院長コラム
顔のバランスが悪い、横顔のラインが気になる、Eラインが整わないといったお悩みをお持ちではありませんか。Face-Driven Planningは、理想の顔貌から逆算して治療の流れを設計するアプローチとして注目されています。初診でのカウンセリングからシミュレーションを経て手術計画を立てるまで、どのような工程があるのかを知りたい方は多いのではないでしょうか。エラが張っている、顎が長い、面長で小顔になりたいなど、骨格に起因する悩みは一人ひとり異なります。東銀座のリノクリニックでは、外科専門医である院長のもと、Face-Driven Planningに基づいた精密な診療を行っています。この記事では初診の受診から最終的な手術計画の確定まで、治療の流れをステップごとにわかりやすく解説します。
この記事でわかること
・Face-Driven Planningとは何か、従来の治療計画との違い
・初診カウンセリングからシミュレーションまでの具体的な流れと期間
・銀座エリアの当院で受けられるFace-Driven Planningの特徴と費用目安
・よくある質問への回答と治療を検討する際のポイント
目次
Face-Driven Planningの基本的な考え方
Face-Driven Planningとは、最終的に目指す顔貌のゴールを先に設定し、そこから逆算して歯列矯正や外科手術の計画を立てるアプローチです。従来の治療計画では、歯並びや噛み合わせといった口腔内の状態を起点にプランを組み立てることが一般的でした。しかしこの方法では、歯列は整っても患者さんが本当に求めていた顔全体のバランス改善が達成されないケースがありました。
Face-Driven Planningでは、まず正面と横顔の写真分析、3Dスキャン、セファロ分析などを用いて顔全体の比率や軟組織の厚みを計測します。そのうえで「この方の骨格と軟組織であれば、最終的にどのような顔貌が実現可能か」をシミュレーションし、手術範囲や矯正方向を決定します。日本形成外科学会や日本顎変形症学会でもこのアプローチへの関心が高まっており、学術発表の場でも議論が進んでいます。
当院の院長は臨床経験を通じて「骨だけを動かしても患者さんの満足度は必ずしも高くならない。皮膚や筋肉の付き方まで含めた顔全体のシミュレーションを行い、初診の段階でゴールイメージを共有することが最も大切だ」と考えています。この考え方こそがFace-Driven Planningの核心であり、顔が大きい、ベース顔が気になるといった悩みに対して根本的な解決策を提案できる理由です。
初診カウンセリングで行うこと
Face-Driven Planningにおいて初診カウンセリングは治療全体の方向性を決める最も重要なステップです。中央区にある当院では、初診時に以下の流れで約60分から90分のカウンセリングを実施しています。
問診と悩みのヒアリング
まず、受付後に問診票をご記入いただきます。ここでは単に既往歴やアレルギーの有無を確認するだけでなく、ご自身が感じている顔の悩みを具体的にお聞きします。「エラが張っていて横幅が気になる」「顎が出ていて受け口に見える」「口ゴボで横顔のラインに自信がない」など、患者さんご自身の言葉で伝えていただくことが大切です。医師は悩みの内容と客観的な骨格データを照らし合わせ、改善の方向性を探ります。
顔面の計測と写真撮影
次に正面、側面、斜位の写真を高解像度カメラで撮影し、顔面各部の計測を行います。鼻先から顎先までの距離、人中の長さ、顔幅と顔の高さの比率など、Face-Driven Planningでは10項目以上の数値を取得します。「人中が長くて面長に見える」「のっぺり顔で立体感がない」といった悩みも、数値に落とし込むことで治療方針が明確になります。
初診時の暫定診断
計測データと問診内容をもとに、医師がその場で暫定的な治療の方向性をお伝えします。骨切りが必要なのか、矯正治療の併用が望ましいのか、あるいは糸リフトなどの非侵襲的な施術で対応可能なのかを大まかにご説明します。ただし確定的な治療計画はこの段階では出しません。次のステップとなる精密検査とシミュレーションを経てはじめて具体的なプランが決まります。初診のカウンセリング料の目安は3,000円から5,000円程度ですが、確定金額はカウンセリング時にご案内いたします。
シミュレーションの手順と精度
Face-Driven Planningにおけるシミュレーションは、患者さんと医師がゴールイメージを視覚的に共有するための核となる工程です。東京で輪郭手術を検討されている方にとって、術後の仕上がりを事前に確認できることは大きな安心材料になります。
