院長コラム

線維芽細胞療法の料金と保管料を徹底解説!年間費用も比較

線維芽細胞療法とは

線維芽細胞療法は、自分の皮膚から線維芽細胞を採取・培養し、凍結保存して必要なときに注入することで肌の若返りを目指す再生医療です。シワやたるみ、肌質改善に効果が期待でき、保存した「若い細胞」を将来に使える点が最大の魅力です。

詳しくは

基礎から知りたい方は、線維芽細胞治療とはをご覧ください。

40〜50代が感じる老化と治療の選択肢

40代に入ると「目元の浅いシワ」「ほうれい線」「肌のハリ不足」が徐々に気になり始めます。50代になると「たるみ」や「口角の下がり」「首元のシワ」も出てきて、「写真に映る自分が老けて見える」と実感する方が増えます。

多くの方はまずヒアルロン酸やボトックスなどで対処しますが、

  • 効果は数ヶ月〜1年で消える

  • 続けるほど費用がかさむ

  • やりすぎると「不自然な顔」になる
    といった悩みが出てきます。

「もっと根本的に若返りたい」と考えたときに候補になるのが、フェイスリフト手術か線維芽細胞療法です。

線維芽細胞療法の料金の基本構造

料金は大きく3つに分かれます。

  1. 採取・培養費用
    バンク20(約2億個):264,000円

  2. 注入費用
    1ccあたり130,000円。目元の浅いシワで2ccを注入すると260,000円/回。

  3. 保管料
    細胞を凍結保存するための費用。年数が経つと料金が下がり、年払いだと毎年1ヶ月分が無料。さらに5年・10年のまとめ払いプランもあります。

さらに詳しい料金については、こちらの料金解説ページをご覧ください。

 

線維芽細胞保管料の詳細

月払いの場合

  • 1年目:月額16,500円(年間198,000円)
     ※バンク20を選ぶと 最初の3ヶ月無料 → 年間136,620円
     ※バンク60を選ぶと 最初の6ヶ月無料 → 年間91,080円

  • 2年目:月額14,300円(年間171,600円)

  • 3年目:月額12,100円(年間145,200円)

  • 4年目:月額9,900円(年間118,800円)

  • 5年目以降:月額8,800円(年間105,600円で固定)

 年数が経つごとに料金が下がり、長期的に続けやすく設計になっています。

年払いの場合(毎年1ヶ月分無料)

「11ヶ月分の料金で12ヶ月分利用できる」仕組みで、月払いよりも確実に割安です。

  • 1年目(バンク20):136,620円(3ヶ月無料を含む)

  • 1年目(バンク60):91,080円(6ヶ月無料を含む)

  • 2年目:157,740円

  • 3年目:133,540円

  • 4年目:109,120円

  • 5年目以降:97,020円

 長期利用を前提にするなら年払いが有利です。

まとめ払い(セルバンクプレミアム)

さらに割安にしたい方には 5年・10年のまとめ払い があります。

  • 5年プラン:5年目が無料 → 実質4年分の料金で5年間保存可能

  • 10年プラン:9・10年目が無料 → 実質8年分の料金で10年間保存可能

 長期で治療を計画している方には、最も経済的な選択肢となります。

線維芽細胞療法の保管料金を解説

どの治療がコスパ良い?線維芽細胞・ヒアルロン酸・PRP療法との価格比較

「結局どのくらい費用がかかるのかわからない」「ヒアルロン酸やRPR療法と比べて線維芽細胞療法は高いのか安いのか知りたい」というご質問をよくいただきます。

そこで今回は、バンク20を選んだ場合の費用を例に、目元の小じわ治療(2cc注入)にかかる金額を試算し、ヒアルロン酸やPRP療法と比較してみました。

  • 線維芽細胞療法の費用計算(目元2cc・5年間)

    今回は バンク20を選択した場合、目元の小じわ(2cc注入)にかかる費用を試算しました。

    費用内訳

    • 培養費:264,000円(バンク20で計算)

    • 注入費(計算式)
       1cc=130,000円
       2cc=260,000円/回
       これを5年間続けると:260,000円 × 5 = 1,300,000円

    • 保管料(5年間合計):677,820円

    合計(5年間)

    264,000円 + 1,300,000円 + 677,820円 =
    👉 2,241,820円(約224万円)

    年間・月額換算

    • 年間:約448,000円

    • 月額:約37,000円

    • 1日あたり:約1,200円(コーヒー2杯分程度)

    他の美容医療との比較(目元2ccの場合)

    ヒアルロン酸注入

    • 1cc:約66,000円

    • 2cc:約132,000円/年

    • 5年間合計:132,000円 × 5年 = 660,000円

    安価で気軽に受けられる一方、効果は一時的で毎年繰り返しが必要です。40代以降は目元以外の部位(ほうれい線・口角・額など)も気になり始め、実際には年間50〜80万円に膨らむケースも。さらにやりすぎれば「不自然な顔」になるリスクもあります。

    PRP(多血小板血漿)

