院長コラム

男性の骨切り|削る量より“角度”が重要。メンズの骨切り症例を紹介

当院には近年、男性からの輪郭整形(骨切り)相談が確実に増えています。
しゃくれ・顎が長い・顔が大きく見える・ゴボ口・面長・かみ合わせの問題など、
男性特有の骨格悩みは多岐にわたりますが、そのほとんどに共通しているのが——男性の輪郭整形(骨切り)は「大きく削るほど変わる」という誤解がいまだに根強くあります。


しかし実際には、“削る量より、骨をどの角度に導くか”ここが仕上がりを左右する最大のポイントです。

特に男性の場合、皮膚が厚い・咬筋が発達している・骨格が強い。
こうした男性特有の特徴があるため、女性以上に角度調整の影響が大きい傾向があります。

しゃくれている、顎が長い、顔が大きい、噛み合わせが悪い、面長、ゴボ口。
これらはすべて“骨そのものの量”ではなく、
角度・位置・傾斜がズレているだけのケースが非常に多いのです。

本記事では、男性の骨切りで角度が重要な理由、リノクリニックで多い男性相談の傾向、CT・3Dシミュレーションによる治療設計、韓国整形からの修正ニーズ、海外在住者への対応、そして実際の症例を通して“角度が変われば人生レベルで印象が変わる”理由を解説します。

男性骨切りで角度が重要な理由

男性の骨格の特徴は、大きく3つあります。

① 皮膚・皮下組織が厚い

削っても外に変化が出にくい。
角度の調整で“見えるライン”を変える方が効果が出る

② 咬筋が発達している

咬筋ボリュームにより、エラの角度が目立ちやすい。
→ 横に広がる“角度”の影響を非常に受けやすい。

③ 顎骨が太く、硬い

量よりも方向性が影響。
→ 削りすぎると不自然になるため、“削らない美しさ”が必要です。

このため、男性の悩みはほとんどが「角度のズレに起因している」と言えます。

男性に多い輪郭の悩み

● しゃくれている

→ 下顎体が前方へ倒れ込むような角度になっている。

● 顎が長い

→ 顎先が下方向へ落ちて見える角度がついている。

● 顔が大きく見える

→ 下顎角(エラ)が横に張り出す角度になっている。

● 面長

→ Vラインが立ち上がるように傾き、縦方向へ長さが出て見える。

● ゴボ口

→ 上下顎が前方向へ一体で突出している角度が原因。

● 噛み合わせの悪さ

→ “角度のズレ”が咬合平面に影響しているケースが多い。

これらはすべて 角度を整えることで改善しやすい悩み です。

男性の骨切り相談が増えている背景

近年、男性の骨切り相談は “ただ見た目を変えたい” という理由だけでなく、背景や目的の幅が大きく広がっている のが特徴です。
「どういった方が相談に来るのか?」という点を見ても、実はひとつのパターンに収まらず、社会的なニーズの変化もそのまま反映されています。

こうした“多様な理由・背景をもつ男性”が相談に訪れるようになり、それぞれに求められる輪郭の方向性も異なります。

① 性自認に沿った輪郭にしたい(MtF・ノンバイナリーなど)

柔らかい角度・中性的な印象を求める方が増えています。

② 人前に出る仕事(ホスト・ナイトワーク・インフルエンサーなどの配信者)

人前に出るからこそ、正面・横顔など気にされてご相談にこられます。

③ 昔からのコンプレックス(しゃくれ・顎長・面長)

「結婚前」「転職前」というタイミングの相談も多いです。

④ ビジネス印象を整えたい男性

「強く見られやすい顔立ちを優しくしたい」というニーズもあります。

骨切り前に必須のCT評価が必要

骨切りは費用が高く、術後のダウンタイムも長い。“慎重になりすぎる”くらいでちょうどいい治療です。

そこで当院では初回CT撮影付きの無料カウンセリング
を行っています。

CTで骨の角度やズレ、顎先の方向、噛み合わせとの関係を詳細に確認し、
“あなたの悩みがどこから来ているのか”を正確に可視化します。

3Dシミュレーションで術後を可視化

CTデータを基にした3Dシミュレーションにより、

  • 顎を短くするとどう見える?

  • ゴボ口が改善した横顔は?

  • 面長はどこまで変わる?

  • エラ角度を変えると小顔になる?

といった“術後イメージ”を立体的に確認できます。

当院ではスイスのクリサリクスを用いてシミュレーションを行っています。

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3Dシミュレーションシステム Crisalix(クリサリクス)

韓国整形後の修正が増える理由

最近とても増えているのが、
「韓国で輪郭手術をした後、日本で修正したい」という相談。

韓国は“削る文化”が強く、

  • 薄く削れば細く見える

  • とにかく骨量を減らす

  • 極端なVライン

  • 角度というより“量”を優先

という傾向があります。

その結果——

  • 左右差が出た

  • ゴボ口が残っている

  • 面長が強調された

  • 噛み合わせが悪化した

  • 不自然なシャープさが目立つ

こうした悩みで日本に戻ってくる方が増えています。

リノクリニックは“角度文化”。
削る量ではなく 角度・回転・位置 を重視するため、
韓国整形の修正(リオペ)には非常に相性が良いのです。

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【骨切り専門医が解説】韓国整形トラブル、術後感染の症状と治療法

海外在住者でも日本で骨切りができるの?

