院長コラム
ワキガの手術を受けたいけれど、傷跡がどのくらい残るのか不安でお悩みではありませんか。ワキガ手術の傷跡は術式や体質によって大きく異なりますが、正しい知識を持つことで不安を軽減し、より良い選択ができるようになります。腋臭症(えきしゅうしょう)は日本人の約10人に1人が該当するとされ、決して珍しい症状ではありません。しかし、ニオイの悩みはデリケートなため、なかなか相談できずに一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。この記事では、当院の医師の知見をもとに、ワキガ手術の種類ごとの傷跡の特徴、術後の経過、傷跡を目立たせないためのケア方法までを丁寧に解説します。手術を検討中の方が安心して一歩を踏み出せるよう、具体的な情報をお伝えします。
この記事でわかること
・ワキガ手術の種類ごとに傷跡の大きさや目立ちやすさがどう異なるか
・術後の傷跡がどのような経過をたどり、いつ頃落ち着くのか
・傷跡を目立たせないために自宅でできるセルフケアと医療的な対処法
・リノクリニック東銀座で受けられるワキガ治療の特徴
目次
ワキガ手術の種類と傷跡の違い
ワキガ手術にはいくつかの術式があり、それぞれ切開の範囲や深さが異なるため、傷跡の残り方にも差が出ます。ここでは代表的な術式を取り上げ、それぞれの傷跡の特徴をご紹介します。
剪除法(せんじょほう)
剪除法は、ワキの皮膚を3〜5センチほど切開し、医師が直接目で確認しながらアポクリン汗腺を除去する方法です。日本形成外科学会でも広く認められた術式であり、保険適用が可能なケースも多いのが特徴です。汗腺の除去率が高く、ニオイの改善効果が期待できる一方、切開範囲がやや大きいため、傷跡が線状に残りやすいという側面があります。ただし、医師が丁寧に縫合を行えば、時間の経過とともにかなり目立たなくなることがほとんどです。費用の目安としては、保険適用の場合、片側あたり約2万円から5万円程度(3割負担)が参考価格となります。確定金額はカウンセリングでご案内しますので、お気軽にご相談ください。
吸引法・超音波法
吸引法は、ワキに数ミリから1センチ程度の小さな穴を開け、カニューレと呼ばれる細い管を挿入してアポクリン汗腺を吸い取る方法です。超音波法はこれに超音波の振動を加えて汗腺を破壊しながら吸引するもので、より効率的な除去を目指します。いずれも切開範囲が小さいため、傷跡は剪除法に比べて小さくなる傾向があります。ただし、医師が直接目で確認しながら行う術式ではないため、汗腺の取り残しが生じる可能性がある点は理解しておく必要があります。自由診療となることが多く、費用の目安は片側あたり約15万円から30万円程度が参考価格です。
ミラドライなどの非切開治療
近年はマイクロ波を利用して皮膚を切らずに汗腺を破壊するミラドライなどの治療法も普及しています。切開を伴わないため傷跡が残りにくいという大きなメリットがあります。ただし、重度のワキガの場合は効果が十分でないケースもあり、症状の程度によっては切開を伴う手術が推奨される場合もあります。当院の医師によると、患者さまの症状の程度やご希望を丁寧に伺い、最適な治療法をご提案することが大切です。効果には個人差がありますので、カウンセリングで詳しくお話しさせていただきます。
ワキガ術後の傷跡の経過と期間
ワキガ手術後の傷跡は、時間の経過とともに変化していきます。術後の経過を事前に把握しておくことで、不要な不安を軽減し、適切なケアにつなげることができます。ここでは、一般的な傷跡の経過を時系列でお伝えします。
術後1週間から1か月
手術直後から1週間程度は、傷口の赤みや腫れが目立ちます。剪除法の場合はガーゼやタイオーバーと呼ばれる圧迫固定を数日間行い、皮膚の生着を促します。この時期は安静が重要で、腕を大きく動かすことは控える必要があります。抜糸は術後1週間から10日前後が目安です。術後2週間から1か月にかけて、赤みは徐々に落ち着きますが、傷跡がやや硬くなったり、色素沈着が生じたりすることがあります。これは正常な治癒過程ですので過度な心配は不要です。
