院長コラム
「最近ほうれい線が深くなってきた」「フェイスラインがぼやけて二重顎に見える」「マリオネットラインのせいで老けて見える」など、たるみの悩みを抱えていませんか。糸リフトは何本必要なのか、部位別にどんな効果が期待できるのか気になって検索された方も多いのではないでしょうか。糸リフトはメスを使わずにたるみを引き上げる人気の施術ですが、入れる本数によって仕上がりや持続期間が大きく変わります。少なすぎれば効果を実感しにくく、多すぎれば不自然な引きつりにつながることもあります。この記事では、リノクリニック東銀座の医師監修のもと、糸リフトの適切な本数を部位別にわかりやすく解説します。年代による目安や費用感もお伝えしますので、施術を検討されている方はぜひ最後までお読みください。
この記事でわかること
・糸リフトの平均的な本数と部位別の目安
・ほうれい線やフェイスラインなど部位ごとの効果の違い
・年代によって変わる必要本数の考え方
・糸リフトの費用目安と施術時の注意点
目次
糸リフトの本数が効果を左右する理由
糸リフトとは、特殊なコグと呼ばれるトゲのついた医療用の糸を皮下組織に挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術です。切開を伴うフェイスリフトと異なり、針穴程度の傷で済むためダウンタイムが比較的短く、近年多くの方に選ばれています。
しかし、糸リフトは入れる本数によって得られる効果が大きく異なります。少ない本数では十分なリフトアップが得られにくく、「施術を受けたのに変わらなかった」と感じるケースもあります。一方で必要以上に多くの本数を入れると、皮膚が引きつった不自然な表情になったり、術後の痛みや腫れが強くなったりする可能性があります。
当院の医師によると、適切な本数は患者さまのたるみの程度、皮膚の厚さ、脂肪のつき方、そして改善したい部位によって一人ひとり異なります。カウンセリングでは実際にお顔を触診し、皮膚の状態を確認したうえで最適な本数をご提案しています。一般的には片側あたり3本から5本、両側合計で6本から10本程度が標準的な本数とされていますが、これはあくまでも目安です。たるみが軽度であれば少ない本数で十分な効果が期待でき、たるみが進行している方やしっかりとした変化を求める方にはやや多めの本数をおすすめすることもあります。効果には個人差がありますので、医師と相談しながら最適な本数を決めていくことが大切です。
部位別に必要な糸リフトの本数目安
糸リフトは顔全体に均一に入れるのではなく、気になる部位に合わせて本数や挿入方向を調整します。ここでは代表的な部位ごとに必要な本数の目安と期待できる効果をご紹介します。
ほうれい線のリフトアップ
ほうれい線が深くなると実年齢よりも老けて見えるため、糸リフトを検討される方の中でも特に多いお悩みです。ほうれい線の改善には、頬の脂肪を上方に引き上げることが重要で、片側あたり2本から4本、両側で4本から8本程度が目安となります。中顔面が長く見える方やのっぺりとした印象が気になる方にも効果が期待できます。ほうれい線周辺の脂肪量が多い方は、やや多めの本数で支える力を補強することが望ましい場合があります。
フェイスラインの引き締め
フェイスラインがぼやける、二重顎が気になるという悩みは、加齢による皮膚や脂肪の下垂が原因であることが多いです。フェイスラインの引き締めには片側3本から5本、両側で6本から10本程度が目安です。顎下のもたつきが強い方は、フェイスラインだけでなく顎下方向にも糸を配置することで、よりシャープな輪郭を目指すことができます。小顔になりたいという方にも人気の施術部位です。
マリオネットラインの改善
口角の横から顎に向かって伸びるマリオネットラインは、表情を暗く見せる原因のひとつです。この部位は片側1本から3本、両側で2本から6本程度が目安となります。マリオネットラインは口元の脂肪の下垂が大きく関係しているため、ほうれい線の施術と同時に行うことで自然なリフトアップ効果が期待できます。
こめかみから頬にかけての全体リフト
たるみが顔全体に及んでいる場合は、こめかみ付近から糸を挿入し、頬全体を引き上げるアプローチが有効です。この場合は片側4本から6本、両側で8本から12本程度が目安です。全体的なリフトアップにより、顔のバランスが整い、横顔のラインもすっきりとした印象に変わることが期待できます。
年代で変わる糸リフトの必要本数
たるみの進行度は年齢によって異なるため、年代別に必要な本数の傾向も変わってきます。当院での診療経験をもとに、年代ごとの目安をお伝えします。
20代から30代前半の方
この年代ではたるみはまだ軽度であることが多く、予防的な目的やわずかなフェイスラインの引き締めを求めて来院される方がほとんどです。必要な本数は両側で4本から6本程度が目安となります。少ない本数でも十分な効果が期待でき、ダウンタイムも短く済む傾向があります。ほうれい線が少し気になり始めた方や、輪郭をもう少しシャープにしたい方に適しています。
30代後半から40代の方
たるみが本格的に進行し始める時期で、ほうれい線やマリオネットラインがはっきりしてくる年代です。両側で6本から10本程度が標準的な本数となります。皮膚のハリや弾力が低下してきているため、20代に比べてやや多めの本数で支える力を確保することが大切です。フェイスラインのぼやけや二重顎も気になり始める方が多く、部位を組み合わせた施術をおすすめすることもあります。
50代以降の方
たるみが広範囲に及んでいる場合が多く、両側で10本から16本程度が目安となることがあります。ただし、たるみの程度が大きい場合は糸リフト単独では限界がある場合もあり、ヒアルロン酸注入やハイフなどとの併用を検討することもあります。当院の医師によると、50代以降の方は皮膚の質感や脂肪の量を特に丁寧に評価したうえで、無理のない本数を設定することが重要とのことです。効果には個人差がありますので、過度な期待をせず、医師と十分に相談してから施術に臨むことが望ましいです。
