院長コラム
最近まぶたが重い、目が開きにくい、おでこにシワが増えた気がするとお悩みではありませんか。眼瞼下垂というと高齢者の病気というイメージがあるかもしれませんが、実は若い人や20代の方にも増えています。原因としてスマホの長時間使用やコンタクトレンズの日常的な装用が深く関わっていることが分かってきました。まぶたが下がると目が小さく見える、眠そうに見られる、頭痛や肩こりがひどいなど、見た目だけでなく体の不調にもつながります。東銀座にあるリノクリニックでは、若い世代の眼瞼下垂に関するご相談も多くいただいています。この記事では原因から症状の見分け方、治療の選択肢まで詳しくお伝えしますので、ご自身の症状に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
この記事でわかること
・若い人や20代に眼瞼下垂が増えている具体的な原因
・スマホやコンタクトレンズがまぶたに与える影響のメカニズム
・眼瞼下垂の症状セルフチェックと治療法の選択肢
・保険適用の条件や費用の目安
目次
若い人に眼瞼下垂が増える原因
眼瞼下垂とは、上まぶたを持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋やその腱膜が何らかの理由で正常に機能しなくなり、まぶたが十分に開かなくなる状態です。加齢による筋力低下が主な原因として知られていますが、近年は20代や30代といった若い世代でも同様の症状を訴える方が増加しています。
若い人に多いのは後天性の腱膜性眼瞼下垂です。生まれつきの先天性眼瞼下垂とは異なり、日常生活の習慣によってまぶたの組織が徐々にダメージを受け、挙筋腱膜が瞼板から緩んだり外れたりすることで発症します。特にスマホの普及やコンタクトレンズの低年齢化が背景にあると考えられています。
当院の院長の臨床経験では、20代でまぶたの重さを訴えて来院される方の多くが、1日6時間以上のスマホ使用歴とコンタクトレンズの長期装用歴の両方を持っているとのことです。院長は「単一の原因ではなく、複数の要因が重なったときに若い方でも発症しやすくなる」と考えており、生活習慣の見直しと早期の受診を推奨しています。
また花粉症やアレルギーで頻繁にまぶたをこする癖がある方も要注意です。まぶたの皮膚は体の中でも特に薄く、繰り返しの物理的刺激が挙筋腱膜の緩みにつながることが医学的にも指摘されています。
スマホがまぶたに与える影響とは

スマホの長時間使用が眼瞼下垂のリスクを高めるメカニズムは主に二つあります。
一つ目はまばたきの回数の減少です。通常、人は1分間に約20回まばたきをしますが、スマホやパソコンの画面を集中して見ているときはその回数が4分の1程度まで減ることが報告されています。まばたきは眼瞼挙筋のトレーニングのような役割を果たしており、回数が極端に減ると筋肉の機能が低下しやすくなります。
二つ目はうつむき姿勢による影響です。スマホを操作する際は下を向く時間が長くなります。この姿勢ではまぶたが半開きの状態になりやすく、挙筋腱膜に持続的な負荷がかかります。さらにうつむき姿勢は首や肩の筋肉を緊張させ、後頭部から前頭部にかけての筋膜を引っ張ることで頭痛や肩こりの原因にもなります。眼瞼下垂の患者さんが慢性的な頭痛を訴えることが多いのは、おでこの前頭筋を使ってまぶたを無理に持ち上げようとすることに加え、この姿勢の問題も関係しています。
当院での診療経験では、スマホの使用時間を1日3時間以内に制限し、20分ごとに画面から目を離して遠くを見るようにしたことで、軽度の症状が改善した方もいらっしゃいます。ただし腱膜がすでに大きく緩んでしまっている場合は、生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られないため、手術による治療が検討されます。
スマホ老眼との関連
20代なのに手元が見えにくいという「スマホ老眼」の症状がある方は、同時にまぶたの重さを感じているケースが少なくありません。毛様体筋と眼瞼挙筋はどちらも目の周囲の筋肉であり、一方の疲労がもう一方にも影響を及ぼすと考えられています。目が疲れやすい、目を開けているのがつらいと感じる方は、眼瞼下垂の初期症状の可能性があります。
コンタクトレンズと眼瞼下垂の関係
コンタクトレンズ、特にハードコンタクトレンズの長期使用は眼瞼下垂の大きなリスク要因として日本形成外科学会でも注目されています。
ハードコンタクトレンズはレンズの縁がまぶたの裏側に繰り返し接触し、上まぶたの裏にある瞼板や挙筋腱膜に慢性的な刺激を与えます。長年にわたりこの刺激が蓄積されると、腱膜が薄くなったり瞼板から外れたりして、まぶたが十分に上がらなくなるのです。研究では、ハードコンタクトレンズを10年以上使用している方は、使用していない方と比べて眼瞼下垂の発症率が有意に高いことが示されています。
ソフトコンタクトレンズについてはハードほどのリスクはないとされていますが、レンズの着脱時にまぶたを強く引っ張る動作を1日2回、毎日繰り返すことの影響は無視できません。特にまぶたの上を指で押さえてレンズを外す癖がある方は注意が必要です。
東京でコンタクトレンズを日常的に使用している若い方は非常に多く、中学生や高校生から使い始めて10年以上という方も珍しくありません。20代の時点ですでにまぶたが下がり始めているケースがあるのは、このような背景があるためです。
コンタクトレンズ使用者が気をつけたいポイント
コンタクトレンズの使用をすぐにやめることが難しい場合は、以下の点を意識してみてください。レンズの着脱時はまぶたを引っ張らず、下まぶた側から操作するようにすること。装用時間をできるだけ短くし、自宅ではメガネに切り替えること。そしてまぶたの重さや目の開きにくさを感じたら早めに医師に相談することが大切です。
