院長コラム
顔を小さくする方法~小顔への近道を徹底解説
小顔になりたいと考える人は多く、実際に若い世代を中心に高いニーズを持つ方も少なくありません。顔が小さく見えるとスタイル全体のバランスが良くなり、より魅力的な印象を与えることができます。
本記事では、なぜ顔が大きく見えてしまうのか、その原因を深掘りしながら、小顔に近づくための具体的な対策や施術方法を解説していきます。自宅で行えるセルフケアから美容クリニックでの施術まで、さまざまなアプローチを網羅しているので、ぜひ参考にしてください。
小顔を目指すうえで重要なのは、自分の顔の特徴やライフスタイルに合ったケアを継続することです。早速、小顔の基準や原因を押さえて、最適な方法を探っていきましょう。
目次
小顔の基準とは?知っておきたい基礎知識
まずは“小顔”と呼ばれる状態が、どのような基準によって定義されるのかを押さえましょう。日本人の平均サイズや海外との比較は、小顔を目指す際の目安になります。
小顔に憧れる方が多い背景には、見た目の印象が大きく変わることが挙げられます。小顔になると顔のパーツが際立ち、全身のスタイルバランスも向上しやすいのが特徴です。また、フェイスラインがすっきりすることで若々しい印象を保ちやすくなるというメリットもあります。
しかし一口に“小顔”といっても、個々の骨格やパーツの配置によって見え方は異なります。そこで客観的にサイズの参考値を知っておくと、自分の顔の特徴を把握しやすくなり、必要なケアの方向性を見極めやすくなるでしょう。
日本人の平均的な顔サイズ
日本人女性の平均的な顔の縦幅は約21.8cm、横幅は15.3cmとされています。男性の場合は縦幅が約23.2cm、横幅が16.1cmほどで、男女間でも若干の違いがあるのがわかります。
顔の縦幅や横幅には個人差が大きく、骨格や筋肉のつき方によって見た目にも差が出やすいのが特徴です。
顔のサイズは生まれつきだけでなく、むくみや姿勢、生活習慣によって変わることがあります。そのため、単に“平均サイズより大きい”と感じても、普段の生活を見直すだけで印象が変わる可能性は十分にあります。
小顔に見える目安と海外との比較
海外では、より彫りの深い顔立ちが多いため、日本人とはまた違った基準で小顔がとらえられる傾向があります。欧米諸国では頬骨が高い人も多く、エラの張りなど筋肉量の違いが目立つことから、一概に数値で比較して小顔かどうかを断定しにくいのが現状です。
しかし、縦横比やフェイスラインのシャープさなどは国籍を問わず多くの人にとって重要なポイント。自分の理想に近いモデルや有名人の顔立ちをチェックしたり、平均値との比較を参考にすることで、より明確な小顔のイメージを持つことができます。
なぜ顔が大きく見える?5つの原因
顔が大きく見えてしまう背景には、骨格や筋肉、脂肪、むくみなど複数の要因が絡んでいます。ここでは代表的な5つの原因を押さえておきましょう。
むくみによる輪郭の膨張
人間の体は過剰な水分や老廃物が排出されにくい状態になると、むくみが生じやすくなります。特に顔は血流やリンパの流れの乱れが即座にむくみに投影され、輪郭が膨張したように見えるのです。
むくみを改善するためには、リンパマッサージや余分な塩分を控えることが効果的とされています。頭や首、デコルテなども含めて上半身全体の血行を良くすることで、むくみ改善の効果を高めることができます。
頬・顎下の脂肪が増える骨格的要因
頬や顎下に余分な脂肪がつくと、フェイスラインがぼやけて見えるようになります。これは食生活の乱れや運動不足によるものだけでなく、噛み合わせや姿勢が悪いことで特定の筋肉をうまく使えていない場合にも起こりえます。
余分な脂肪を減らすには、有酸素運動や表情筋を意識したエクササイズのほか、適切な食生活の見直しも重要です。必要に応じて美容施術での脂肪除去を検討するケースもありますが、まずは生活習慣から改善を試みるのが基本的なアプローチとなります。
エラ張りによる顔幅の広がり
咬筋(こうきん)が発達しすぎるとエラが張って見え、顔幅が広がって見えることがあります。これは日常的な歯ぎしりや食いしばりのほか、姿勢の悪さが関係している場合もあります。
エラ張りが気になる場合は、咬筋をほぐすマッサージやストレッチ、噛む力を意識的にコントロールするトレーニングを取り入れるのがおすすめです。筋肉の使い方を改善することで、エラ張りの印象を和らげることができます。
たるみによるフェイスラインのぼやけ
加齢や過度なダイエットなどによる肌弾力の低下は、フェイスラインのたるみを誘発します。たるみが生じると顔全体の輪郭が不明瞭になり、大きく見えやすくなる点に注意が必要です。
