院長コラム
「両顎手術に興味があるけど、ダウンタイムが長そうで不安」
「仕事はどのくらい休む必要がある?」
「術後の経過を事前に知っておきたい」
両顎手術(顎矯正手術・OGS)は、上顎と下顎の骨を切って位置を調整する手術です。骨格レベルでの変化が得られる一方、骨切り手術であるためダウンタイムへの不安を持つ方が多くいます。
この記事では、両顎手術のダウンタイムについて、術後の経過を時系列で詳しく解説します。
目次
この記事でわかること
- 両顎手術後のダウンタイムの全体像
- 術後1日〜6ヶ月の経過と変化
- 仕事復帰・食事・運動の再開時期の目安
- ダウンタイムを短くするためにできること
両顎手術とはどんな手術か
両顎手術(OGS: Orthognathic Surgery)は、上顎骨(Le Fort I型骨切り)と下顎骨(SSRO / IVRO)を骨切りし、正しい位置に再配置する手術です。噛み合わせの改善・顔貌のバランス改善を目的として行われます。
手術は全身麻酔で行い、口腔内からアプローチするため顔の表面に傷跡が残ることは通常ありません。手術時間は3〜5時間程度です。
両顎手術の基本的な内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「両顎手術とは?適応・費用・回復期間をわかりやすく解説」
両顎手術のダウンタイム全体像
両顎手術は骨切りを伴う大きな手術であり、完全な回復までに数ヶ月を要します。ただし、「ダウンタイム=何もできない期間」ではありません。日を追うごとに回復が進み、段階的に日常生活へ復帰していきます。
大まかな目安は以下の通りです。
- 外出が可能になる:術後2〜3週間
- デスクワーク復帰:術後3〜4週間
- 腫れが大幅に引く:術後1〜3ヶ月
- 完成に近い状態:術後6ヶ月〜1年
両顎手術ダウンタイムの経過
術後1〜3日
手術直後は顔全体に強い腫れが出ます。特に頬・あご周辺の腫れが顕著で、術後2〜3日がピークです。口が開きにくく、会話も難しい状態が続きます。
食事は流動食(ゼリー・スープなど)からスタートします。水分補給をしっかり行うことが回復に重要です。痛みは鎮痛剤で管理でき、耐えられないほどの痛みが続くことは少ないです。
術後1〜2週間
腫れが徐々に引き始めますが、まだ顔がむくんだ状態です。内出血による変色(黄色〜紫色)が出ることがありますが、時間とともに消えます。
口の開きが少しずつ改善し、柔らかい食事(おかゆ・うどん・豆腐など)が食べられるようになります。顎間固定(ゴムかけ)を行っている場合、医師の指示に従って装着を続けます。
術後3〜4週間
腫れがかなり引き、マスクをすれば外出できる方が多くなります。デスクワーク中心の仕事であれば、このころから復帰を検討できます。
食事は柔らかいものを中心に、少しずつ通常に近い食事へ移行していきます。ただし、硬いものを噛むのはまだ控えてください。
ダウンタイムの過ごし方やスケジュールが気になる方は、カウンセリング時にご相談ください。手術日から逆算した計画をご提案できます。
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術後1〜3ヶ月
残っていたむくみが徐々に引いていき、顔の輪郭の変化を実感できるようになります。骨の癒合(くっつき)が進み、安定感が出てくる時期です。
軽い運動(ウォーキング程度)は術後1ヶ月ごろから可能になる方が多いです。激しい運動や接触を伴うスポーツは術後2〜3ヶ月程度控えてください。
術後6ヶ月〜1年
むくみがほぼ完全に引き、最終的な仕上がりに近い状態になります。噛み合わせの安定も確認しながら、必要に応じて矯正治療との連携を続けます。
両顎手術後の仕事復帰時期
- デスクワーク:術後3〜4週間
- 接客業・営業職:術後1〜2ヶ月(腫れの引き具合による)
- 肉体労働・スポーツ関連:術後2〜3ヶ月
腫れの引き方には個人差があります。仕事復帰の時期については、ご自身の職種をカウンセリング時にお伝えいただければ、より具体的な目安をお伝えできます。
両顎手術後の食事の注意点
術後の食事は段階的に進めます。
術後1〜3日:流動食(ゼリー・スープ・経口栄養剤)
術後1〜2週間:ペースト食・おかゆ・うどん
術後3〜4週間:柔らかい通常食
術後2〜3ヶ月以降:通常食へ移行(硬いものは慎重に)
栄養バランスが回復速度に直結します。特にタンパク質やビタミンCは傷の回復に重要な栄養素です。食事が難しい時期はプロテインや栄養補助食品を活用することも有効です。
ダウンタイムを快適に過ごす方法
- 術後は頭を高くして就寝する(腫れの軽減に有効)
- 冷却(アイシング)を適度に行う(術後48時間が特に重要)
- 医師の指示通りに薬を服用する
- 無理をせず安静に過ごす
- 十分な水分と栄養を摂る
- ゴムかけなど矯正装置の指示を守る
回復に不安がある場合は、経過観察の受診で何でもご相談ください。
よくある質問
Q. 両顎手術のダウンタイムは他の骨切り手術と比べて長いですか?
A. 上下の顎を同時に手術するため、エラ削りや頬骨縮小など単独の骨切りに比べてダウンタイムは長めです。ただし、経過に応じた適切なケアを行えば、順調に回復していきます。
Q. 入院は必要ですか?
A. 手術の内容により異なります。日帰り手術として対応できるケースもありますが、状態に応じて1泊の経過観察をお勧めする場合があります。
Q. 手術後、顔がパンパンに腫れている間は外出できませんか?
A. 術後2〜3週間でマスク着用による外出が可能になる方が多いです。ただし無理をせず、体調と相談しながら行動範囲を広げてください。
Q. 費用はどのくらいですか?
A. 両顎手術は自費診療です。術式・範囲により費用が異なります。当院の料金表はこちらをご確認ください。
https://lino.clinic/price/
まとめ
- 両顎手術のダウンタイムは、外出可能になるまで約2〜3週間、完成までは6ヶ月〜1年
- 腫れのピークは術後2〜3日で、その後は徐々に引いていく
- 仕事復帰はデスクワークで3〜4週間、接客業で1〜2ヶ月が目安
- 食事は流動食から段階的に通常食へ移行する
- 術後の適切なケアと安静が回復を早める
ダウンタイムの期間や過ごし方は、一人ひとりの骨格・手術内容・生活スタイルによって異なります。「自分の場合はどうなるか」を具体的に知りたい方は、カウンセリングでご相談ください。
リノクリニック東銀座での両顎手術
当院では両顎手術(OGS)に対応しています。CT撮影・セファロ分析による精密な診断のもと、一人ひとりの骨格に合った手術計画をご提案します。術後の経過管理・矯正歯科との連携体制も整えています。
当院の輪郭整形の症例写真はこちら
https://lino.clinic/case/rinkaku/
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この記事は医療広告ガイドラインに基づき、正確な情報提供を目的として作成しています。個々の症状・適応については医師の診断をもとに判断します。
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.04.28



