院長コラム

両顎手術のリスクと安全性を徹底解説|後悔しないための知識

両顎手術を検討しているけれど、リスクや安全性が不安で一歩踏み出せない、とお悩みではありませんか。両顎手術は上顎と下顎の骨を同時に切り離して移動させる大がかりな手術であるため、リスクを正しく理解し安全性の高い環境で受けることが極めて重要です。インターネット上には「失敗した」「後悔している」という声も見受けられ、不安を感じるのは当然のことでしょう。しかし、リスクの内容を事前に把握し、適切な対策を取ったうえで信頼できる医療機関を選べば、多くのリスクは回避・軽減できます。この記事では、リノクリニック東銀座の診療経験に基づき、両顎手術の具体的なリスクの種類から安全性を高めるための対策、クリニック選びのポイントまでを網羅的に解説します。

この記事でわかること

  • 両顎手術で起こり得る主なリスクと合併症の種類
  • 安全性を高めるために術前から術後まで意識すべき対策
  • 後悔しないためのクリニック選びの具体的なチェックポイント
  • リノクリニック東銀座における両顎手術への取り組み

両顎手術で起こり得るリスクとは

両顎手術はルフォーI型骨切り術と下顎枝矢状分割術(SSRO)またはIVRO(下顎枝垂直骨切り術)を組み合わせて行う、輪郭整形の中でも高度な手術です。上下の顎骨を計画的に移動させることで噛み合わせや顔貌のバランスを大きく改善できますが、一方で骨・神経・血管を扱うため複数のリスクが存在します。

神経損傷による知覚異常

最も多く報告されるリスクのひとつが、下歯槽神経やオトガイ神経の損傷に伴う知覚異常です。唇や頬、歯茎の感覚が鈍くなる症状で、術後の一時的な知覚鈍麻は多くの方に生じます。当院の医師によると、術後3か月程度で約7割の方は感覚が回復に向かいますが、完全な回復までに6か月から1年ほどかかるケースもあります。まれに知覚鈍麻が長期化する場合もあるため、この点は術前に十分理解しておく必要があります。

術後出血と感染症

全身麻酔下で骨を切離する手術であるため、術中および術後の出血リスクがあります。口腔内からアプローチするため傷口が唾液にさらされやすく、感染症のリスクも存在します。感染が起こると腫れが長引いたり、プレートやスクリューの周囲に膿がたまったりする場合があります。術後に処方される抗菌薬の服用と口腔内の清潔保持が予防のカギとなります。

後戻りと噛み合わせの変化

骨を計画通りに移動させても、筋肉や軟組織の力によって骨が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こることがあります。後戻りが生じると噛み合わせがずれたり、術前に計画した顔貌のバランスが崩れたりする可能性があります。後戻りを最小限に抑えるためには、チタンプレートによる確実な固定と、術後の咬合管理が重要です。

両顎手術の安全性を高める対策

リスクを正しく理解したうえで、安全性を最大限に高めるためにはどのような対策が有効なのでしょうか。術前の準備から術後の過ごし方まで、段階ごとに解説します。

術前の精密検査と治療計画

安全性を確保する第一歩は、CT撮影やセファロ分析(頭部X線規格写真の計測分析)などを用いた精密な術前検査です。3Dシミュレーションで骨の移動量をミリ単位で計画し、神経の走行を事前に把握することで、神経損傷のリスクを大幅に低減できます。当院での診療経験では、この術前計画の精度が術後の仕上がりと安全性に直結すると考えています。

全身麻酔管理と術中モニタリング

両顎手術は3時間から5時間に及ぶことが多く、全身麻酔の安全管理が不可欠です。日本麻酔科学会の指針に基づいた麻酔管理体制のもと、心電図や血圧、血中酸素飽和度などの継続的なモニタリングを行うことが求められます。術中の出血量管理も安全性に大きく関わるため、麻酔科医との連携体制が整った施設を選ぶことが重要です。

術後の適切な経過管理

術後の腫れは通常1か月から2か月程度で大部分が軽減し、最終的な仕上がりの評価は6か月以降が目安です。術後1週間程度は流動食中心の食事が必要で、2週間から3週間は激しい運動を控えるよう指導しています。定期的な通院で骨の癒合状態や噛み合わせの変化を確認し、異常があれば早期に対処することが後悔のない結果につながります。

STEP 1|術後1週間は安静と流動食を徹底

STEP 2|術後2週間で経過観察のため受診
STEP 3|術後1か月で腫れの経過と固定の状態を確認
STEP 4|術後3か月から6か月で最終的な噛み合わせを評価

リスクを減らすクリニック選びの要点

両顎手術の安全性は、どの医療機関で受けるかによって大きく左右されます。後悔しないクリニック選びのチェックポイントを具体的にまとめます。

医師の実績と解剖学的知識

両顎手術を安全に行うためには、顎顔面領域の解剖学に精通した医師の存在が欠かせません。執刀医がどれだけの両顎手術の症例を経験しているかは、リスク軽減に直結する要素です。日本形成外科学会や日本美容外科学会(JSAPS)に所属し、顎顔面外科の研鑽を積んだ医師が在籍しているかどうかを確認しましょう。ただし、資格の有無だけでなく、カウンセリング時に治療方針を具体的かつ論理的に説明してくれるかという点も大切な判断材料です。

