院長コラム

たるみに医療ハイフと糸リフトの組み合わせが効果的な理由を解説

年齢とともに気になる顔のたるみに、医療ハイフと糸リフトの組み合わせが注目されています。フェイスラインのもたつきや頬のたるみ、ほうれい線の深まりなど、鏡を見るたびに気になっていませんか。医療ハイフだけ、糸リフトだけではなかなか満足できなかったという声も少なくありません。実はこの二つの施術はアプローチする層が異なるため、組み合わせることで互いの長所を活かした総合的なたるみ改善が期待できます。本記事では、リノクリニック東銀座の診療経験をもとに、医療ハイフと糸リフトそれぞれの特徴、組み合わせる際の最適な順番、効果の持続期間、費用の目安までを詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 医療ハイフと糸リフトの作用メカニズムの違い
  • 二つの施術を組み合わせる際の最適な順番と間隔
  • 併用治療の効果の持続期間と費用目安
  • どのようなたるみの状態に組み合わせ治療が向いているか

たるみが起こる原因と構造的な変化

顔のたるみは、加齢に伴う複数の構造的変化が重なって生じます。まず皮膚の真皮層ではコラーゲンやエラスチンの産生量が減少し、肌のハリや弾力が低下します。30代以降、コラーゲンの産生量は年間約1パーセントずつ減少するとされており、40代になると目に見えるたるみとして現れやすくなります。

さらに深い層では、表在性筋膜(SMAS層)と呼ばれる筋膜組織が緩み、皮下脂肪が重力によって下垂します。加えて顔面の骨も加齢とともに萎縮するため、組織を支える土台自体が縮小していきます。日本形成外科学会などの学術報告でも、たるみは単一の原因ではなく、皮膚、脂肪、筋膜、骨の各層における複合的な変化が原因であると示されています。

こうした多層的な原因を持つたるみに対して、一つの施術だけで十分な改善を得ることは難しい場合があります。そのため、異なる層にアプローチできる医療ハイフと糸リフトの組み合わせが、より効果的なたるみ治療として注目されているのです。当院の医師によると、患者様のたるみの程度や原因に応じて施術を組み合わせることで、単独治療よりも高い満足度が得られるケースが多いとのことです。

医療ハイフと糸リフトの違いを比較

たるみ治療として人気の医療ハイフと糸リフトですが、作用するメカニズムは大きく異なります。それぞれの特徴を正しく理解することが、最適な治療選択につながります。

医療ハイフの特徴と作用する層

医療ハイフは、高密度焦点式超音波と呼ばれる技術を用いた施術です。皮膚の表面を傷つけることなく、超音波エネルギーを皮下の狙った深さに集中させ、約60度から70度の熱凝固点を作ります。この熱刺激によって、ダメージを受けた組織が修復される過程でコラーゲンの新生が促され、肌の引き締め効果が期待できます。

特に医療用ハイフでは、真皮深層からSMAS層にまでエネルギーを届けることが可能です。ダウンタイムがほとんどなく、施術当日からメイクや日常生活に戻れる点が大きなメリットです。効果は施術後1か月頃から徐々に実感でき、約3か月から6か月かけてピークを迎えます。持続期間の目安は約6か月から1年程度ですが、効果には個人差があります。

糸リフトの特徴と作用する層

糸リフトは、医療用の吸収性の糸を皮下組織に挿入し、物理的にたるんだ組織を引き上げる施術です。使用する糸にはコグと呼ばれる突起がついており、この突起が組織に引っかかることで、リフトアップ効果を発揮します。糸の素材としてはPDO、PCL、PLAなどが使われ、それぞれ吸収期間や刺激の特性が異なります。

糸リフトの最大の利点は、施術直後から物理的なリフトアップ効果が実感できる点です。さらに、挿入された糸の周囲にコラーゲンが産生されるため、糸が吸収された後もある程度の効果が持続します。持続期間は使用する糸の種類や本数によって異なりますが、一般的に約1年から1年半程度が目安です。ダウンタイムとしては、腫れやむくみが1週間から2週間程度、内出血が出た場合は2週間程度で落ち着くことが多いです。

ハイフと糸リフトの組み合わせ方と順番

医療ハイフと糸リフトを組み合わせる際には、施術の順番と間隔が重要なポイントになります。当院での診療経験では、適切な順番と間隔を守ることで、それぞれの効果を最大限に引き出すことが可能です。

推奨される施術の順番

当院の医師によると、基本的には先に医療ハイフを行い、その後に糸リフトを行う順番が推奨されます。その理由は二つあります。一つ目は、糸リフトの後に医療ハイフを照射すると、ハイフの熱エネルギーによって挿入した糸が溶けたり変性したりするリスクがあるためです。二つ目は、先にハイフで組織を引き締めてコラーゲンの産生を促し、土台となる組織がある程度強くなった段階で糸リフトによって物理的に持ち上げるほうが、より安定したリフトアップ効果が得られるためです。ハイフで土台を固め、糸リフトで引き上げるというコンセプトです。

最適な間隔や組み合わせ方は患者様の状態によって異なるため、カウンセリングで医師と相談のうえ決定することが大切です。

施術間隔の目安

二つの施術を組み合わせる場合、間隔は最低でも1か月、できれば1か月半から2か月程度あけることが推奨されます。先に医療ハイフを行い、ハイフによるコラーゲン新生の効果が出てきた段階で糸リフトを行うことで、引き締まった組織をしっかりと持ち上げることが可能になります。