日々のスキンケアや表情筋トレーニングを取り入れて、ハリを保つように心掛けることが効果的です。また、長期にわたる無理なダイエットは、肌の老化を早める原因にもなるため、バランスの良い食生活を心がけることが大切です。
姿勢や習慣など生活習慣の影響
スマホの操作で下を向いた姿勢が続く、歯を強く食いしばるなど、日常の小さなクセが骨格や筋肉のバランスを崩す原因になります。これらの影響はすぐには目立たないものの、徐々に輪郭の崩れやむくみなどを引き起こすリスクがあります。
規則正しい生活習慣と正しい姿勢を意識することで、顔にかかる無駄な負担を減らしていくことができます。セルフケアの効果を高めるためにも、まずは日常生活の見直しから始めるのがおすすめです。
自宅でできる小顔対策・セルフケア
普段の生活に少しの工夫やトレーニングを取り入れるだけでも、小顔への効果が期待できます。ここでは代表的なセルフケア方法をご紹介します。
自宅で行うケアのメリットは、時間やコストをかけずに継続できることです。顔のリンパマッサージや表情筋トレーニングなど、毎日少しずつ楽しみながら取り入れれば、むくみの解消やフェイスラインの引き締めに役立ちます。
また、睡眠や食生活に気を配ることで体全体のバランスが整い、結果として顔の印象も変わってくることがあります。小顔に近づくには、局所的なケアだけでなく、生活全体の調和も重要といえるでしょう。
リンパマッサージで余分な水分を排出
リンパの流れが滞ると、老廃物や余分な水分が顔に溜まりやすくなります。両手でこめかみから耳の後ろ、首すじへと軽い圧を加えながら流すことで、むくみを和らげる効果が期待できます。
クリームやオイルを使用すれば肌への負担も減らせるため、やさしく円を描くようにマッサージしましょう。過度な力を入れるとかえって肌を傷めてしまうので、気持ち良い程度の力加減がポイントです。
表情筋トレーニングで筋力アップ
顔にも多くの表情筋があり、鍛えることでフェイスラインが引き締まりやすくなります。例えば、口を大きく動かす「あいうえお体操」は、顔全体の筋肉を効率的に動かす簡単な方法です。
表情筋の柔軟性を高めることで、たるみやほうれい線の改善にもつながります。毎日のスキンケアの仕上げなど、習慣化しやすいタイミングに取り入れると続けやすいでしょう。
食生活と水分補給でむくみ予防
むくみを防ぐためには、塩分を控えつつカリウムを多く含む食材(バナナ、アボカドなど)を積極的に摂取することが効果的です。また、こまめな水分補給も欠かせません。
水分を取るとむくむというイメージを持っている方もいますが、むしろ適度な水分補給が体内の循環を促し、老廃物がスムーズに排出されやすくなります。バランスの良い食生活と水分補給を心がけることが大切です。
睡眠とストレスケアの重要性
睡眠不足やストレスが続くと、ホルモンバランスが乱れやすくなり、むくみや肌のたるみに直結しやすくなります。自分に合った睡眠時間を確保し、リラックスできる時間を設けることが小顔づくりにも役立ちます。
ストレスケアには、入浴や軽い運動、好きな音楽を聴くなど、心身を落ち着かせる方法を取り入れるのがおすすめです。リラックス状態をつくることで、身体全体の循環も良くなり、フェイスラインの改善をサポートします。
小顔グッズの活用ポイント
市販されている小顔ローラーやフェイスマスクなどのグッズは、手軽に始められるケアとして人気です。リンパマッサージと併用したり、表情筋トレーニングの後に使うことで効果アップを狙えます。
ただし、グッズによっては使い方を誤ると肌トラブルや筋肉痛につながる場合もあるため、メーカー推奨の使い方や頻度を守ることが大切です。効果を感じるまでに時間がかかることもあるので、継続した使用を心がけましょう。
美容施術による小顔アプローチ
より早く、より確実に小顔効果を実感したい方にとって、美容クリニックでの施術は有力な選択肢となります。手軽なものから外科的なものまで、幅広い方法があります。
セルフケアだけで思うような結果が得られない場合や、短期間でしっかり効果を出したい場合には、美容医療に頼るのも1つの方法です。施術内容や目的に応じて、エラ張りの緩和や脂肪の除去、肌のリフトアップなど、さまざまなアプローチがあります。
ただし、美容施術には一定のリスクも伴うため、事前に専門家へ相談し、自身の希望や体質をしっかりと伝えることが大切です。自分に合った施術を選ぶことで、理想とする小顔に近づく可能性が高まります。
ボトックス注射でエラ張りを軽減