STEP 1|理想の顔貌をイメージする(Crisalixによるシミュレーション)
Face-Driven Planningの出発点は「顔をどうしたいか」を明確にすることです。どのパーツをどの方向に動かし、どのようなボリューム感に仕上げるのが理想的かを、患者さんと医師が一緒に考えます。当院ではCrisalix(クリサリックス)という3Dシミュレーションソフトを使い、術後のイメージを視覚的に共有します。小顔になりたい、Eラインを整えたい、フェイスラインをシャープにしたいといった希望を具体的な画像として確認できるため、ゴールのすり合わせが格段にスムーズになります。
STEP 2|CTと画像検査による現状把握
理想のイメージが定まったら、次にCT撮影や各種画像検査を実施し、現在の骨格構造を正確に把握します。CTデータからは骨の三次元構造が再現でき、軟組織の厚みや位置関係も確認できます。撮影自体は15分から20分程度で完了します。検査結果とSTEP 1で共有した理想像を照らし合わせ、治療の方向性を決定します。骨切りの範囲、移動方向、矯正との併用の要否などを大まかに検討するのがこの段階です。
STEP 3|Dolphin Imagingによる精密プランニングと軟組織予測
術前検査が進むと、両顎手術の場合は咬合(噛み合わせ)が決定されます。ここからDolphin Imaging(ドルフィンイメージング)という専門ソフトウェアを用いて、ミリ単位の精密な手術計画を作成します。上顎と下顎をそれぞれ何ミリ移動させるか、回転角度はどうするかを細かく設定し、噛み合わせとの整合性を検証します。さらに同じソフト上で、骨の移動に伴う軟組織の変化を予測します。骨を動かした結果、皮膚や筋肉がどのように変化するかは軟組織の厚みや弾力性によって個人差がありますが、Dolphin Imagingを用いることで術後の正面・側面の予測画像を高精度に生成できます。患者さんにこの予測画像をお見せしながら最終調整を行い、納得いただいたうえで手術に臨みます。
効果には個人差がありますが、このようにゴールイメージの共有から精密なプランニングまでを段階的に進めることで、術後の満足度が格段に高まります。シミュレーション費用の目安は3万円から8万円程度で、確定金額は検査内容によって異なるためカウンセリングでご案内いたします。
シミュレーション精度に関する補足
近年のソフトウェアの進歩により、骨格変化の予測精度は格段に向上しています。しかし、術後の腫れの引き方やむくみの残存期間は個人の体質に依存するため、完成形に近い状態になるまでには一般的に3か月から6か月を要します。当院での診療経験では、シミュレーション画像と術後6か月時点の実際の仕上がりは概ね高い一致率を示していますが、100パーセント同一になることを保証するものではありません。
初診からシミュレーション後までの流れ
ここまでの内容を踏まえて、初診の予約からシミュレーション完了後の治療計画確定までの全体像をまとめます。
STEP 1|初診予約と来院
WEB予約または電話で初診の予約を取ります。銀座エリアにお越しの際は、東銀座駅から徒歩圏内の当院までアクセスしやすい立地です。初診日には保険証と現在服用中のお薬があればお薬手帳をお持ちください。
STEP 2|カウンセリングと計測
前述のとおり、約60分から90分をかけて問診、写真撮影、顔面計測を実施します。横顔が気になる、顔のバランスが悪いなどのお悩みを遠慮なくお伝えください。
STEP 3|Crisalixによるゴールイメージの共有
カウンセリングの中で、Crisalixを用いて理想の顔貌をシミュレーションします。どのパーツをどう動かし、どのようなボリューム感にするかを患者さんと一緒に視覚的に確認し、治療のゴールを共有します。
STEP 4|精密検査の実施と方向性の決定
初診から1週間から2週間以内にCT撮影や画像検査を受けていただきます。必要に応じてセファロ分析や顎関節の機能検査も行います。検査所要時間は約30分から60分です。検査結果とCrisalixで共有したゴールイメージを照らし合わせ、治療の方向性を決定します。
STEP 5|Dolphin Imagingによる精密プランニング
術前検査が進み咬合が決まった段階で、Dolphin Imagingを使ってミリ単位の手術計画を作成します。骨移動に伴う軟組織の変化予測も同じソフト上で行い、術後の仕上がりイメージを患者さんに提示します。この場で手術範囲、入院期間の目安、費用の概算、ダウンタイムの見込みなどを具体的にご説明します。
