院長コラム
目の下の茶色いくすみが気になる、コンシーラーを塗っても隠しきれないとお悩みではありませんか。茶クマは色素沈着が原因で生じるクマの一種で、寝不足を解消しても消えないのが特徴です。ファンデーションを重ねても夕方には目立ってしまう、老けて見える、疲れた印象を与えてしまうなど、多くの方が日常的にストレスを感じています。茶クマを消す方法にはセルフケアから医療機関での治療までさまざまな選択肢がありますが、原因を正しく理解しなければ根本的な改善は難しいものです。この記事では、茶クマができる原因を丁寧に解説したうえで、自宅でできるケアや美容クリニックでの治療法、費用の目安までを網羅的にお伝えします。ご自身に合った消す方法を見つけるための参考にしてください。
この記事でわかること
・茶クマが発生するメカニズムと主な原因
・自宅で取り組めるセルフケアの具体的な方法
・クリニックで受けられる治療の種類と費用目安
・茶クマと他のクマの見分け方と適切な対処法
茶クマの原因と発生のしくみ
茶クマとは、目の下の皮膚にメラニン色素が過剰に蓄積することで生じる茶色いくすみを指します。青クマや黒クマとは異なり、血行不良やたるみではなく色素沈着そのものが原因であるため、睡眠や血流改善だけでは解消しにくい点が大きな特徴です。
メラニンが増える主な要因
茶クマの直接的な原因であるメラニンの過剰生成には、いくつかの要因が関与しています。まず最も多いのが紫外線の影響です。目の周りの皮膚は顔の中でも特に薄く、約0.5ミリから0.6ミリほどしかありません。そのため紫外線のダメージを受けやすく、メラニンが生成されやすい部位です。日焼け止めを塗る際に目の周りを避けてしまう方も多く、知らず知らずのうちに色素沈着が進行します。
次に挙げられるのが摩擦による刺激です。花粉症やアレルギーで目をこする癖がある方、クレンジング時にゴシゴシとこすってしまう方は、慢性的な摩擦刺激によって表皮にメラニンが蓄積しやすくなります。この現象は摩擦性黒皮症とも呼ばれ、日本皮膚科学会でも慢性的な機械的刺激が色素沈着を引き起こすメカニズムとして報告されています。
さらに、加齢に伴うターンオーバーの遅延も見逃せない要因です。20代では約28日周期で行われる肌の生まれ変わりが、40代以降になると45日程度まで延びることがあります。ターンオーバーが遅れるとメラニンの排出が滞り、色素が表皮や真皮に長くとどまることで茶クマが定着しやすくなります。
茶クマと他のクマの見分け方
茶クマかどうかを簡易的に判別する方法として、目の下の皮膚を軽く引っ張るテストがあります。皮膚を下に引いても色が変わらずそのまま茶色いくすみが残る場合は茶クマの可能性が高いです。一方、引っ張ると色が薄くなる場合は青クマ、上を向くと薄くなる場合は黒クマであることが多いとされています。ただし、複数のタイプのクマが併発しているケースも少なくないため、正確な診断は医師による診察が望ましいです。当院の診療経験では、茶クマ単独よりも青クマや黒クマと混在している患者さまが約6割を占めています。
茶クマを消す方法とセルフケア
茶クマの改善には、原因であるメラニンの生成を抑えつつ、既に沈着した色素の排出を促すことが基本的なアプローチとなります。まずは自宅で取り組めるセルフケアの方法を確認しましょう。
紫外線対策の徹底
茶クマを消す方法として最も基本的かつ重要なのが紫外線対策です。日焼け止めは目の周りにもしっかり塗布し、SPF30以上のものを使用することが推奨されます。塗り直しは2時間から3時間おきが理想です。サングラスやUVカットの眼鏡を活用することで、物理的に紫外線を遮断するのも効果的です。特に春先から夏場にかけては紫外線量が増加するため、曇りの日でも対策を怠らないようにしましょう。
美白成分を含むスキンケア