エラが張っている場合、咬筋が発達していることがよくあります。ボトックス注射はこの筋肉に作用し、過度な収縮を抑えることでエラ張りを和らげ、小顔効果を得られるのが特徴です。
施術自体は短時間で終わるうえ、ダウンタイムも比較的少ないとされています。ただし、効果は半永久的ではないため、数カ月ごとに継続して受ける必要がある点は留意しましょう。
脂肪溶解注射や脂肪吸引でフェイスラインを整える
頬や顎下などに蓄積した脂肪が原因で顔が大きく見える場合、脂肪溶解注射や脂肪吸引が選択肢となります。脂肪溶解注射は特定の部位に薬剤を注入して脂肪を分解する施術で、吸引ほどの大がかりな手術ではなく、比較的気軽に試せるのが利点です。
脂肪吸引はより明確な効果が期待できますが、外科的処置となるためダウンタイムや術後のケアが必要になります。いずれの施術も、事前に丁寧なカウンセリングを受けて、メリットとリスクを理解することが重要です。
HIFU(ハイフ)や糸リフトでリフトアップ
たるみによる顔の大きさが気になる方には、HIFU(高密度焦点式超音波)や糸リフトなど、皮膚を切らずにリフトアップを図る施術が人気です。HIFUは肌の深層部に超音波を照射し、コラーゲン生成を促進することでリフトアップ効果をもたらします。
糸リフトは、特殊な糸を皮下に挿入して引き上げることで、顔のたるみを目立たなくする方法です。どちらもダウンタイムが比較的短いというメリットがありますが、個人差もあるため、カウンセリング時に自分の肌状態を専門医に確認してもらうことが大切です。
骨切りや顎整形など外科的施術
骨格そのものを変えたい場合は、骨切りや顎整形など、外科的な施術が必要になります。これは大幅な変化を期待できる反面、入院や大きなダウンタイムを伴うリスクが高い施術です。
顎の形状やエラの骨自体を削るため、医師の技術と豊富な経験が重要となります。決断する前に、複数のクリニックでカウンセリングを受け、施術内容やリスクをしっかりと理解しておきましょう。
骨切り手術によって小顔にする方法
骨切り手術は、顎やエラの骨格を直接調整することで、輪郭を整え、小顔効果を得る方法です。患者様の骨格やお悩みに合わせて、適切な部位・方法を選択します。以下は主な手術方法と特徴です。
オトガイ形成(顎先形成術)
顎先の形や長さを整える手術です。Eライン(鼻先と顎先を結んだ理想ライン)を作るうえで重要なポイントになります。
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顎を短くしたい場合は、骨を水平に切除して短縮します。
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前方に出したい場合は、骨を三角形に切って前方へ移動させます。
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幅を細くしたい場合は、T字型に骨を切り、中央部分を詰めて幅を狭めます。
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エラから顎先まで一体的に細くする方法や、短縮とVライン形成を同時に行うことも可能です。
注意点として、顎を短くしすぎると顔全体のバランスが崩れたり、顎下にたるみが出やすくなります。骨が不足する場合は、ミニVラインで切除した骨片を移植し、ボリュームを補うこともあります。
Vライン形成(下顎角形成+オトガイ形成)
エラ(下顎角)の骨を削り、顎先も細く整えることでシャープなVラインを作ります。
以前はエラを過度に切除するとたるみが出やすい術式もありましたが、現在はたるみを最小限に抑える方法を採用しています。
両顎手術(顎矯正手術)
上顎(Le Fort I)と下顎(BSSO)の骨切りを組み合わせて行う手術です。
口元の突出(ゴボ口)や受け口など、骨格性の不正を根本的に改善します。これにより、口元が引き込み、フェイスラインが整い、結果的に小顔効果が期待できます。
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骨を前後・回転させて移動し、顔全体のバランスを調整します。
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下顎前突(受け口)を後退させる場合、マリオネットライン外側付近にたるみが出やすくなることがあります。
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両顎手術では、ほとんどの症例で術後の歯列矯正が必要です。サージェリーファースト(手術先行型)では治療期間を短縮できます。
