院長コラム
年齢とともに深くなるほうれい線や顔全体のたるみにお悩みではありませんか。鏡を見るたびに口元の影が気になり、写真に写る自分の顔にがっかりしてしまうという声は当院にも多く寄せられています。たるみ治療の代表的な選択肢として注目されているのが糸リフトとハイフです。どちらも外科的な大きな切開を伴わない施術ですが、仕組みや得意とする症状、持続期間には明確な違いがあります。この記事では、ほうれい線やたるみに対して糸リフトとハイフがそれぞれどのように作用するのか、どんな方にどちらが向いているのか、さらに併用治療のメリットまで、当院の診療経験をもとに詳しく解説します。ご自身に合った治療選択の参考にしていただければ幸いです。
目次
この記事でわかること
- 糸リフトとハイフの仕組みや効果の違い
- ほうれい線やたるみの原因と適切な治療の選び方
- 施術の持続期間や費用目安、ダウンタイムの比較
- 糸リフトとハイフを併用する場合のメリット
ほうれい線とたるみが深くなる原因
ほうれい線やたるみの根本的な原因を理解することは、適切な治療法を選ぶうえで非常に重要です。加齢による変化は皮膚の表面だけでなく、その奥にある組織全体に及びます。
皮膚・脂肪・靭帯の加齢変化
まず、皮膚の真皮層ではコラーゲンやエラスチンといった線維成分が年間約1パーセントずつ減少するとされています。これにより皮膚のハリや弾力が失われ、重力に逆らう力が弱くなります。さらに、顔の皮下脂肪は加齢とともに一部のコンパートメントが萎縮し、別の部分は下垂するという不均一な変化を起こします。特に頬の脂肪体であるメーラーファットパッドが下方へ移動すると、ほうれい線の溝がより深く目立つようになります。
骨格の変化と支持組織の緩み
意外に知られていないのが、顔面の骨格自体も加齢で変化するという点です。上顎骨や頬骨の骨吸収が進むことで、顔の中心部の支えが弱くなり、軟部組織が下垂しやすくなります。また、皮膚と骨をつなぐ靭帯であるリテイニングリガメントも緩みます。日本形成外科学会の学術報告でも、たるみ治療においてはこうした複合的な原因を考慮した上で施術を選択することの重要性が指摘されています。当院の医師によると、患者さまのたるみの原因が主に皮膚の弛緩なのか、脂肪の下垂なのか、あるいは両方なのかを正確に見極めることが治療成功のポイントとなります。
糸リフトの特徴とたるみへの効果
糸リフトはスレッドリフトとも呼ばれ、特殊な医療用の糸を皮下に挿入してたるんだ組織を物理的に引き上げる施術です。ほうれい線やフェイスラインのたるみに対して即時的なリフトアップ効果が期待できます。
糸リフトの仕組みと使用する糸の種類
施術ではコグと呼ばれるトゲ状の突起がついた吸収糸を使用します。代表的な素材にはPDO、PCL、PLAなどがあり、それぞれ吸収されるまでの期間や組織への刺激の強さが異なります。PDO糸は約6か月から8か月で吸収され、PCL糸は約18か月から24か月かけてゆっくり吸収されます。糸が吸収される過程で周囲にコラーゲン生成が促されるため、糸が消失した後もある程度のリフト効果が持続するとされています。当院での診療経験では、糸の種類や挿入本数を患者さまのたるみの程度に合わせてカスタマイズすることで、より自然な仕上がりを目指しています。
糸リフトの持続期間とダウンタイム
糸リフトの効果の持続期間は個人差がありますが、一般的に1年から1年半程度です。施術時間は30分から60分程度で、局所麻酔で行えるため日帰りが可能です。ダウンタイムとしては、施術後1週間ほど腫れやつっぱり感が生じることがあり、内出血が出た場合は2週間程度で落ち着くことがほとんどです。費用目安としては使用する糸の本数により異なりますが、片側4本から6本で15万円から40万円程度が参考価格となります。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。効果には個人差があります。
ハイフの仕組みとたるみへの効果
ハイフは高密度焦点式超音波の略称で、超音波エネルギーを皮膚の深層に集中させて熱変性を起こし、組織の引き締めやコラーゲンの再生を促す治療法です。メスや針を使わずにたるみにアプローチできる点が大きな特徴です。
ハイフが作用する深さと効果のメカニズム
ハイフの最大の強みは、皮膚表面を傷つけることなくSMAS筋膜層と呼ばれる深い層にまでエネルギーを届けられる点です。SMAS層は従来フェイスリフト手術でしかアプローチできなかった組織層であり、ここに熱が加わることで筋膜が収縮し、引き締め効果が生まれます。さらに、熱刺激によって真皮層でのコラーゲンやエラスチンの産生が促進されるため、施術後1か月から3か月にかけて徐々にハリが改善していきます。日本美容外科学会でもハイフの有効性について多数の報告がなされています。
ハイフの持続期間とダウンタイム
ハイフの効果のピークは施術後2か月から3か月頃で、持続期間は6か月から1年程度とされています。ダウンタイムは非常に短く、施術直後からメイクが可能なケースが多いのが利点です。赤みやほてりが生じることがありますが、多くの場合は当日中に落ち着きます。費用目安は照射範囲やショット数によって異なりますが、全顔で10万円から25万円程度が参考価格です。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。糸リフトと比較するとダウンタイムが短いため、仕事や日常生活への影響を最小限にしたい方に選ばれやすい傾向があります。効果には個人差があります。
糸リフトとハイフの比較と選び方
糸リフトとハイフはどちらもたるみ治療に有効ですが、その作用メカニズムや向いている症状には違いがあります。ここでは両者を具体的に比較し、どのような方にどちらが適しているかを整理します。