術後3か月から6か月
術後3か月を過ぎると、多くの方で傷跡の赤みがかなり薄くなります。当院での診療経験では、術後6か月頃になると傷跡が白っぽい線状に変化し、肌の色になじんでくる方が大半です。ただし、ケロイド体質の方や皮膚の色素が濃い方は、傷跡が目立ちやすくなる場合があります。このような体質の方には、術前のカウンセリングでリスクを十分にご説明し、術後のケア計画を一緒に立てていきます。
術後1年以降
一般的に、傷跡が最終的な状態に落ち着くまでには約1年から1年半かかるとされています。形成外科の分野では、この期間を「瘢痕成熟期間」と呼びます。成熟した傷跡は白く平坦になり、ワキのシワに紛れて目立たなくなるケースが多く見られます。ただし、最終的な仕上がりには個人差がありますので、定期的な通院で経過を確認することが重要です。
傷跡を目立たせないケアの方法
ワキガ手術を受けた後、傷跡をできるだけ目立たなくするためには、適切なセルフケアと必要に応じた医療的なアプローチが重要です。ここでは、当院がおすすめするケア方法をご紹介します。
術後すぐからできるセルフケア
STEP 1|圧迫固定を指示通りに行う
術後の圧迫固定は皮膚の生着を促し、傷跡の仕上がりに大きく影響します。医師の指示に従い、所定の期間は必ず固定を継続してください。
STEP 2|傷口を清潔に保つ
感染症は傷跡を悪化させる最大のリスク要因です。医師の許可が出るまでは患部を水に濡らさず、消毒や軟膏の塗布を指示通りに行いましょう。
STEP 3|紫外線対策を徹底する
傷跡に紫外線が当たると色素沈着が悪化しやすくなります。術後半年程度は、袖のある衣服の着用やUVカット素材の使用を心がけてください。
STEP 4|テーピングによる物理的保護
医療用テープで傷跡を保護することで、皮膚にかかる張力を軽減し、傷跡の幅が広がるのを防ぐ効果が期待できます。当院では、患者さまの肌質に合ったテープの種類や貼り方を具体的にご指導しています。
医療的なアプローチ
傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドになった場合には、ステロイドテープの貼付やステロイド注射による治療が有効です。日本形成外科学会のガイドラインでも、これらの治療法が推奨されています。また、傷跡の赤みが長引く場合にはレーザー治療が選択肢となることもあります。リノクリニック東銀座では、医師が傷跡の状態を丁寧に評価し、それぞれの患者さまに合った治療プランをご提案しています。効果には個人差がありますが、早めの対処が良好な結果につながりやすい傾向があります。
ワキガ手術で傷跡を残さない選び方
ワキガ手術の傷跡をできるだけ小さく、目立たなくするためには、術前の段階でいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、後悔しない治療選びのための具体的なチェックポイントをお伝えします。
医師のいるクリニックを選ぶ
傷跡の仕上がりは、医師の縫合技術に大きく左右されます。外科専門医は、日本形成外科学会が定める厳しい研修プログラムを修了し、専門医試験に合格した医師です。皮膚の縫合や傷跡の管理について高度な知識と技術を有しているため、傷跡を最小限に抑えたい方にとって心強い存在です。リノクリニック東銀座では、形成外科の専門知識を持つ医師がワキガ手術を担当しており、傷跡への配慮を重視した治療を行っています。
カウンセリングで確認すべきこと
初回のカウンセリングでは、以下の点を必ず確認しましょう。まず、自分の症状の程度に最も適した術式はどれか。次に、その術式で想定される傷跡の大きさや経過はどのようなものか。さらに、術後のフォローアップ体制が整っているかどうかも重要です。当院の医師によると、術前に患者さまとしっかりイメージを共有しておくことが、術後の満足度を高める最大のポイントだとのことです。不安なことや疑問点はどんな小さなことでもお聞きください。
