刺青除去について

刺青を除去する方法は、レーザー治療、手術の2通りに分かれます。手術では切除縫合、削皮、切除植皮の3通りあります。

切除縫合

刺青のサイズにより切除後縫合できる場合は、この方法が最もシンプルです。刺青の形にもよりますが、刺青全体を含めて紡錘状に切除し縫合します。紡錘状に切除するため、元々の刺青サイズより長い傷が生じます。サイズが大きくて一回で取り切れない場合でも、6か月程度間隔をあけながら複数回に分けて切除をする方法があります。寄せられた皮膚が馴染んだ後、2度、3度と分割して切除し縫合する方法です。どうしても皮膚には強い負担がかかるので、肥厚性瘢痕、ケロイドのリスクが高くなります。

ダウンタイム

術後1週間で抜糸を行います。ある程度の幅を寄せるため、皮膚の負担を軽減するためテーピングを3〜6か月程度継続することをお勧めします。

合併症

内出血、血腫、感染、肥厚性瘢痕、ケロイドなどがあります。

削皮術

ある程度広い面積の刺青に対して、切除後縫合も困難、植皮も困難という場合に選択する方法です。メスを用いて色素が入った皮膚をそぐようにして刺青を消す方法ですが、削った部位が全て擦り傷の様な状態になります。ある程度の刺青の形が残ってしまいます。また肥厚性瘢痕となるリスクも高く、見た目も盛り上がったり、痛みかゆみが出るリスクが高い施術です。

ダウンタイム

転んでできた擦り傷の様な傷が刺青のサイズに合わせて全面にできます。面積によりますが、傷が塞がるのに2〜4週間程度かかります。赤みが引いたり、痛みや痒みが消失するのに3〜6か月程度かかることがあります。

合併症

出血、感染、肥厚性瘢痕、ケロイド、疼痛、掻痒などがあります。

植皮術

切除後縫合が困難なサイズの場合、植皮術を選択します。採皮は鼠径部と呼ばれる足の付け根から皮膚を採取します。鼠径部には斜めの傷が残ります。採取した皮膚を薄くして分層植皮術を行います。寄せたりせず、欠損した皮膚を補う方法なので、ある程度の面積はカバーできます。植皮術は皮膚を移植するわけですが、移植された皮膚は3〜6か月程度かけて馴染む間に軽度の色素沈着を起こし、元々の皮膚より少しくすんだ皮膚になります。また植皮の回りの傷の肥厚性瘢痕や、植皮そのものが皮脂腺の働きが無くなり乾燥しやすくなります。

ダウンタイム

植皮した部位はガーゼを俵状にして圧迫し、安静を保ちます。1週間安静にしていると、植皮が生着するため、圧迫が解除されます。その後は傷が馴染むのに3〜6か月程度かかります。

合併症

内出血、血腫、感染、肥厚性瘢痕、ケロイド、植皮生着不良、植皮壊死などがあります。