院長コラム

小陰唇の大きさや黒ずみは治せる?原因と治療法を医師が解説

2025.10.15

小陰唇の大きさと形の個人差

「自分の小陰唇の形や大きさは普通なのか」と悩む女性は少なくありません。実際、婦人科形成の現場では「他の人と違うのでは?」という不安から受診される方が多くいます。

小陰唇は膣の入り口を囲む薄い皮膚のヒダ状構造で、厚みや長さには大きな個人差があります。一般的には厚みが約8mm〜1.5cm、長さが2〜5cmほどですが、左右差があったり、片側が下方向に伸びている方もいます。

立位で外陰部を見たときに、大陰唇から小陰唇の先端が少し見える程度が平均的なサイズとされますが、「正常/異常」という明確な線引きはありません。大切なのは、見た目や機能に不快感や支障があるかどうかという点です。

小陰唇の黒ずみや肥大の原因

小陰唇の黒ずみや肥大には、さまざまな要因が関係しています。
まず、遺伝的な体質差が大きな要因です。生まれつきメラニン色素が多い人や皮膚が刺激に敏感な人は、黒ずみが生じやすい傾向にあります。

また、ホルモンバランスの変化も見逃せません。思春期・妊娠・出産・更年期など、エストロゲンやプロゲステロンの変動期に肥大や色素沈着が進むことがあります。
「性経験が多いと黒ずむ」といった俗説もありますが、医学的根拠はありません。黒ずみの主な原因は摩擦やホルモンによる影響です。

さらに、下着や衣類の擦れ、自転車やスポーツなどの圧迫も日常的な刺激となり、小陰唇の厚みが増したり、色素沈着を助長することがあります。
これらが重なると、排尿時に尿が飛び散る・生理時にナプキンに挟まる・下着に擦れて痛いなどの不快症状が出ることもあります。

小陰唇縮小術の方法と効果

こうした悩みを根本から改善する治療法が「小陰唇縮小術」です。
この手術は、大きくなった小陰唇の余分な部分を丁寧に切除して、自然で左右バランスの取れた形に整える施術です。

手術は局所麻酔下で行われ、時間は約30〜90分程度。切除範囲や形を事前にデザインし、出血を最小限に抑えながら縫合します。縫合には吸収糸を用いるため、抜糸が不要な場合もあります。

術後は腫れや軽度の痛みが数日続くことがありますが、日常生活は翌日から可能です。多くの方が1〜2週間でほぼ通常生活に戻り、1ヶ月ほどで見た目が自然になじみます

医師の技術によって、形状だけでなく黒ずみや左右差の改善も同時に図ることが可能です。美容目的だけでなく、「擦れや痛みを減らしたい」「排尿や衛生面を改善したい」といった機能面の悩みにも効果的です。

手術のリスク・ダウンタイム・痛み

小陰唇縮小術は安全性の高い手術ですが、医療行為である以上、いくつかのリスクが存在します。
代表的なものは、腫れ・内出血・一時的な左右差・縫合部の違和感などです。まれに感染や瘢痕(傷跡の硬さ)が起こることもあります。

リノクリニック東銀座では、こうしたリスクを最小限に抑えるために、
外科専門医であり、小陰唇縮小術をはじめとする婦人科形成の症例実績が豊富な宮﨑邦夫院長が、
一人ひとりの形状やご希望に合わせて丁寧にデザインを行っています。

また、手術では吸収糸と医療用ボンドを併用した繊細な縫合技術を採用し、出血や腫れを最小限に抑え、仕上がりの自然さと回復の早さを両立しています。
術後の経過観察も重視し、患者様が安心して回復できるよう、きめ細かいサポート体制を整えています。

また、術後の経過観察を重視し、必要に応じて鎮痛薬を処方。患者様が安心して回復できる体制を整えています。

痛みの程度は個人差がありますが、術後1〜2日程度は生理痛に似た軽い痛みを感じることがあります。仕事復帰はデスクワークなら翌日〜2日後、運動や性交渉は約4週間後が目安です。

医師が伝えたい治療選びのポイント

小陰唇縮小術は、見た目だけでなく、自分らしく快適に生きるための選択でもあります。
「美容目的」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、実際には機能面の改善を目的とする方が多く、医療としての意義も大きい施術です。

ただし、デリケートな部位であるため、外科または婦人科形成に精通した医師に相談することが重要です。
見た目のバランスだけでなく、将来の感覚や機能を考慮したデザイン・縫合法を選ぶ必要があります。

リノクリニックでは、完全予約制でプライバシーに配慮した環境を整えています。
他の患者様と顔を合わせることも少なく、女性スタッフも同席可能です。安心してご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 小陰唇縮小術の痛みはどのくらいですか?
A1. 手術中は局所麻酔や静脈麻酔を使用するため痛みを感じません。術後は生理痛程度の軽い痛みが1〜2日続くことがありますが、処方薬で十分にコントロール可能です。痛みが心配な方は、静脈麻酔がおすすめです。

Q2. 傷跡は目立ちますか?
A2.手術では吸収糸と医療用ボンドを併用して縫合するため、抜糸は不要です。
術後しばらくは傷口がやや硬く感じられることがありますが、数週間〜数ヶ月かけて柔らかくなり、自然な色と質感に戻っていきます
ケアを丁寧に行えば、ほとんど目立たない仕上がりになります。

Q3. 性交渉はいつから可能ですか?
A3. 一般的には約4週間後を目安に再開できます。医師の診察で治癒が確認できてからにしましょう。

監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2025.10.15

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