糸リフトの費用目安と本数の関係
糸リフトの費用は使用する糸の種類と本数によって変動します。一般的な費用の目安をご紹介します。
糸リフトに使用される糸にはいくつかの種類があり、代表的なものとしてPDO、PCL、PLAなどの素材があります。PDOは体内での吸収が比較的早く、約6か月から8か月程度で溶けるとされています。PCLやPLAは吸収までの期間が長く、1年から2年程度効果が持続するとされる糸もあります。日本美容外科学会でも糸リフトの安全性や効果について議論がなされており、使用する素材によって効果の持続期間に差があることが報告されています。
費用の目安としては、1本あたり2万円から5万円程度が相場で、使用する糸の種類やクリニックによって異なります。仮に8本の施術を行う場合、16万円から40万円程度が目安となります。リノクリニック東銀座では、使用する糸の種類と本数に応じた料金体系を設けており、確定金額はカウンセリングでご案内しております。
本数を増やせばそれだけ費用も上がりますが、少ない本数で効果を感じにくく再施術が必要になると、トータルコストはかえって高くなることもあります。当院では、ご予算も考慮しながら、最も効果的な本数をご提案しています。
また、糸リフトは一度施術を受けた後も、糸が吸収されるにつれてリフト効果は徐々に弱まっていきます。ただし、糸が挿入された部位にはコラーゲンの生成が促されるため、糸が溶けた後も肌のハリ感が残ることがあります。効果の持続を求める方には、半年から1年程度の間隔でメンテナンスとして追加施術を受けることをおすすめする場合もあります。
糸リフトで効果を出すための注意点
糸リフトの効果を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑えるために知っておいていただきたい注意点をまとめます。
施術前のカウンセリングの重要性
糸リフトは何本入れるかだけでなく、どの方向に挿入するか、どの層に糸を通すかによって仕上がりが大きく変わります。解剖学的に見ると、顔には表在性筋膜であるSMAS層があり、この層に対して適切に糸を配置することで、自然なリフトアップ効果が得られます。当院では、事前に丁寧なカウンセリングを行い、たるみの原因を正確に把握したうえで施術プランを作成しています。
ダウンタイムと術後の過ごし方
糸リフトのダウンタイムは一般的に1週間から2週間程度で、この期間に腫れやむくみ、軽い痛みが生じることがあります。当院での診療経験では、術後2日から3日がピークで、1週間後には約7割から8割の腫れが引く方がほとんどです。施術後は激しい運動やサウナ、飲酒を2週間程度控えていただくことで、ダウンタイムをスムーズに乗り越えることができます。また、術後1か月程度は口を大きく開ける動作や顔のマッサージを避けることが望ましいです。
糸リフトが向いている方と向かない方
糸リフトは比較的軽度から中等度のたるみに効果を発揮しやすい施術です。ほうれい線が気になり始めた方、フェイスラインの引き締めを求める方、メスを使う手術に抵抗がある方に向いています。一方で、皮膚のたるみが非常に強い場合や、大幅な変化を期待される場合は、切開によるフェイスリフトのほうが適していることもあります。リノクリニック東銀座では、患者さまの状態とご希望を伺い、糸リフトが最適な選択肢であるかどうかを正直にお伝えしています。
よくある質問
Q. フェイスラインがぼやけて二重顎が気になりますが、糸リフトは何本必要ですか?
A. フェイスラインの引き締めには両側で6本から10本程度が目安です。ただし、たるみの程度や脂肪の量によって必要な本数は異なります。当院ではカウンセリングで実際にお顔を確認し、最適な本数をご提案しています。効果には個人差があります。
Q. 糸リフトは1回の施術でどのくらい効果が持続しますか?
A. 使用する糸の種類によりますが、一般的に6か月から2年程度の効果持続が期待できます。糸が吸収された後もコラーゲン生成による肌のハリ感が残ることがあります。持続的な効果を求める方にはメンテナンス施術をおすすめしています。
Q. ほうれい線が深くて老けて見えるのが悩みですが、少ない本数でも効果はありますか?
A. ほうれい線の深さや原因によりますが、片側2本程度の少ない本数でも一定の改善効果が期待できる場合があります。ただし、しっかりとした効果を求める場合は片側3本から4本程度をおすすめすることが多いです。医師が状態を見て最適なプランをご案内します。
まとめ
糸リフトの効果を最大限に引き出すためには、部位やたるみの状態に合わせた適切な本数選びが重要です。この記事のポイントを整理します。
- 糸リフトの必要本数はたるみの程度と改善したい部位によって異なる
- ほうれい線は両側4本から8本、フェイスラインは両側6本から10本が目安
- 年代が上がるほどたるみが進行するため、必要な本数も増える傾向がある
- 費用は1本あたり2万円から5万円程度が目安で、本数に応じて変動する
- 効果の持続には定期的なメンテナンスが有効な場合がある
- 効果には個人差があり、医師との十分な相談が大切
ほうれい線やフェイスラインのたるみにお悩みの方は、まずはカウンセリングでお顔の状態を確認されることをおすすめします。ご自身に合った本数と施術プランを知ることが、理想の仕上がりへの第一歩です。
当院のご案内
リノクリニック東銀座は、外科専門医による糸リフトをはじめ、たるみ治療や美容外科全般の診療を行っております。患者さまお一人おひとりの状態に合わせた丁寧なカウンセリングと施術をお約束します。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)。お気軽にご相談ください。
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.06.15