STEP 6|治療計画の確定と手術日の決定
Dolphin Imagingの予測結果にご納得いただけましたら、正式に治療計画を確定します。手術日は患者さんのスケジュールに合わせて設定し、術前検査の日程も同時に決定します。初診から手術日の確定まで、全体でおおむね1か月から2か月が目安です。ほうれい線が深い、フェイスラインがぼやけるといったたるみ系のお悩みを併せてお持ちの場合は、骨切り手術と同時に対応できるかどうかもこの段階で検討します。
シミュレーション活用時の注意点
Face-Driven Planningのシミュレーションは非常に有用なツールですが、万能ではありません。ここでは治療を検討するうえで知っておいていただきたい注意点をまとめます。
まず、シミュレーション画像はあくまで予測であり、術後の最終結果を確約するものではないという点です。骨の治癒過程や軟組織の適応には個人差があり、効果には個人差があります。特に皮膚の弾力が低下している方や喫煙習慣のある方は、軟組織の変化が予測と異なる場合があります。
次に、噛み合わせとの兼ね合いです。Face-Driven Planningは顔貌を最優先に考えるアプローチですが、噛み合わせを無視して骨を動かすことはできません。審美的なゴールと機能的な要件の両立が求められるため、シミュレーション段階で矯正歯科医との連携が必要になるケースもあります。厚生労働省が定める保険適用の顎変形症治療に該当する場合は、保険診療と自費診療の組み合わせについても初診時にご説明します。
さらに、二重顎やたるみが気になる方の場合、骨を動かすだけでは軟組織の余剰が生じ、かえってたるみが目立つ可能性があります。こうしたケースでは骨切りと同時にリフト操作を加えるなどの工夫が必要で、シミュレーション時にこの点も反映させることが重要です。当院ではこれらの複合的な要素を総合的に判断し、患者さんに最適な治療計画をご提案しています。
Q. Face-Driven Planningの初診では何を準備すればいいですか。
A. 特別な準備は必要ありません。保険証と、現在服用中の薬がある場合はお薬手帳をお持ちください。顔のどこが気になるか、どう変わりたいかを事前に整理しておくとカウンセリングがスムーズに進みます。初診は予約制のため、WEBまたはお電話にて事前にご予約をお願いいたします。
Q. シミュレーション通りの顔になれますか。
A. シミュレーションは最先端のソフトウェアを使って高精度に予測しますが、骨の治癒過程や軟組織の適応には個人差があるため、完全に一致することを保証するものではありません。当院では術後6か月時点で概ね高い一致率を確認していますが、効果には個人差がありますのでご了承ください。
Q. エラが張っていて小顔になりたいのですが、初診からどのくらいで手術できますか。
A. 初診のカウンセリングから精密検査、シミュレーション、治療計画の確定まで、おおむね1か月から2か月を要します。手術日は患者さんのスケジュールに合わせて設定しますので、初診から最短で約2か月後に手術を受けられるケースもあります。詳しくはカウンセリング時にご案内いたします。
まとめ
- Face-Driven Planningは理想の顔貌から逆算して治療計画を立てるアプローチで、従来の歯列起点の計画よりも患者さんの満足度向上が期待できる
- 初診カウンセリングでは問診、顔面計測、写真撮影を行い、悩みの共有と暫定診断を実施する
- まずCrisalixで理想の顔貌をイメージし、CT検査で現状を把握したうえで、Dolphin Imagingでミリ単位の精密プランと軟組織変化予測を行う
- 初診から治療計画確定までの期間はおおむね1か月から2か月が目安
- 効果には個人差があり、シミュレーション画像は予測であって結果を確約するものではない
顔のバランスや横顔のラインにお悩みの方は、まずは初診カウンセリングで現状の骨格と改善の方向性を確認することをおすすめします。Face-Driven Planningに基づいたシミュレーションで、治療後のイメージを具体的に把握してから治療に進むことができます。
当院のご案内
リノクリニック東銀座は、東銀座駅から徒歩圏内に位置する外科専門クリニックです。骨切り・輪郭形成を中心に、Face-Driven Planningに基づいた精密な治療計画の策定から手術、術後管理まで一貫して対応しています。外科専門医である院長が初診から執刀までを担当いたします。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.07.26



