院長コラム
糸リフトを検討しているけれど、失敗やリスクが気になってなかなか踏み出せない、とお悩みではありませんか。糸リフトは切開を伴わずにたるみを改善できる人気の施術ですが、失敗のリスクがゼロではなく、万が一の際の対処法を事前に知っておくことが大切です。実際に「糸リフトで失敗した」「仕上がりに不満がある」というご相談は、当院にも少なくありません。この記事では、糸リフトの代表的な失敗例とその原因、リスクを最小限に抑えるためのポイント、そして万が一失敗した場合の具体的な対処法まで、当院の医師の知見をもとに詳しく解説します。施術を受ける前にぜひ最後までお読みいただき、後悔のない選択にお役立てください。
この記事でわかること
・糸リフトでよくある失敗例とその具体的な原因
・施術前に知っておくべきリスクと予防のポイント
・失敗した場合の対処法や修正施術の選択肢
・信頼できるクリニック選びのための判断基準
目次
糸リフトの失敗でよくある症状
糸リフトは比較的手軽な施術として広まっていますが、経験や技術が十分でない場合や、患者様の状態に合わない施術が行われた場合には、さまざまなトラブルが起こり得ます。ここでは、当院にご相談いただく中で特に多い失敗例をご紹介します。
左右非対称・不自然な引きつれ
糸の挿入位置や本数のバランスが左右で異なると、頬の高さや口角の位置に差が出て不自然な仕上がりになります。また、過度に引き上げすぎると、笑ったときに引きつれたような表情になることがあります。施術直後は腫れの影響もあり判断が難しいですが、2週間以上経過しても左右差や引きつれが改善しない場合は、失敗の可能性があります。
糸の透けや飛び出し
使用する糸の種類や挿入する深さが適切でないと、皮膚の表面から糸が透けて見えたり、最悪の場合は糸が皮膚を突き破って飛び出すことがあります。特に皮膚が薄い方や脂肪が少ない方に起こりやすいトラブルです。
効果が感じられない・すぐに戻る
糸リフトの持続期間は一般的に6か月から1年半程度とされていますが、使用する糸の品質や挿入技術によっては、施術後わずか1か月程度で効果がほとんど感じられなくなるケースもあります。たるみの程度に対して糸の本数が不足していたり、糸の固定力が弱い場合にこうした事態が生じます。
感染や炎症のリスク
頻度は高くありませんが、施術後に感染を起こし、赤みや腫れ、痛みが長期間続くケースがあります。衛生管理が不十分な環境での施術や、術後のケアが不適切な場合にリスクが高まります。当院での診療経験では、他院で施術後に感染が疑われる状態でご来院される方もいらっしゃいます。
糸リフトの失敗が起こる原因
失敗のリスクを回避するためには、なぜ失敗が起こるのかを理解しておくことが重要です。糸リフトの失敗には、主に以下のような原因が挙げられます。
医師の技術・経験不足
糸リフトは切開を伴わないとはいえ、皮下組織の構造を熟知した上で、SMAS筋膜層や皮下脂肪層の適切な深さに糸を挿入する解剖学的な知識と技術が求められます。顔面には多くの神経や血管が走行しており、これらを損傷しないよう正確な手技が必要です。日本美容外科学会(JSAPS)でも、糸リフトの施術には十分な解剖学的知識を持つ医師が行うべきとされています。経験の浅い医師や、十分なトレーニングを積んでいない医師による施術は、失敗のリスクを大きく高めます。
カウンセリング不足
患者様の骨格、脂肪のつき方、皮膚の厚さ、たるみの程度は一人ひとり異なります。事前のカウンセリングでこれらを十分に評価せず、画一的な施術を行うと、期待どおりの効果が得られないばかりか、不自然な仕上がりになることがあります。当院の医師によると、糸リフトの成功は施術そのものよりもカウンセリングの段階で大部分が決まると言っても過言ではありません。
糸の種類や品質の問題
糸リフトに使用される糸にはPDO、PCL、PLAなど複数の素材があり、それぞれ持続期間や引き上げ力が異なります。安価な素材や品質の低い糸を使用すると、効果の持続期間が極端に短くなったり、体内での異物反応が強く出る場合があります。厚生労働省に承認された医療機器や、信頼性の高いメーカーの製品を使用しているかどうかは重要な判断材料です。
失敗リスクを回避するポイント
糸リフトの失敗リスクを最小限に抑えるためには、施術を受ける前の段階での準備と判断が非常に重要です。以下のポイントを意識して、信頼できる施術環境を選びましょう。
STEP 1|クリニックと医師の実績を確認する
糸リフトの症例数が豊富で、医師がどのような資格や経歴を持っているかを事前に確認しましょう。日本形成外科学会や日本美容外科学会(JSAPS)の所属の有無も参考になります。また、症例写真を公開しているクリニックであれば、仕上がりのイメージを具体的に確認できます。
STEP 2|カウンセリングで納得するまで質問する
施術内容、使用する糸の種類と本数、期待できる効果と限界、ダウンタイム、リスクについて、カウンセリングの段階で十分に説明を受けましょう。質問に対して曖昧な回答しか得られない場合や、リスクの説明が不十分な場合は注意が必要です。
STEP 3|費用の内訳と相場を把握する
糸リフトの費用は使用する糸の種類や本数によって異なりますが、一般的な目安として片側4本から6本で15万円から40万円程度です。極端に安い価格設定の場合は、使用する糸の品質や施術体制に不安がある可能性があります。なお、確定金額はカウンセリングでご案内いたします。
STEP 4|術後のフォロー体制を確認する