リノクリニック東銀座では、以下のような流れで組み合わせ治療を進めることが多いです。

ステップ1:カウンセリングでたるみの状態と治療計画を確認
ステップ2:医療ハイフの施術を実施(所要時間は約30分から60分)
ステップ3:約1か月半から2か月の経過観察(コラーゲン新生が進む期間)
ステップ4:糸リフトの施術を実施(所要時間は約30分から60分)
ステップ5:施術後の経過をフォローアップ

組み合わせ治療の費用目安と持続期間

費用面と効果の持続期間は、治療を検討するうえで特に気になるポイントです。ここでは目安となる情報を整理してお伝えします。

費用の参考価格

医療ハイフの費用は、照射範囲や使用する機器によって異なりますが、顔全体で1回あたり約5万円から15万円程度が目安です。糸リフトは使用する糸の種類や本数によって大きく変動し、4本から8本の場合で約15万円から40万円程度が参考価格となります。

組み合わせた場合の総費用は約20万円から55万円程度が一般的な目安ですが、確定金額は使用する糸の種類や本数、ハイフの照射範囲などによって変わります。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。

持続期間と効果を長持ちさせる工夫

組み合わせ治療の効果の持続期間は、個人差がありますが約1年から1年半程度が目安です。単独で行うよりも持続期間が延びる傾向にあります。これは、糸リフトの物理的なリフトアップ効果と、医療ハイフによるコラーゲン新生の引き締め効果が相乗的に作用するためです。

効果をより長く維持するためには、半年から1年に1回程度のメンテナンスとして医療ハイフを追加照射するのが効果的です。また、日常生活では紫外線対策を徹底することや、急激な体重変動を避けること、質の良い睡眠を確保することも肌のコラーゲン維持に大切です。当院での診療経験では、定期的なメンテナンスを継続されている方のほうが、たるみの進行を効果的に抑えられている印象があります。

糸リフトとハイフの組み合わせが向く人

すべての方に組み合わせ治療が最適というわけではありません。ここでは、併用が特に向いているケースと、単独治療で十分なケースをご紹介します。

組み合わせが特に効果的なのは、中等度から重度のたるみがある40代以上の方、頬のもたつきやフェイスラインのぼやけが気になる方、以前医療ハイフを受けたが効果に満足できなかった方、できるだけ切開手術を避けながらもしっかりとした効果を求める方などです。

一方で、たるみが軽度な20代から30代前半の方であれば、まず医療ハイフの単独治療から始めて経過を見ることが適切な場合が多いです。また、顔の脂肪量が極端に少ない方は糸リフトの引っかかりが得にくい場合もあるため、医師と相談して最適な方法を検討する必要があります。

リノクリニック東銀座では、患者様一人ひとりのたるみの状態や骨格、皮下脂肪の量、ご予算やダウンタイムの許容範囲などを総合的に評価し、最適な治療プランをご提案しています。効果には個人差がありますので、まずはカウンセリングで現在の状態を確認されることをおすすめいたします。

よくある質問

Q. 医療ハイフと糸リフトを同日に施術することはできますか。

A. 同日施術に対応しているクリニックもありますが、当院では組織への負担を考慮し、1か月半から2か月程度の間隔をあけることを推奨しています。特に糸リフトの後にハイフを照射すると、熱によって糸が溶ける可能性があるため、基本的にはハイフを先に行います。間隔をあけることで、それぞれの施術効果を最大限に引き出しやすくなります。効果には個人差があります。

Q. 組み合わせ治療のダウンタイムはどのくらいですか。

A. 糸リフトのダウンタイムが主で、腫れやむくみが約1週間から2週間程度です。医療ハイフは糸リフトの回復後に行うため、ハイフ自体のダウンタイムはほぼなく、赤みやほてりが数時間から1日程度で落ち着くことが一般的です。

Q. 組み合わせ治療は何回くらい繰り返す必要がありますか。

A. 初回の組み合わせ治療で一定の効果を得た後は、半年から1年に1回程度の医療ハイフによるメンテナンスで効果を維持できるケースが多いです。糸リフトの再施術は1年から1年半後を目安にご相談ください。

まとめ

本記事の要点を整理します。

  • たるみは皮膚、脂肪、筋膜、骨の多層的な変化が原因で起こる
  • 医療ハイフは熱エネルギーによる引き締めとコラーゲン新生が主な作用である
  • 糸リフトは物理的な引き上げと周囲のコラーゲン産生が主な作用である
  • 組み合わせの順番は医療ハイフを先に行い、1か月半から2か月後に糸リフトで引き上げるのが基本的に推奨される
  • 費用目安は合計で約20万円から55万円程度であるが、確定金額はカウンセリングにて案内される
  • 効果の持続は約1年から1年半が目安で、定期的なメンテナンスで長期間の維持が期待できる

たるみの状態は一人ひとり異なります。ご自身に最適な治療法を見つけるためにも、まずは医師による診察を受けることが大切です。

当院のご案内

リノクリニック東銀座では、外科専門医の資格を持つ医師が、たるみ治療をはじめとする美容医療を幅広く提供しています。医療ハイフや糸リフトはもちろん、患者様の状態に応じた最適な組み合わせ治療をご提案いたします。お気軽にご相談ください。

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監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2026.05.19

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