院長コラム
眼瞼下垂の手術を受けたのに、術後に目の開きに左右差が出てしまった、片方だけまぶたが重い、目の大きさが違って見えるなど、修正や再手術を検討されていませんか。眼瞼下垂の術後の左右差は、実は修正手術の相談で最も多い悩みのひとつです。鏡を見るたびに左右の目の大きさの違いが気になる、周囲に目つきが変だと言われた、以前よりかえって見た目が不自然になってしまったなど、日常生活に支障をきたすほど深刻にお感じの方もいらっしゃいます。東銀座のリノクリニックでは、こうした再手術のご相談を多くいただいております。この記事では、眼瞼下垂術後の左右差が生じる原因から、修正手術の最適なタイミング、費用、保険適用の可否まで、わかりやすく解説します。
この記事でわかること
・眼瞼下垂の術後に左右差が起こる主な原因と見極め方
・修正手術や再手術を受ける適切な時期と判断基準
・再手術の費用目安や保険適用の条件
・リノクリニック東銀座での修正手術に対する考え方
眼瞼下垂術後の左右差の原因
眼瞼下垂の手術後に左右差が生じる原因はさまざまです。術後の経過をむやみに不安視する前に、まずなぜ左右差が出るのかを正しく理解しておくことが大切です。
術後の腫れによる一時的な左右差
手術直後から数週間は、左右の腫れ方に差が出ることが珍しくありません。片方のまぶたのほうが内出血や腫れが強く出た場合、一時的に目の開き具合が左右で異なって見えます。当院の医師によると、術後2週間で腫れの7割、1か月で9割が引くとされており、この期間中の左右差は一時的なものであることがほとんどです。特に術後4日から5日は腫れのピークであるため、この時点で左右差を判断するのは早すぎるといえます。
挙筋機能や組織の個人差による左右差
もともと左右のまぶたの構造は完全に対称ではありません。挙筋腱膜の薄さや瞼板への付着の仕方、眼窩脂肪の量、皮膚のたるみの程度など、解剖学的な条件は一人ひとり異なります。手術でこれらの条件を可能な限り揃えても、組織の治癒過程での瘢痕形成の仕方によって、仕上がりに左右差が出ることがあります。また、ヘリングの法則と呼ばれる現象も知られています。片方のまぶたが下がっている状態では、反対側のまぶたが代償的に大きく開いていることがあり、下がっていた側を手術で改善すると、反対側が本来の位置に戻って今度はそちらが下がって見えるという現象です。このような生理的な要因は術前に十分な説明を受けていないと、術後に不安につながりやすい部分です。
手術手技に起因する左右差
執刀医の技術や術式の選択によって左右差が生じるケースもあります。挙筋腱膜の前転量が左右で異なっていた場合や、皮膚の切除量に差があった場合、術後に目の開きや二重幅に左右差が出ることがあります。特に初回手術で十分な術前評価が行われなかった場合、こうした手技的な要因が大きくなる傾向があります。
修正・再手術の適切な時期
修正手術を検討する際に最も重要なのは、再手術のタイミングです。早すぎる修正は組織が安定していないためリスクが高く、遅すぎると瘢痕が硬くなりすぎて手術の難度が上がる場合があります。
術後3か月から6か月は経過観察が基本
一般的に、眼瞼下垂の術後の左右差が本当に残存するかどうかを判断するには、少なくとも3か月から6か月の経過観察が必要とされています。日本形成外科学会でも、術後の瘢痕組織が安定するまでには一定期間を要するとされており、焦って再手術に踏み切ることは推奨されていません。当院の院長の臨床経験では、術後3か月の時点でまだ微妙な左右差が残っていても、6か月を過ぎる頃にはかなり目立たなくなるケースも少なくないと考えています。そのため、明らかに目の開きに大きな差がある場合を除き、まずは6か月程度の経過観察をお勧めしています。
すぐに修正が必要なケース
ただし、以下のような場合は早期の対応が検討されます。片方の目がほとんど開かない状態が続いている場合、視野が著しく狭くなり日常生活に支障がある場合、角膜が露出して乾燥や傷が生じている兎眼の状態がある場合です。こうしたケースでは、機能的な問題として早期に医師の診察を受けることが重要です。