設備とチーム体制

両顎手術は口腔外科的な技術に加え、全身麻酔管理や術中の出血対応など、チーム医療の質が安全性を支えます。手術室の設備としてはCTやセファロの撮影環境、3Dシミュレーション技術、さらに救急対応設備が整っていることが望まれます。リノクリニック東銀座では、安全な手術環境の整備に注力し、麻酔管理から術後のフォロー体制まで一貫した診療を行っています。

費用と説明の透明性

両顎手術の費用目安は一般的に150万円から350万円程度とされていますが、術式の組み合わせや入院の有無、プレートの種類によって大きく異なります。確定金額はカウンセリングでご案内いたしますが、見積もりの内訳を明確に提示してくれるクリニックは信頼性が高いといえます。費用面で不明瞭な点がないか、追加費用の有無を含めて事前に確認することをおすすめします。

両顎手術のリスクに関する正しい理解

リスクがあるからといって過度に恐れる必要はありませんが、リスクを軽視してよいわけでもありません。両顎手術は保険適用となる顎変形症の手術と同じ術式を美容目的で応用するものであり、医学的に確立された術式です。日本形成外科学会のガイドラインにおいても、顎矯正手術は適切な術前計画と術後管理のもとで行えば高い安全性が期待できるとされています。

重要なのは、すべてのリスクをゼロにすることは不可能であるという前提を受け入れたうえで、そのリスクを最小化するための行動を取ることです。なお、効果には個人差があります。骨格の状態や持病の有無、術後の過ごし方によって結果は異なるため、術前カウンセリングで自分の状態に合ったリスク説明を受けることが何よりも大切です。当院の医師によると、納得するまでカウンセリングを重ねた患者様ほど、術後の満足度が高い傾向にあります。

両顎手術の安全性と当院の取り組み

リノクリニック東銀座では、両顎手術をはじめとする輪郭整形において安全性を最優先に考えた診療を行っています。術前の3Dシミュレーションによる精密な治療計画の立案、術中の全身状態モニタリング、術後の定期的な経過観察を通じて、リスクを可能な限り低減する体制を整えています。

カウンセリングでは、手術のメリットだけでなくリスクや限界についても率直にお伝えし、患者様が十分に理解・納得したうえで手術に臨めるよう努めています。輪郭整形に関する疑問やご不安がある方は、まずはカウンセリングでご相談いただければ、一人ひとりの骨格やご希望に合わせた具体的なご提案が可能です。外科専門医である院長が直接診察を行い、安全かつ患者様のご希望に沿った治療方針を検討いたします。

よくある質問

Q. 両顎手術のリスクで最も多いものは何ですか。

A. 最も多く報告されるリスクは下歯槽神経やオトガイ神経の損傷による知覚鈍麻です。唇や頬の感覚が一時的に鈍くなる症状で、多くの場合は術後3か月から1年程度で改善に向かいます。ただし回復の程度には個人差があるため、術前に医師から詳しい説明を受けることが大切です。

Q. 両顎手術の安全性を高めるために患者側でできることはありますか。

A. 術前に禁煙を徹底することが非常に重要です。喫煙は血流を悪化させ、骨の癒合遅延や感染リスクの増大につながります。術後は医師の指示に従い安静を保ち、処方された薬を確実に服用し、定期的な通院で経過を確認してもらうことがリスク軽減に有効です。

Q. 両顎手術の費用はどのくらいかかりますか。

A. 美容目的の両顎手術は自由診療となり、一般的な費用目安は150万円から350万円程度です。術式の組み合わせやプレートの種類、入院の有無によって異なります。リノクリニック東銀座では、カウンセリングで術式を確定したうえで詳細なお見積もりをご案内しております。

まとめ

両顎手術を安全に受けるために押さえておくべきポイントを整理します。

  • 両顎手術には神経損傷による知覚異常、出血、感染症、後戻りなどのリスクがある
  • 3Dシミュレーションを活用した精密な術前計画がリスク軽減の基本となる
  • 全身麻酔の安全管理やチーム医療体制が整った施設を選ぶことが重要である
  • 術後の経過観察を怠らず、医師の指示に従った生活を心がける
  • 費用や治療方針の説明が透明で、リスクについても率直に伝えてくれる医療機関を選ぶ
  • 効果には個人差があるため、自分の骨格に合った治療計画をカウンセリングで相談する

両顎手術のリスクと安全性について正しい知識を持つことが、後悔のない結果への第一歩です。不安な点がある方は、まずは医師に直接ご相談ください。

当院のご案内

リノクリニック東銀座は、輪郭整形をはじめとする美容外科診療を行うクリニックです。外科専門医である院長が、両顎手術や骨切り手術のカウンセリングから執刀、術後管理までを一貫して担当いたします。安全性を重視した丁寧な診療を心がけております。

初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)

監修:リノクリニック東銀座 医師

監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2026.05.09

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