    • 1回:約10〜20万円

    • 効果持続:1〜2年

    • 5年間で数回施術 → 総額は50〜100万円前後

    自然な目元のハリが期待できるものの、効果に個人差が大きく、線維芽細胞ほどの再生力や長期持続力はありません

線維芽細胞療法は高額でも選ばれる理由

線維芽細胞療法は高い?実は現実的な投資

線維芽細胞療法は、5年間で約224万円(年間約45万円、月3.7万円)。

確かにヒアルロン酸やPRPと比べれば高額に見えます。

しかし長期的に考えると、最もコストパフォーマンスに優れた治療だといえます。

実際、美容医療やエステなどの美容代に毎月5万円ほどかけている方もいらっしゃいます。外食を月に数回減らしたり、毎日のコンビニでの買い物、カフェでのコーヒーをやめるだけでも、月3〜4万円は浮かせられます。

  • コーヒー1杯:400円 × 30日 = 12,000円

  • コンビニでのちょっとした買い物:1回500円 × 20日 = 10,000円

  • 外食を2回減らす:1回5,000円 × 2回 = 10,000円

👉 合計すると月3万円以上の節約が可能です。つまり「コーヒーと外食を控えるくらい」で、自分の細胞を使った未来の美容資産をつくることができるのです。

他治療との比較まとめ

  • ヒアルロン酸:初期費用は安いが短期的。繰り返すほど総額が膨らみ、不自然な仕上がりになるリスクも。

  • PRP:比較的安価で安全性もあるが、効果は限定的で個人差が大きい。

  • フェイスリフト手術:強力なリフトアップ効果があるが、約300万円と高額。さらに麻酔や傷跡、長いダウンタイムのリスクも。

これに対して線維芽細胞療法は、

  • 自分の細胞を培養して使うため安全性が高い

  • やればやるほど肌質そのものが改善し、不自然にならない

  • 傷跡が残らず、将来的な他部位の若返りにも応用できる

  • 長期的には「美容資産」となり、投資価値がある

一見高額に見えても、「日常のちょっとした出費を見直せば実現できる、自然で安全な肌育治療」なのです。

よく聞かれる質問:「年をとった細胞でも効果あるの?」

「40代・50代で採取した細胞を戻して効果があるのか?」という質問をよくいただきます。

結論から言うと 十分に効果が期待できます。線維芽細胞には強い増殖能力があり、培養することで老化した細胞をそのまま戻すのではなく、元気な状態に増やした細胞を戻すのです。臨床でも40代・50代で採取した細胞を戻して肌改善が確認されています。

実際に線維芽細胞療法を行った国民的美魔女コンテスト歴代『レジェンド美魔女』の深山純青さんにインタビューをしております。


美魔女の線維芽細胞移植体験

リジュランや幹細胞培養上清液との違い

「リジュランやコラーゲンブースター、幹細胞培養上清液の方が良いのでは?」という声もあります。

  • リジュラン:サーモンDNA由来のポリヌクレオチド。細胞を活性化する“補助治療”。

  • コラーゲンブースター:コラーゲン生成を促す。ハリ改善には良いが持続は限定的。

  • 幹細胞培養上清液:成長因子を含むが、多くは他人由来。効果はあるが持続性は個人差がある。

これらはあくまで「外から補助する治療」です。
一方、線維芽細胞は自分の細胞を直接補充する治療であり、アレルギーや拒絶反応が少なく、根本改善を目指せる点が大きな違いです。

40〜50代の方へのメッセージ

40代半ばを過ぎると「鏡を見るたびに老けた」と感じることが増えます。ヒアルロン酸で一時的にシワを埋めても、半年後にはまた気になり、繰り返しの負担が積み重なります。

一方、線維芽細胞は「30代~40代のうちに採取した細胞」を50代で戻すことも可能です。

実際に臨床でも、10年以上保存した細胞が十分に機能を発揮する例が確認されています。

これはまさに時間を巻き戻す治療といえます。

「毎年のヒアルロン酸で気休めを続けるか」「将来に備えて若い自分の細胞を残しておくか」——40代・50代で悩む方にとって、選択の基準は「今だけ」ではなく「未来の自分」にどう投資するかです。

まとめ

  • ヒアルロン酸=短期的な補助。安価だが繰り返しが必要で不自然なリスクあり。

  • PRP=比較的安価だが効果は個人差大。

  • フェイスリフト=強力だが高額・リスクあり。

  • 線維芽細胞療法=高額だが根本改善。「月3.7万円・1日1200円」で未来の肌に投資できる治療。

よくある質問

Q1. 保管料を途中でやめると?
A. 細胞は廃棄され再利用できません。長期利用なら年払いやまとめ払いが有利です。

Q2. 長期保存で細胞は劣化する?
A. 線維芽細胞は凍結に強く、10年以上保存しても機能を維持すると言われています。臨床実績あり。

Q3. 一番お得なのは?
A. 年払いで毎年1ヶ月分無料。さらに5年・10年まとめ払いで割安になります。

Q4. 年をとった自分の細胞でも効果ある?
A. はい。培養で元気な細胞に増やしてから戻すため、40〜50代で採取しても効果が期待されます。

Q5. リジュランや幹細胞培養上清液との違いは?
A. それらは外から補助する治療。線維芽細胞は自分の細胞を直接戻す根本的治療で、安全性と持続性が高い点が大きな違いです。

監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2025.08.27

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