修正手術を決断する判断基準
修正手術に踏み切る判断基準としては、術後6か月以上が経過していること、左右のMRD(瞳孔中心から上まぶた縁までの距離)に明らかな左右差が残存していること、患者ご自身の日常生活やお気持ちに支障が出ていることなどが挙げられます。銀座エリアで再手術をお考えの方は、まずは初回手術を受けたクリニックでの相談も選択肢のひとつですが、セカンドオピニオンとして別の医師の意見を聞くことも有効です。
再手術の方法と保険適用
修正手術の具体的な方法は、左右差の原因や程度によって異なります。ここでは代表的な術式と費用面について解説します。
挙筋腱膜の再前転術
初回手術で挙筋腱膜の前転量が不十分だった場合や、術後に後戻りが生じた場合に行われる方法です。まぶたを再度切開し、挙筋腱膜を適切な位置に再固定します。初回手術の瘢痕組織があるため、組織の剥離に通常よりも繊細な操作が求められます。
片側のみの調整と両側の再調整
左右差の修正では、開きが不足している側だけを修正する方法と、両側を一度やり直して揃える方法があります。どちらが適切かは、左右それぞれのまぶたの状態によって判断が異なります。当院の医師によると、片側のみの修正で十分なケースもありますが、左右をしっかり揃えたい場合には両側を調整するほうが仕上がりの対称性が高まることが多いとのことです。
保険適用の条件
眼瞼下垂の修正手術が保険適用となるかどうかは、機能的な問題が認められるかどうかで判断されます。厚生労働省の診療報酬規定では、眼瞼下垂症手術は保険適用の手術として認められていますが、再手術の場合には初回手術の内容や現在の症状によって保険の適否が変わります。美容目的での修正、たとえば二重幅を左右で揃えたいだけの場合は自費診療となるのが一般的です。一方、MRDが一定基準以下で視野障害がある場合には、保険適用での再手術が認められる可能性があります。費用の目安としては、保険適用の場合は3割負担で片側約2万円から5万円程度、自費の場合は片側20万円から50万円程度が相場ですが、確定金額はカウンセリングでご案内しております。
再手術のリスクと注意点
眼瞼下垂の修正手術は初回手術と比べて難度が高いとされており、再手術ならではのリスクや注意点を事前に理解しておくことが大切です。効果には個人差がありますので、過度な期待は禁物です。
瘢痕組織による手術の難度上昇
初回手術によって生じた瘢痕組織は、正常な組織と比べて硬く、層構造がわかりにくくなっています。このため、挙筋腱膜や瞼板の同定が困難になることがあり、手術時間が初回よりも長くなる傾向があります。また、瘢痕組織の影響で術後の微調整が難しく、複数回の修正が必要になるケースもゼロではありません。
術後の経過と再発のリスク
修正手術後も初回手術と同様に腫れや内出血が生じます。東京で再手術を受ける際には、術後の通院スケジュールについても事前に確認しておくとよいでしょう。抜糸は通常術後5日から7日で行われます。再手術後に再び左右差が出る可能性もゼロではありませんが、経験豊富な医師が執刀し、術前に十分な評価と計画を立てることでリスクを最小限に抑えることができます。当院では、術前のカウンセリングにおいて、再手術のメリットとリスクを丁寧にお伝えしたうえで、患者さまと一緒に最適な治療方針を決定しています。
再手術を避けるために大切なこと
修正手術を繰り返さないためには、初回手術のクリニック選びがとても重要です。術前に左右のまぶたの状態を詳細に評価し、ヘリングの法則の影響を考慮したうえで手術計画を立てられる医師を選ぶことが、左右差のリスクを減らす最善策です。中央区のリノクリニック東銀座では、術前の詳細な計測とシミュレーションを行い、再手術が必要にならないよう初回から精度の高い手術を心がけています。