眼瞼下垂の症状チェックと治療の選択肢

自分が眼瞼下垂かどうかを見分けるために、いくつかのセルフチェックポイントがあります。まぶたが黒目の上縁にかかっている、おでこに深いシワができるようになった、眉毛を上げないと目が開きにくい、夕方になると目が開けづらくなる、周囲から眠そうに見えると言われる。こうした症状が一つでも当てはまる場合は眼瞼下垂の可能性があります。
治療法の種類
眼瞼下垂の治療は主に手術で行われます。代表的な術式は挙筋前転法(挙筋腱膜前転術)で、緩んだ挙筋腱膜を瞼板に再固定することでまぶたの開きを改善します。切開は上まぶたの二重のライン上に行うため、傷跡は目立ちにくくなります。手術時間は片目あたり30分から60分程度が一般的です。
もう一つの術式として眉下切開法があり、まぶたのたるみが主な原因である場合に適応されることがあります。どちらの術式が適しているかは、まぶたの状態や原因によって異なりますので、医師による診察で判断いたします。
保険適用の条件と費用の目安
眼瞼下垂が日常生活に支障をきたしている場合、厚生労働省の診療報酬規定に基づき保険適用で手術を受けられる場合があります。保険適用の場合、3割負担で片目あたり約2万円から5万円が費用の目安です。ただし美容目的と判断された場合は自費診療となり、費用は片目あたり20万円から40万円程度が相場です。確定金額はカウンセリングでご案内いたしますので、まずは診察を受けていただくことをおすすめします。
リノクリニック東銀座では保険診療と自費診療の両方に対応しており、患者さまの症状やご希望に合わせた治療プランをご提案しています。
20代の眼瞼下垂を予防する生活習慣
すでに眼瞼下垂の症状が進行している場合は手術が必要になることが多いですが、軽度の段階や予防の観点では日常生活の見直しが有効です。
STEP 1|スマホの使用時間を管理する
1日のスマホ使用時間を把握し、可能であれば3時間以内を目標にしましょう。使用中も20分に1回は画面から目を離し、遠くの景色を見る「20-20-20ルール」を実践することで目の周りの筋肉の疲労を軽減できます。
STEP 2|コンタクトレンズの使い方を見直す
装用時間はなるべく短くし、自宅ではメガネに切り替えるのが理想です。着脱時にまぶたを強く引っ張らないよう注意し、ハードコンタクトレンズを使用している方はソフトへの変更やメガネとの併用を検討してみてください。
STEP 3|まぶたをこする癖をやめる
花粉症やアレルギーの方は点眼薬で痒みを抑え、まぶたをこする回数を減らしましょう。洗顔やクレンジングの際もまぶたをゴシゴシこすらないよう、やさしく触れるようにしてください。
STEP 4|目の周りの血行を促進する
蒸しタオルで目の周りを温めたり、意識的にまばたきの回数を増やしたりすることで、眼瞼挙筋の機能維持に役立ちます。老けて見える、目が小さくなった気がするという変化に気づいた段階で早めに対策を始めることが重要です。
なお効果には個人差があります。生活習慣の改善だけでは限界がある場合もありますので、症状が気になる方は中央区東銀座の当院へお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 20代ですがまぶたが重くて目が開きにくいです。これは眼瞼下垂ですか。
A. まぶたの重さや目の開きにくさは眼瞼下垂の代表的な症状です。20代でもスマホの長時間使用やコンタクトレンズの影響で発症することがあります。鏡で黒目がまぶたに隠れている割合を確認し、気になる場合は一度医師の診察を受けることをおすすめします。効果には個人差があります。
Q. コンタクトレンズを毎日使っていますが眼瞼下垂になりやすいですか。
A. 特にハードコンタクトレンズの長期使用はリスク要因の一つです。レンズがまぶたの裏側を刺激し、挙筋腱膜を緩める原因になります。ソフトレンズでも着脱時にまぶたを引っ張る動作が繰り返されると影響があるため、メガネとの併用や装用時間の短縮を心がけてみてください。
Q. 眼瞼下垂の手術は保険が使えますか。費用はどのくらいですか。
A. まぶたが視野を妨げるなど日常生活に支障がある場合は保険適用の対象となることがあります。3割負担で片目あたり約2万円から5万円が目安ですが、美容目的の場合は自費診療となります。銀座エリアの当院では保険と自費の両方に対応しておりますので、カウンセリングで詳しくご案内いたします。
まとめ
- 眼瞼下垂は加齢だけでなくスマホの長時間使用やコンタクトレンズの影響で若い人や20代にも増えている
- スマホによるまばたき回数の減少やうつむき姿勢がまぶたの筋肉に負担をかける
- ハードコンタクトレンズの長期装用は挙筋腱膜の緩みの大きなリスク要因
- 症状が進行した場合は挙筋前転法などの手術で改善が期待でき、保険適用となるケースもある
- 生活習慣の見直しによる予防や軽度症状の改善も可能だが、効果には個人差がある
まぶたが重い、眠そうに見られる、おでこのシワが増えたなど、気になる症状がある方は早めの受診をおすすめします。放置すると頭痛や肩こりなど二次的な不調にもつながりかねません。東銀座のリノクリニックでは外科専門医の院長が丁寧に診察し、お一人おひとりに合った治療法をご提案いたします。
当院のご案内
リノクリニック東銀座は、東京都中央区東銀座に位置する外科専門クリニックです。眼瞼下垂をはじめ、輪郭形成や美容外科の幅広い診療に対応しております。患者さまのお悩みに寄り添い、丁寧なカウンセリングと確かな技術で治療をご提供いたします。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)。
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.08.24