市販のアイクリームや美容液の中には、メラニンの生成を抑える美白成分が含まれた製品があります。代表的な成分としてビタミンC誘導体、トラネキサム酸、ナイアシンアミド、アルブチンなどが挙げられます。これらの成分は厚生労働省が美白有効成分として認可しているものもあり、一定の根拠が示されています。ただし、目の周りの皮膚はデリケートであるため、刺激の少ない製品を選ぶことが大切です。使用を開始してから変化を感じるまでには、ターンオーバーの周期を考慮すると最低でも2か月から3か月程度の継続が必要です。
摩擦を避ける生活習慣
クレンジングや洗顔の際は、目の周りを強くこすらないことが鉄則です。ポイントメイクリムーバーをコットンに含ませ、やさしく押し当てるようにして落とすと摩擦を軽減できます。花粉症やアレルギー性結膜炎で目がかゆくなる方は、眼科で処方される点眼薬を使用してかゆみをコントロールし、目をこする習慣を減らすことが茶クマの予防につながります。当院の医師によると、摩擦刺激を意識的に避けるだけで新たなメラニン沈着の進行を抑えられるケースが多いとのことです。
クリニックでの茶クマ治療法
セルフケアだけでは改善が難しい茶クマに対しては、美容クリニックでの治療が有効な選択肢となります。医療機関で受けられる治療にはいくつかの種類があり、色素沈着の深さや範囲に応じて最適な方法が異なります。
レーザートーニング
レーザートーニングは、低出力のレーザーを均一に照射することでメラニンを少しずつ分解していく治療法です。肌への負担が比較的少なく、ダウンタイムもほとんどないことから、日常生活に支障をきたしにくい治療として人気があります。一般的には1回から2回の施術で劇的な変化を求めるのではなく、5回から10回程度の施術を2週間から4週間おきに繰り返すことで徐々にトーンを明るくしていくのが標準的なプロトコルです。費用の目安は1回あたり1万円から3万円程度ですが、クリニックによって異なります。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、グリコール酸やサリチル酸などの薬剤を皮膚に塗布し、古い角質やメラニンを含む表皮を穏やかに除去する治療です。ターンオーバーを促進することでメラニンの排出を早め、茶クマの改善を目指します。1回の施術時間は15分から30分程度と短く、施術後は軽い赤みやかさつきが生じることがありますが、数日で落ち着くのが一般的です。4回から6回の施術を3週間から4週間間隔で行うプランが多く見られます。費用の目安は1回あたり5千円から1万5千円程度が参考価格です。
トレチノインとハイドロキノンの外用療法
医療機関で処方されるトレチノインとハイドロキノンを組み合わせた外用療法も、茶クマの治療として広く行われています。トレチノインはビタミンA誘導体の一種で、ターンオーバーを通常の約2倍から3倍に加速させる作用があります。ハイドロキノンはメラニンの生成を抑制する成分で、両者を併用することでメラニンの生成抑制と排出促進を同時に行えます。治療期間は通常2か月から3か月で、使用中は皮むけや赤みなどの反応が出ることがあります。外用薬は医師の管理のもとで濃度や使用期間を調整する必要があるため、自己判断での使用は避けてください。
マイクロニードル治療
マイクロニードルを用いた治療は、皮膚に微細な穴を開けることでコラーゲンの生成を促進し、同時に美白成分や成長因子を浸透させる方法です。ダーマペンとも呼ばれるこの治療は、色素沈着の改善だけでなく肌質の向上にも寄与するため、茶クマだけでなくくすみや小じわが気になる方にも適しています。施術後は赤みや軽度の腫れが2日から3日程度続くことがあります。3回から5回の施術を月1回ペースで行うのが一般的です。
リノクリニック東銀座では、患者さまの茶クマの状態を丁寧に診察したうえで、レーザー治療や外用療法を中心とした最適な治療プランをご提案しています。効果には個人差がありますので、まずはカウンセリングで現在のお肌の状態を確認させてください。
茶クマ治療の経過と注意点
茶クマの治療は一度の施術で完了するものではなく、ある程度の期間をかけて段階的に改善を目指すのが一般的です。ここでは治療経過の目安と、治療中に気をつけるべきポイントをお伝えします。