万が一のトラブル時に迅速に対応してもらえるかどうかも重要なポイントです。術後の検診体制や、トラブル時の連絡方法、修正対応の方針について事前に確認しておくと安心です。リノクリニック東銀座では、術後の経過観察と万が一の際のフォローを含めた体制を整えています。
糸リフト失敗時の具体的な対処法
万が一、糸リフトの施術後に失敗が疑われる症状が出た場合には、早期に適切な対処を行うことが重要です。時間の経過とともに修正が難しくなるケースもあるため、違和感を覚えたら早めに医師に相談しましょう。
まずは施術を受けたクリニックに相談
施術後2週間以内の腫れや軽い左右差は、ダウンタイムの範囲内であることが多いです。ただし、強い痛みや発熱、糸の飛び出しなどが見られる場合は早急な受診が必要です。まずは施術を行ったクリニックに連絡し、状態を伝えましょう。
糸の除去による修正
引きつれや不自然な仕上がりが改善しない場合、挿入された糸を除去する処置が選択肢となります。PDO糸であれば体内で6か月から8か月程度で自然に吸収されますが、症状が強い場合は吸収を待たずに除去した方が良いケースもあります。糸の除去は小さな切開で行えることが多く、身体への負担は比較的軽い処置です。
他院での修正やセカンドオピニオン
施術を受けたクリニックでの対応に不安がある場合は、他院でセカンドオピニオンを受けることも有効な対処法です。当院でも、他院で糸リフトを受けた後のご相談や修正対応を行っております。状態を拝見した上で、糸の除去、再施術、あるいは他の施術との組み合わせなど、最適な対処法をご提案いたします。
再施術や他の治療との併用
糸リフトの効果が不十分だった場合、適切な期間を置いた上で再施術を行うことも可能です。また、たるみの程度によっては糸リフト単独では限界があるケースもあり、ハイフ(HIFU)などの機器治療や、ヒアルロン酸注入との併用でより満足度の高い結果が得られることがあります。当院での診療経験では、複数の治療法を組み合わせることで相乗効果が期待できる場合が少なくありません。効果には個人差があります。
当院が考える失敗リスクの低減策
リノクリニック東銀座では、糸リフトの失敗リスクを可能な限り低減するために、以下の取り組みを行っております。
まず、カウンセリングでは患者様のお顔の骨格や脂肪の分布、皮膚の状態を丁寧に診察し、糸リフトが適応かどうかの判断から始めます。すべての方に糸リフトが最適とは限らないため、他の施術の方が適している場合には正直にお伝えする方針です。
使用する糸は品質と安全性を重視して選定しており、患者様の状態に合わせて糸の種類や本数を個別に決定いたします。施術は解剖学的な知識に基づき、神経や血管の走行を考慮した安全な手技で行います。
また、術後は経過観察のための診察を設け、仕上がりの確認とともに、何か気になる点があればすぐにご相談いただける体制を整えています。当院の医師によると、施術後の早い段階でのフォローが、万が一のトラブルの早期発見と対処につながります。
よくある質問
Q. 糸リフトの施術後、どのくらいで失敗かどうか判断できますか。
A. 施術後は腫れやむくみが生じるため、最終的な仕上がりの判断には2週間から1か月程度の経過観察が必要です。ただし、強い痛みや発熱、糸の飛び出しなど明らかな異常がある場合は、早急に施術を受けたクリニックまたは医療機関を受診してください。
Q. 他院で受けた糸リフトの修正もリノクリニック東銀座で対応できますか。
A. はい、他院で施術を受けた後の修正やセカンドオピニオンにも対応しております。まずはカウンセリングで現在の状態を拝見し、糸の除去や再施術など最適な対処法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。
Q. 糸リフトの失敗を防ぐために、自分でできることはありますか。
A. 施術前にクリニックの実績や医師の経歴を確認し、カウンセリングでリスクや限界について十分な説明を受けることが最も重要です。また、術後は医師の指示に従い、施術部位への過度な刺激やマッサージを避けるなど、適切なアフターケアを心がけましょう。
まとめ
糸リフトは手軽にたるみを改善できる魅力的な施術ですが、失敗のリスクをゼロにすることはできません。後悔しない施術のために、以下の点を押さえておきましょう。
- 糸リフトの主な失敗例には左右非対称、引きつれ、糸の透け、効果不足、感染などがある
- 失敗の原因は医師の技術不足、カウンセリング不足、糸の品質問題が大きい
- リスク回避にはクリニック選び、十分なカウンセリング、費用相場の把握が重要
- 失敗が疑われる場合は早期に医師へ相談し、糸の除去や再施術などの対処法を検討する
- 効果には個人差があるため、自分に合った施術かどうかを医師とよく相談する
糸リフトの失敗やリスクについてご不安がある方は、まずはお気軽に当院のカウンセリングにお越しください。
当院のご案内
リノクリニック東銀座では、糸リフトをはじめとする美容外科・美容皮膚科の診療を行っております。外科専門医の知見を活かし、患者様お一人おひとりに最適な施術プランをご提案いたします。カウンセリングではリスクや限界も含め丁寧にご説明いたしますので、安心してご相談ください。
初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)
監修:リノクリニック東銀座 医師
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.05.10



