院長コラム

眼瞼下垂手術のダウンタイム経過ガイド|期間・症状・過ごし方を解説

眼瞼下垂の手術を受けたいけれど、ダウンタイムの経過がどのようなものか不安を感じていませんか。まぶたの手術は顔の印象に直結するため、腫れや内出血がどのくらい続くのか、いつから仕事に復帰できるのかといった疑問は当然のことです。眼瞼下垂手術は、加齢や先天的な要因でまぶたが十分に開かなくなった状態を改善する治療ですが、術後の経過には個人差があり、正しい知識を持って過ごすことが回復を左右します。この記事では、眼瞼下垂手術のダウンタイムについて日数別の経過を詳しく解説し、症状を長引かせないための過ごし方や注意点までご紹介します。術後の生活をイメージしたうえで安心して治療に臨むための参考にしてください。

この記事でわかること
・眼瞼下垂手術後のダウンタイムで現れる主な症状と期間の目安
・術後の日数別にみた回復経過の詳細
・ダウンタイムを短くするための具体的な過ごし方とセルフケア
・仕事復帰やメイク再開のタイミングの目安

眼瞼下垂手術の基本と仕組み

眼瞼下垂とは、上まぶたを持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋やその腱膜の機能が低下し、まぶたが十分に開かなくなる状態を指します。視野が狭くなるだけでなく、無意識に額の筋肉を使ってまぶたを持ち上げようとするため、慢性的な頭痛や肩こりの原因になることもあります。

手術の主な方法

眼瞼下垂の手術には大きく分けて二つの方法があります。一つは挙筋前転法で、伸びたり緩んだりした挙筋腱膜を瞼板に再固定することでまぶたを開く力を回復させる方法です。もう一つは前頭筋吊り上げ術で、挙筋の機能が著しく低下している場合に前頭筋の力を利用してまぶたを挙上する方法です。当院では患者さまの症状や解剖学的な状態を精査したうえで、最適な術式を選択しています。

手術は通常、局所麻酔下で行われ、所要時間は片目あたり約40分から60分程度が目安です。日本形成外科学会のガイドラインでも、眼瞼下垂は機能的な障害として保険適用の対象となるケースがあることが示されています。ただし美容目的の場合は自費診療となりますので、まずはカウンセリングで適用について確認されることをおすすめします。なお、効果には個人差があります。

ダウンタイムの経過を日数別に解説

眼瞼下垂手術後のダウンタイムは、時間の経過とともに段階的に回復していきます。ここでは当院での診療経験をもとに、日数別の一般的な経過をご紹介します。

術後当日から3日目

手術直後はまぶた周囲に強い腫れと内出血が現れます。目が開きにくいと感じる方も多く、視界がぼんやりすることがあります。痛みについては処方された鎮痛薬で十分にコントロールできる範囲であることがほとんどです。この時期はできるだけ安静にし、患部を冷やすことが重要です。就寝時は頭を高くして寝ると、腫れの軽減に役立ちます。

術後4日目から7日目

腫れのピークは術後2日目から3日目頃で、4日目以降は徐々に引き始めます。内出血は紫色からやや黄色味を帯びた色に変化し、吸収が進んでいるサインです。術後5日目から7日目頃に抜糸を行うことが一般的で、抜糸後は目元の違和感が大幅に軽減されます。当院の医師によると、この時期には約6割から7割の患者さまが腫れの明らかな改善を実感されます。

術後2週間から1か月

抜糸後1週間ほどで内出血はほぼ目立たなくなり、コンシーラーやメイクでカバーできる程度まで落ち着くことが多いです。術後2週間を過ぎると、まぶたの形状も安定し始めます。ただし、まぶたの傷跡にはまだ赤みが残っている場合があり、最終的な仕上がりまでには術後3か月から6か月程度かかるとお考えください。この期間中に傷跡は徐々に白く薄くなり、二重のラインに隠れて目立ちにくくなります。

ダウンタイムを短くする過ごし方

術後の回復を早めるためには、日常生活での過ごし方が大切です。以下のポイントを意識することで、ダウンタイムの長期化を防ぐことが期待できます。

冷却と安静の徹底

STEP 1|術後48時間の冷却

術後2日間は保冷剤をタオルで包み、1回15分から20分を目安にまぶた周囲を冷やします。直接氷を当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルやガーゼを介してください。冷却により血管が収縮し、腫れや内出血の拡大を抑制する効果が期待できます。

STEP 2|頭部の挙上

就寝時は枕を高くして頭を心臓より上に保つことで、まぶたへの血液の滞留を軽減します。術後1週間程度はこの姿勢を続けることをおすすめします。

STEP 3|血行促進行為の回避

術後1週間は飲酒、長時間の入浴、激しい運動を控えてください。これらは血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる原因となります。シャワーは翌日から可能ですが、目元に水がかからないよう注意が必要です。

