院長コラム

骨切りは老後にどう影響する?後悔しないためのポイントを徹底解説

骨切り手術は小顔や輪郭形成など、美容面の大きな変化を目指す方法として多くの方が検討する施術です。しかし、見た目の変化だけを優先し過ぎると、将来的に生じるリスクを見落とす可能性があります。特に老後には骨や皮膚の加齢による影響が加わるため、術前の情報収集と長期的な視点が欠かせません。

本記事では、骨切りと加齢の関係、具体的なトラブル事例、後悔しないための術前チェックポイント、そして老後のメンテナンス方法などを詳しく解説します。骨切り手術に対する不安を抱えている方や、将来にわたって美しい状態を保ちたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

適切なカウンセリングとクリニック選び、そして術後のケアを怠らなければ、骨切り手術による老後のリスクを大幅に減らすことができます。

骨切りと加齢の関係:骨や皮膚はどう変化する?

骨切りによるフェイスラインの変化が、年齢を重ねることでどのように影響を受けるかを見ていきます。

骨は加齢に伴い骨量が少しずつ減少し、輪郭が変化しやすくなります。骨切りによって形を変えた部分は元の骨密度が低下しやすくなるため、老後には骨萎縮が進んだ結果、フェイスラインが変わったり、不自然な凹凸が目立つ可能性があります。

さらに、骨に付着している筋肉や皮膚組織の状態も年齢とともに変わってくるので、若い頃は問題なかった部位が将来的にたるみやシワを引き起こすことも考えられます。

特に、加齢による皮膚の弾力低下は見逃せない要因です。骨切りで形を整えた箇所も、硬い骨とは異なり筋肉や皮膚は流動的なため、時間の経過で予想外のたるみや歪みが出る事例もあります。こうした変化は個人差があるものの、術後の経過を長期的に見つめ続ける姿勢が大切なのです。

骨の萎縮や顔のたるみが生じやすい理由

加齢による骨量の減少は、顔全体の構造を緩やかに変化させます。骨切り手術で一部を削った際、その部分の骨がさらに萎縮すると、フェイスラインが崩れるリスクが高まります。

また、皮膚や筋肉のハリは年齢とともに失われていくため、削った部位に余分な皮膚が生じ、たるみが目立ちやすくなるのです。結果として、若い頃に気にならなかった部位が老後には大きな変化を見せるケースが少なくありません。

中年以降に明確化する輪郭の変化とリスク

<年齢別たるみリスク(目安)>
年代 リスクレベル 特徴
20代 皮膚弾力が高く、たるみはほぼ目立たない
30代 軽度たるみが出やすく、予防ケア開始推奨
40代 皮膚のハリ低下が進み、術後変化が顕著
50代〜 非常に高 骨萎縮・皮膚余りが明確化、リフト施術併用が望ましい

中年期を迎えると、骨切りした箇所の変化が徐々に顕著化することがあります。例えばエラを大きく削った場合、周囲の組織の支えが弱まることで加齢とともに輪郭がもたついた印象になったり、部分的にへこんだりする現象が起こり得ます。

宮崎医師

30代後半以降は、予防的にHIFUや糸リフトを組み合わせることをおすすめします。これで10年後のフェイスラインが大きく変わります。

エラや頬骨など老後に起こりやすい具体的なトラブル事例

代表的な骨切り部位であるエラや頬骨に焦点を当て、老後特有のトラブルについえご説明します。エラや頬骨は顔の印象を大きく左右する重要なパーツですが、加齢の影響をとりわけ受けやすい部位でもあります。骨を削ることでフェイスラインをスッキリさせられますが、年を重ねるうちに皮膚や筋肉が余り、たるみやしわが発生しやすくなるのです。

また、頬骨を大きく削った場合は、老後に皮膚の厚みが変化して顔がこけて見えやすくなるケースもあります。これらのトラブルは術後すぐには現れなくても、時間がたつにつれて徐々に進行するため、長期的な視点でメンテナンスを考えることが不可欠です。

宮崎医師

<頬骨を削りすぎると、将来ほうれい線や頬のコケが強調されることがあります。
現在は必要最小限の減量を基本とし、以前より自然な結果を目指す傾向です。

エラ削り後に生じるたるみや口元の違和感

エラを削ることでフェイスラインはシャープになりますが、エラ周辺にあった支えが減少するため、将来的に口元のたるみを感じることがあります。特に、加齢で皮膚が緩み始めると、口角が下がったり、咬筋周辺の筋肉バランスが崩れて違和感を覚える人もいます。こうしたリスクを避けるためには、筋肉や皮膚の状態を意識した施術計画や、必要に応じたリフトアップ治療の検討も大切です。