海外在住者からの相談も増加しています。

理由は:

  • 手術の技術レベルを求めて日本で受けたい

  • 渡韓整形より術後フォローの安心度が高い

  • 顔立ちに“国際的な要素”があるため、より精密な角度設計が必要

  • 海外に住んでいて日本に頻繁に帰れないが「手術は日本、矯正は海外」で治療を完結したい

こうしたニーズに合わせて当院では国際協働での治療プランニング
にも対応しています。

(次のご紹介する症例2が該当です。)

症例紹介:角度が変える輪郭の変化

症例1|上下顎前突(ゴボ口)+面長

上下顎前突(ゴボ口)の輪郭

術式:両顎手術+ミニVライン形成

上下顎の傾斜が強く、ゴボ口と面長が同時に成立していたケース。
CTで確認すると、前方への“角度の突出”と“縦方向の角度が強いVライン”が原因。

治療では

  • 上下顎の後方移動

  • 口角の後方・上方向への微調整

  • 顎先の角度再設計

  • ミニVライン形成で縦方向の印象を弱める

これにより立体的で柔らかい輪郭へ改善。

症例2|海外在住×日本で両顎手術×海外矯正の国際連携ケース

男性の輪郭整形

術式:両顎手術(OGS)+海外矯正医と協働

海外在住の患者様から
「手術は日本で、術後の矯正は海外の主治医で続けたい」
という希望。

海外の矯正医は OGS 症例経験が非常に多く、角度設計の共有がスムーズでした。

  • 角度基準で治療設計を共有

  • 術後1週間で帰国

  • 現地矯正医が噛み合わせ微調整

  • 常時データ共有でズレのない治療継続

海外在住でも治療が可能な柔軟なシステムを整備しています。

症例3|上下顎前突(ゴボ口)+骨張った輪郭

男性の輪郭整形

術式:両顎手術+ミニVライン形成

上唇のボリュームを自然に残しつつ後退。
下顎を正しい位置へ移動し、ミニVラインで顎先に美しいカーブを形成。

面長・前突ともにバランスが整い、自然で上品な輪郭へ。

男性骨切りの重要なポイント

3症例に共通するのは、
量ではなく角度のデザインで結果が決まったという点です。

  • 下顎角の角度

  • 顎体の走行

  • 上下顎の前後位置

  • 噛み合わせと角度の一致

  • オトガイの方向性

これらが整えば、輪郭は自然で美しく変わります。

まとめ

男性の骨切りで大切なのは、
“たくさん削ること”ではなく、“正しい角度に導くこと”。

CTや3Dシミュレーションで骨格を見える化し、
あなたの悩みの“本当の原因”を精密に解析することで、
自然で美しい輪郭を実現できます。

海外在住、渡韓整形後の修正、国際連携にも対応しているため、どんな背景の方でも安心して相談できます。

お悩みの方はリノクリニック東銀座までご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. どんな男性が骨切りを受けていますか?職業や特徴はありますか?

A:明確に「この職業だから多い」という固定パターンはありませんが、当院では次の4つの傾向がよく見られます。

  • 人前に出る仕事の方
     ホスト・ナイトワーク・モデル・インフルエンサーなど、横顔や動画での印象が仕事に直結する方。

  • ビジネス上の印象を整えたい方
     強面に見られやすい、面長で老けて見られる、顎が強く見えて威圧感が出るなど、商談や対面コミュニケーションを柔らかくしたいという目的。

  • 昔からのコンプレックスを改善したい一般男性
     しゃくれ・顎長・ゴボ口など、自己肯定感に関わる悩みで長年悩み続けてきた方。

  • 性自認に沿った輪郭を求める方(MtF・ノンバイナリー)
     中性的なバランスや、柔らかい角度設計を希望するケースが年々増えています。

いずれも共通しているのは、
“削る量ではなく、角度を整えて自然な印象を手に入れたい”というニーズです。

Q2. 男性と女性の骨切りは何が違うのですか?

A:男女で大きく異なるのは、皮膚の厚み・咬筋の発達・骨の強度です。
そのため、同じ施術名でも設計思想に違いが生まれます。

  • 男性の特徴
     ・皮膚が厚い=削った変化が表面に出にくい
     ・咬筋が発達=エラ角度の見え方に大きく影響
     ・骨幅が広く硬い=削りすぎると不自然な仕上がりになる

  • 女性の特徴
     ・皮膚が薄めで繊細=削ったラインが反映されやすい
     ・柔らかい角度を作りやすい
     ・輪郭の“微細な曲線”が仕上がりの鍵になる

このため男性では、量より角度の最適化が仕上がりを左右し、
女性ではラインの曲線と繊細さが重要になる、という違いがあります。

Q3. 角度の調整だけで本当に印象は変わるのですか?

A:はい。むしろ“量より角度”のほうが大きく印象を左右します。

たとえば:

  • 顎が長く見える → 実は「前へ倒れ込む角度」が原因

  • しゃくれて見える → 下顎体が“前方向に傾斜”しているだけ

  • 顔が大きく見える → エラ角の“張り出し方向”の問題

  • ゴボ口 → 上下顎が“前へ傾斜”しているだけ

  • 面長 → 顎先の“垂直方向の角度”の影響

CTで角度を可視化すると、
実際に骨量をほとんど削らずに見た目が大きく変化するケースが非常に多いです。

そのため当院では、手術前に必ず CT + 3Dシミュレーション(Crisalix)で
“どの角度を、どの方向へ導けばいいのか”を精密に決めています。

監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2025.11.22

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