手術にあたっての重要なポイント
当院では、カウンセリング時にCT撮影や3Dシミュレーションを用い、執刀医が丁寧に対応いたします。
その理由は、患者様一人ひとりが抱えるお悩みが異なり、骨格の状態から見てどこまで変化が可能なのかを正確にお伝えするためです。
ご希望だけでなく、噛み合わせや顔全体のバランス、360度から見た印象など、機能面と審美面の両方を考慮し、最適なプランをご提案いたします。
術前シミュレーション
CTと3方向写真から3Dモデルを作成し、術後の輪郭変化を事前に確認いただきます。これにより、患者様と理想の仕上がりをすり合わせることができます。
ダウンタイムと術後ケア
腫れのピークは術後4日目頃で、大きな腫れは1ヶ月ほどで落ち着きます。完全な安定には3〜6ヶ月必要です。
術後は禁煙、口腔内の清潔保持、硬い食事の回避などが重要です。感覚の鈍さや内出血が出ることもありますが、多くは時間とともに改善します。
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たるみ対策
骨を小さくすると皮膚や脂肪といった軟部組織が余り、たるみが目立つことがあります。特に下顎前突の方は注意が必要です。
術後はハイフ(HIFU)や高周波による引き締め治療、糸リフトをご希望に応じて行うことで予防・改善が可能です。より大きな改善を望む場合はフェイスリフト手術も選択肢ですが、傷跡やダウンタイムの説明が必要です。
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切る施術と切らない施術の違い
切らない施術はボトックスやHIFUなど、メスを使用しないためダウンタイムが短く、比較的手軽にトライしやすいのがメリットです。ただし、骨格そのものの改善には向いていないため、効果が限定的な場合もあります。
一方、骨切りや顎整形など切る施術は根本的な骨格の修正が期待できますが、その分ダウンタイムも長く、痛みやリスクも高めです。自分がどこまでの変化を目指すのか、じっくりと考えた上で選択する必要があります。
クリニック選びと費用相場
クリニックを選ぶ際は、医師の実績や口コミ評価を重視するとともに、カウンセリングでの対応も確認しておくことが大切です。複数のクリニックを比較検討することで、自分に合った施術計画や費用プランを見つけやすくなります。
費用相場は施術内容や地域によって大きく異なるため、公式サイトや問い合わせで事前に把握しておきましょう。安すぎる価格には理由がある場合も多いため、総合的な信頼度を基準に選ぶことをおすすめします。
当院では、「高額になりがちな美容外科手術を、患者様にも医療側にも無理なく提供するにはどうすれば良いか」を常に考えてきました。
骨切り手術は道具や消耗品が高額で、さらに助手も必要となるため人件費もかかります。闇雲に価格を下げればクリニック側の負担が大きくなり、逆に価格を上げれば患者様の負担が増えてしまいます。
そこで私は、手術時間を短縮し、残りの時間を他の患者様の診療に充てることで、その分価格を抑えるという方法を選びました。この時間短縮を可能にしているのは、これまで積み重ねてきた経験と技術です。
私は自治医科大学在籍中に、恩師である菅原先生、宇田先生の骨切り手術を間近で学びました。2014年からは湘南美容クリニックで年間100例の骨切り手術を担当し、2019年からは東京美容外科赤坂院にて両顎手術を主に行いながら、3Dシミュレーションを活用し、短時間で正確に仕上げる効率的な手法を取り入れてきました。
こうした経験が、現在の高品質かつ適正価格での骨切り手術提供へとつながっています。
まとめ
顔を小さく見せる方法は、むくみ解消や表情筋トレーニングといったセルフケアから、美容医療による骨格の修正まで幅広く存在します。
まずは生活習慣の見直しやリンパマッサージなど、比較的手軽に始められるケアから取り組むのがおすすめです。基礎的なセルフケアを続ければ、むくみや脂肪が減少し、フェイスラインがすっきりして見える可能性があります。
ただし、骨格そのものに原因がある場合は、セルフケアだけでの改善が難しいこともあります。その場合は、美容クリニックでの治療を含め、専門的なアプローチが必要です。
施術を選ぶ際は、リスクやダウンタイム、費用を十分に把握し、専門の医師と相談しながら最適な方法を見極めることが大切です。
輪郭や骨格に関するお悩み、骨切りや輪郭整形が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2025.08.11