当院での修正手術の考え方
リノクリニック東銀座では、他院での眼瞼下垂手術後の左右差に関するご相談を承っております。当院の院長は外科専門医として多くの症例を経験しており、再手術においても安全性と仕上がりの両立を重視しています。
当院の院長は、修正手術で最も大切なのは初回手術の状態を正確に把握し、何が原因で左右差が生じているのかを明確にすることだと考えています。原因の特定なくして適切な修正は行えません。カウンセリングでは、初回手術の術式や経過を詳しくお聞きしたうえで、まぶたの状態を診察し、修正の必要性や最適な術式を判断いたします。
修正手術は以下の流れで進めます。
STEP 1|カウンセリングと診察
初回手術の経緯やお悩みの内容を詳しくお聞きし、まぶたの状態を診察します。可能であれば初回手術の記録をお持ちいただくと、より正確な判断が可能です。
STEP 2|治療方針の決定
左右差の原因に基づいて、片側修正か両側修正かなどの具体的な治療方針をご提案します。保険適用の可否についてもこの段階でご説明します。
STEP 3|手術
局所麻酔下で手術を行います。術中に座位で目の開きを確認しながら左右のバランスを調整します。手術時間は片側30分から60分程度が目安です。
STEP 4|術後のフォロー
術後5日から7日で抜糸を行い、その後は1か月、3か月、6か月の経過観察を行います。気になることがあればいつでもご相談いただけます。
Q. 眼瞼下垂の手術後、目の開きに左右差があるのですが修正できますか。
A. 術後の左右差の多くは修正手術で改善が期待できます。ただし、術後6か月以内は腫れや瘢痕の成熟過程で自然に改善することもあるため、まずは経過観察をお勧めします。当院では他院術後の修正相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。効果には個人差があります。
Q. 再手術は保険が使えますか。それとも全額自費になりますか。
A. 機能的な問題、つまりまぶたが下がって視野が狭くなっている状態が認められれば、保険適用での再手術が可能な場合があります。二重の幅を揃えたいなど見た目の改善のみが目的の場合は自費となります。保険適用の判断はカウンセリング時に診察のうえお伝えいたします。
Q. 他院で眼瞼下垂手術を受けましたが、まぶたが閉じにくく目が乾きます。これも修正できますか。
A. まぶたが閉じにくい、目が乾燥するという症状は兎眼と呼ばれ、挙筋の過矯正や皮膚の切除過多が原因の場合があります。状態によっては修正手術で改善が見込めますが、角膜に傷がつくリスクもあるため、早めの受診をお勧めします。まずは診察でまぶたの状態を確認させてください。
まとめ
- 眼瞼下垂の術後の左右差は、腫れによる一時的なもの、解剖学的な個人差、手術手技に起因するものなど複数の原因があります
- 修正手術の時期は術後6か月以降が基本ですが、視野障害など機能的な問題がある場合は早期対応が必要です
- 保険適用は機能的な障害が認められる場合に可能で、美容目的の修正は自費となります
- 再手術は初回手術より難度が高いため、経験豊富な医師のもとで十分な術前評価を受けることが重要です
- 効果には個人差があり、複数回の修正が必要になる場合もあります
眼瞼下垂の術後の左右差でお悩みの方は、まずはカウンセリングで現在のまぶたの状態を正確に把握することが改善への第一歩です。お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
当院のご案内
リノクリニック東銀座は、東京都中央区の東銀座に位置する外科専門医による施術を提供するクリニックです。眼瞼下垂の修正手術をはじめ、さまざまな形成外科領域の診療を行っております。他院術後の修正相談も丁寧にお受けしておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.08.23