食事と生活習慣の工夫

回復期にはタンパク質やビタミンCを含むバランスの良い食事を心がけると、組織の修復を助けます。また、喫煙は血流を低下させて回復を遅らせるため、術前術後を通じて禁煙が望ましいです。当院での診療経験では、これらのセルフケアを丁寧に実践された方ほど、ダウンタイムが短く済む傾向がみられます。

手術後の仕事復帰と注意点

眼瞼下垂手術後の仕事復帰は、多くの患者さまが気にされるポイントです。職種や術後の経過によって個人差はありますが、一般的な目安をお伝えします。

デスクワーク中心のお仕事であれば、術後3日目から5日目頃に復帰される方が多いです。ただし、パソコン作業で目を酷使すると疲労感や腫れの悪化につながることがあるため、適度に休憩を挟むことが大切です。接客業など人前に出るお仕事の場合は、内出血や腫れが落ち着く術後1週間から2週間を目安に復帰を検討されるとよいでしょう。サングラスや伊達眼鏡で目元をカバーする方法もあります。

メイクについては、アイメイク以外は抜糸翌日から可能です。アイメイクは抜糸後さらに2日から3日程度あけてから再開することをおすすめしています。コンタクトレンズの使用は術後2週間程度は控え、眼鏡で過ごしていただくのが安心です。

運動に関しては、軽いウォーキング程度であれば術後1週間から再開可能ですが、筋力トレーニングやランニングなどの激しい運動は術後3週間から4週間は避けてください。当院の医師からは、術後の検診で回復状態を確認したうえで、個別に活動範囲を広げるタイミングをご案内しています。

なお、術後にまぶたの左右差が気になる場合や、予想以上に腫れが長引く場合は、自己判断せず早めに受診してください。厚生労働省の診療報酬規定においても、眼瞼下垂の術後管理は適切なフォローアップが求められており、定期的な経過観察が重要とされています。

手術の費用目安と保険適用について

眼瞼下垂手術の費用は、保険適用か自費診療かによって大きく異なります。保険適用の場合、3割負担で片目あたり約2万円から3万円、両目で約4万円から5万円程度が目安となります。自費診療の場合は、術式やクリニックによって異なりますが、両目で約30万円から60万円程度が一般的な参考価格です。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。

保険適用の判断は、まぶたの下垂の程度や日常生活への支障の度合いによって決まります。リノクリニック東銀座では、初回のカウンセリングで症状を詳しく診察し、保険適用の可否についても丁寧にご説明しています。見た目の改善と機能的な回復のどちらを重視されるかによって最適な治療プランは異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。効果には個人差があります。

よくある質問

Q. 眼瞼下垂手術のダウンタイム中に最も辛い時期はいつですか。

A. 術後2日目から3日目にかけてが腫れのピークとなり、最も辛いと感じる方が多いです。ただし鎮痛薬で痛みは管理でき、4日目以降は日ごとに楽になっていきます。冷却と安静を心がけることで症状を和らげることが期待できます。効果には個人差があります。

Q. 眼瞼下垂の手術跡は目立ちますか。

A. 手術の切開線は二重のラインに沿って設定するため、傷跡は時間の経過とともにほとんど目立たなくなります。術後3か月から6か月で傷跡の赤みが落ち着き、自然な仕上がりになることが多いです。当院では丁寧な縫合を心がけています。

Q. 眼瞼下垂手術後にやり直しが必要になることはありますか。

A. まれに術後の経過で左右差が生じたり、矯正量の微調整が必要になったりする場合があります。当院では術後の定期検診で経過を確認し、万が一修正が必要な場合にも対応できる体制を整えています。気になることがあれば早めにご相談ください。

まとめ

眼瞼下垂手術のダウンタイムと経過について、要点を整理します。

  • 腫れのピークは術後2日目から3日目で、1週間から2週間で大部分が落ち着く
  • 内出血は術後1週間から10日程度で目立たなくなることが多い
  • 抜糸は術後5日目から7日目が目安で、抜糸後に回復が加速する
  • 最終的な仕上がりには術後3か月から6か月かかる
  • 冷却、安静、禁酒、禁煙がダウンタイム短縮の基本
  • デスクワークは術後3日から5日、接客業は1週間から2週間で復帰が目安

眼瞼下垂は見た目だけでなく視機能や日常生活にも影響する症状です。手術をご検討中の方は、術後の経過やダウンタイムについて事前にしっかりと理解したうえで、信頼できる医療機関で相談されることをおすすめします。

リノクリニック東銀座では、外科専門医の資格を持つ医師が眼瞼下垂の診察から手術、術後のフォローアップまで一貫して対応しております。保険適用の可否や術式の選択など、お一人おひとりに合わせた治療プランをご提案いたします。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)。

監修:リノクリニック東銀座 医師

監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2026.05.12

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