保険適用の確認
腋臭症と診断された場合、剪除法については健康保険が適用されるケースがあります。厚生労働省の診療報酬点数表においても「腋臭症手術(皮弁法)」は保険収載されています。費用面での負担を軽減できるため、まずは保険適用の可否について医師に相談されることをおすすめします。
ワキガの傷跡に関する注意点と対策
ワキガ手術を検討するにあたり、傷跡以外にも知っておいていただきたい注意点があります。術後のトラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
ケロイド体質の方への対応
ケロイド体質の方は、通常の傷よりも傷跡が盛り上がったり、赤みが長引いたりしやすい傾向があります。過去に傷跡が目立った経験がある方は、必ず術前に医師に申告してください。ケロイド体質が疑われる場合には、術後早期からステロイドテープや圧迫療法を開始することで、傷跡の悪化を予防できる可能性があります。当院では、ケロイド体質の方にも対応した治療計画を立て、経過観察を丁寧に行っています。
術後の生活上の注意
術後1か月程度は、激しい運動や重い荷物を持つことを避けてください。ワキに負担がかかると傷口が開いたり、傷跡が広がったりするリスクがあります。また、飲酒や喫煙は血流や組織の修復に影響を与えるため、医師の許可が出るまでは控えることが望ましいです。入浴についても、シャワーは術後数日から可能ですが、湯船への入浴は術後2週間程度経過してからが一般的な目安です。
よくある質問
Q. ワキガ手術の傷跡は完全に消えますか。
A. 傷跡が完全に消えることは難しいですが、医師による丁寧な縫合と適切な術後ケアを行うことで、かなり目立たなくなるケースが多いです。術後1年ほどでワキのシワに紛れるほどになる方もいらっしゃいます。効果には個人差がありますので、カウンセリングで詳しくご説明いたします。
Q. ワキガ手術後、いつから仕事に復帰できますか。
A. デスクワークであれば術後3日から1週間程度で復帰される方が多いです。力仕事や腕をよく使うお仕事の場合は、術後2週間から1か月程度のお休みをおすすめしています。傷跡の経過にも影響するため、無理のないスケジュールを医師と相談して決めましょう。
Q. ワキガ手術の傷跡が気になる場合、後から治療できますか。
A. はい、傷跡が目立つ場合にはステロイド注射やレーザー治療、場合によっては瘢痕修正手術などの選択肢があります。リノクリニック東銀座では形成外科の専門知識を活かし、傷跡の状態に合わせた治療をご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
ワキガ手術と傷跡について、この記事の要点を整理します。
- ワキガ手術の術式によって傷跡の大きさや目立ちやすさは異なり、剪除法はやや大きめ、吸引法や非切開治療は小さめの傷跡になる傾向がある
- 術後の傷跡は約1年から1年半かけて成熟し、多くの場合は白く平坦になって目立ちにくくなる
- 紫外線対策やテーピングなどのセルフケア、必要に応じたステロイド治療やレーザー治療で傷跡を最小限に抑えることが期待できる
- 医師のいるクリニックを選び、術前に十分なカウンセリングを受けることが傷跡を目立たせないための最も重要なポイントである
ワキガの症状や傷跡に関するお悩みは一人で抱え込まず、専門の医師にご相談ください。適切な治療と丁寧なケアで、より快適な毎日を目指しましょう。
当院のご案内
リノクリニック東銀座は、形成外科を専門とする医師が腋臭症をはじめとする幅広い診療を行っているクリニックです。ワキガ手術の傷跡に関するご不安にも、豊富な経験をもとに丁寧にお応えいたします。患者さまお一人おひとりに最適な治療をご提案しておりますので、まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。
初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.05.01