即効性と持続性の比較
糸リフトは施術直後からリフトアップ効果を実感できる即効性が強みです。ほうれい線の溝に直接影響する頬の脂肪体の下垂を物理的に引き上げるため、中等度以上のたるみにも対応しやすい施術といえます。一方、ハイフは超音波による熱刺激でコラーゲンの新生を促すため、効果の実感までに1か月から3か月を要しますが、肌質そのものの改善やフェイスライン全体の引き締めに優れています。持続期間は糸リフトが1年から1年半、ハイフが6か月から1年程度が目安です。
症状別のおすすめ選択
当院の医師によると、ほうれい線が深く明確なリフトアップを希望される方には糸リフトが適しており、初期から中程度のたるみで肌のハリ改善も同時に求める方にはハイフが向いています。また、年齢や皮膚の厚さ、脂肪の量によっても適した治療は変わります。30代でたるみの初期症状が気になり始めた方にはハイフから試し、40代以降で明らかな下垂がある場合には糸リフトを検討するという段階的なアプローチも有効です。リノクリニック東銀座では、まずカウンセリングで皮膚や脂肪の状態を丁寧に評価し、患者さまに最も適した治療をご提案しています。
糸リフトとハイフの併用治療の利点
近年注目されているのが、糸リフトとハイフを組み合わせる併用治療です。両者の得意分野を掛け合わせることで、より高い満足度を得られる可能性があります。
併用することで得られる相乗効果
糸リフトで物理的にたるんだ組織を引き上げた上で、ハイフでSMAS層や真皮層を引き締めることで、リフトアップ効果の持続期間を延ばすことが期待できます。当院での診療経験では、併用治療を受けた患者さまの多くが、単独施術に比べて効果の持続に満足されています。具体的な併用の進め方としては、まず糸リフトを行い、1か月から2か月ほど経過を見てからハイフを追加照射するプランが一般的です。
STEP 1|カウンセリングでたるみの状態を評価
STEP 2|糸リフトで組織を物理的にリフトアップ
STEP 3|1か月から2か月後にハイフで引き締めを追加
STEP 4|施術後の経過観察とメンテナンスプランの決定
併用治療の費用目安は25万円から60万円程度となり、確定金額はカウンセリングでご案内いたします。効果には個人差がありますので、ご自身の目標や予算に合わせた治療計画を医師と一緒に検討することが大切です。
たるみ治療で失敗しない選び方
糸リフトやハイフは手軽に受けられるイメージがありますが、施術者の技術や適応の判断によって仕上がりは大きく左右されます。後悔しないために知っておきたいポイントをまとめます。
クリニック選びで確認すべき点
たるみ治療において最も重要なのは、顔の解剖学に精通した医師が担当しているかどうかです。顔面には多くの神経や血管が走行しており、糸の挿入方向や深さ、ハイフの照射層の設定を誤ると、神経損傷や不自然な引きつれの原因になりかねません。リノクリニック東銀座では、外科専門医の資格を持つ院長が施術を担当し、解剖学的な知見に基づいた安全な治療を行っています。また、カウンセリングでは施術のメリットだけでなく、リスクやダウンタイムについても包み隠さずご説明することを方針としています。複数の治療法を比較検討した上で、ご自身が納得できる選択をされることをおすすめします。
よくある質問
Q. 糸リフトとハイフはどちらがほうれい線に効果的ですか。
A. ほうれい線の深さや原因によって異なります。頬の脂肪の下垂が主な原因で溝が深い場合は糸リフトが効果的な傾向にあり、皮膚のハリ低下が中心の場合はハイフが適していることがあります。当院ではカウンセリングで原因を見極めた上でご提案しています。効果には個人差があります。
Q. 糸リフトとハイフを同日に受けることはできますか。
A. 当院では安全性と効果を最大限に引き出すため、同日施術は原則として行っておりません。まず糸リフトを行い、組織が安定した1か月から2か月後にハイフを追加する方法をおすすめしています。詳しいスケジュールはカウンセリング時にご案内いたします。
Q. たるみ治療の効果はどのくらい持続しますか。
A. 糸リフトの場合は1年から1年半程度、ハイフの場合は6か月から1年程度が目安です。併用治療や定期的なメンテナンスを行うことで、効果の持続期間を延ばすことが期待できます。ただし持続期間には個人差がありますので、医師と相談しながらメンテナンス計画を立てることが大切です。
まとめ
- ほうれい線やたるみの原因は皮膚、脂肪、靭帯、骨格の複合的な加齢変化にある
- 糸リフトは物理的なリフトアップ力に優れ、即効性がある
- ハイフはSMAS層への引き締め効果があり、ダウンタイムが短い
- 中等度以上のたるみには糸リフト、初期のたるみにはハイフが向いている傾向がある
- 両者の併用で相乗効果が期待でき、持続期間の延長につながる
- 効果には個人差があるため、医師による適切な診断と治療計画が重要
ほうれい線やたるみの治療は、ご自身の症状や目標に合った施術を選ぶことが何より大切です。お一人で悩まず、まずは当院のカウンセリングでお気軽にご相談ください。
当院のご案内
リノクリニック東銀座では、外科専門医の資格を持つ院長が糸リフトやハイフをはじめとするたるみ治療を行っております。患者さまお一人おひとりのお悩みに寄り添い、安全で効果的な治療をご提案いたします。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)。
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.05.16