頬骨切りで起こりやすい加齢による影響

頬骨を削ると、顔の中央部分がすっきり見える反面、加齢による骨密度の低下や皮膚のたるみが進行しやすくなる点が注意点です。頬骨の高さやボリュームを失った部分を補うため、加齢とともに頬のコケ感が増し、ほうれい線がより際立つ可能性があります。結果として表情が老け込んだ印象になるため、手術前にこうしたリスクをしっかり認識することが大切です。

骨切り手術で老後に後悔しないための術前チェックポイント

老後のリスクを避けるために、術前のカウンセリングやプランニングが重要です。骨を削ることは体への負担が大きく、術後のダウンタイムも長めに設定する必要があります。特に将来の姿を考慮せずに、見た目の変化を急ぐあまり十分な情報収集やカウンセリングを省いてしまうと、老後に想定外のトラブルが出た際に後悔する可能性が高まるでしょう。

そのため、術前に自分の希望や不安をしっかり伝え、医師からリスクや対策案を具体的に聞くことが大切です。加えて、骨切り以外の方法や併用手術を含めた多角的な治療プランを検討することで、より満足度の高い結果が得られるケースもあります。

宮崎医師

当院では、3DシミュレーションとCTを活用し、両顎手術においては歯科矯正の専門医と連携してプランニングを行います。
360度からの見た目だけでなく、噛み合わせなどの機能面や他のパーツとのバランスも考慮し、将来を見据えた設計を行います。

老後のメンテナンス方法とアフターケアの重要性

骨切り手術後の老後を快適に過ごすためには、体調管理とアフターケアが欠かせません。

術後の定期的な診察やメンテナンスは、トラブルを早期に発見し、適切な対応を取るための基本です。たとえば、たるみが進行している場合にはリフトアップ治療を検討したり、スキンケアを強化するなど、適切な対処をすることができます。

また、加齢による骨や筋力の変化を最小限に抑えるためには、栄養バランスの良い食事や適度な運動習慣も意識しましょう。骨切り後の老後を美しく健康的に保つためには、クリニックと連携したアフターケアとライフスタイル全体を見直す姿勢が重要です。

宮崎医師

骨切り後のケアは“単発で終わらせない”こと。
定期的なHIFU・糸リフト、生活習慣の見直し、栄養管理を組み合わせてください。 

術後の定期診察やリフトアップ治療の活用

一度骨を削った部位は年数が経過するにつれて思わぬ変化を起こす場合があるため、定期的に診察を受け、必要があれば追加施術を検討することが理想的です。

特にリフトアップ治療や注入治療は、皮膚のたるみや骨の萎縮に早期対処できる手段として注目されています。計画的なメンテナンスを続けることで、老後のフェイスラインをよりよい状態で保つことができます。

よくあるQ&A:年齢制限や骨切り後の後遺症は?

骨切り手術に明確な年齢制限はありませんが、成長期の方や極端に高齢の方の場合には慎重な検討が必要です。

また、特に高齢の方は骨密度の低下や病歴などのリスク要因が増えるため、医師とよく相談したうえで判断することが求められます。

後遺症としては、神経麻痺や感染症、削りすぎによる輪郭の不自然さが挙げられることがあります。しかし、担当医の経験や術前検査、アフターケアの体制をしっかり整えれば、これらのリスクを最小限に抑えることは十分可能です。

【まとめ】骨切り手術の老後リスクと後悔を避けるために

骨切りにおける加齢リスクを理解し、術前の準備と術後のケアを行うことで、長期的な満足を得られます。

骨切り手術は大きな見た目の変化が得られる一方で、加齢とともに骨量や皮膚状態が変わることで、老後に思わぬデメリットが生じる可能性があります。術前にしっかり情報を集め、医師とのカウンセリングを十分に行い、自分に合った治療方法を検討することが大切です。

また、術後は定期的なメンテナンスやリスク管理を行い、必要に応じて追加治療も検討しましょう。骨切り後の老後を心から満足できるものにするためには、長期的な視点とアフターケアの徹底が欠かせません。

関連リンク

詳しい術後のたるみ対策や年齢別リスクについては、以下の記事で解説しています。

https://lino.clinic/blog/outline_category/rinkakusanten_tarumi

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