STEP 1|カウンセリングと診断
まず医師が目の下の状態を詳しく診察し、茶クマの原因がメラニンの沈着によるものか、他のタイプのクマが混在していないかを確認します。肌質や生活習慣もヒアリングしたうえで、最適な治療方針を決定します。
STEP 2|治療の開始
選択した治療法に基づき施術を開始します。レーザーやピーリングの場合は複数回の通院が必要で、外用療法の場合は自宅での毎日の塗布を継続します。当院での診療経験では、治療開始から1か月ほどで約3割から4割の患者さまがトーンの変化を実感されています。
STEP 3|維持とアフターケア
色素沈着が改善した後も、紫外線対策や摩擦を避けるケアを怠ると再発する可能性があります。治療後はメンテナンスとして定期的なスキンケアの見直しや、必要に応じた追加施術をおすすめしています。
治療中は日焼け止めの使用が必須です。レーザー治療やピーリング後の肌は紫外線に対して敏感になっているため、無防備な状態で紫外線を浴びると色素沈着が悪化するリスクがあります。また、治療中に目の周りを触ったりこすったりしないよう注意してください。
茶クマ治療の費用と選び方
茶クマの治療にかかる費用は、選択する治療法や施術回数によって異なります。以下に一般的な費用目安をまとめます。
レーザートーニングは1回あたり1万円から3万円程度で、5回から10回のコースで5万円から20万円程度が目安です。ケミカルピーリングは1回あたり5千円から1万5千円程度で、5回コースで2万5千円から7万5千円程度となります。トレチノインとハイドロキノンの外用薬は1か月分で5千円から1万5千円程度が参考価格です。これらはあくまで一般的な目安であり、確定金額はカウンセリングの際にご案内いたします。
治療法を選ぶ際のポイントとしては、まず茶クマの程度を医師に正確に診断してもらうことが最も大切です。軽度の色素沈着であれば外用療法やピーリングで十分な改善が期待できますが、深い層にまで色素が沈着している場合はレーザー治療との併用が望ましいケースもあります。当院の医師によると、複数の治療法を組み合わせることで単独治療よりも効率的に改善が見込める場合が多いとのことです。また、ダウンタイムの許容範囲や予算、通院可能な頻度なども考慮し、無理なく継続できる治療プランを選ぶことが結果的に満足度の高い仕上がりにつながります。
よくある質問
Q. 茶クマはセルフケアだけで消すことはできますか。
A. 軽度の茶クマであれば、紫外線対策の徹底と美白成分を含むスキンケアの継続により薄くなる可能性があります。ただし、長年蓄積した色素沈着は真皮層にまで及んでいることがあり、セルフケアだけでは限界があるケースも少なくありません。改善が見られない場合は医師への相談をおすすめします。効果には個人差があります。
Q. 茶クマの治療は痛みがありますか。ダウンタイムはどのくらいですか。
A. レーザートーニングは軽い熱感を感じる程度で、強い痛みはほとんどありません。ケミカルピーリングではピリピリとした刺激を感じることがあります。いずれもダウンタイムは短く、レーザーの場合は当日からメイクが可能なことが多いです。外用療法では赤みや皮むけが数日続くことがあります。
Q. 茶クマと青クマが両方あるように見えますが同時に治療できますか。
A. 茶クマと青クマが混在しているケースは実際に多く見られます。茶クマには色素沈着に対する治療を、青クマには血行改善やヒアルロン酸注入など別のアプローチを組み合わせることで、目の下全体の印象を改善できる場合があります。リノクリニック東銀座では複合的なクマに対しても総合的な治療プランをご提案しています。
まとめ
- 茶クマの原因はメラニン色素の過剰な沈着であり、紫外線や摩擦、ターンオーバーの遅延が主な要因
- セルフケアとしては紫外線対策の徹底、美白成分を含むスキンケア、摩擦を避ける生活習慣の改善が基本
- クリニックでの治療にはレーザートーニング、ケミカルピーリング、トレチノインとハイドロキノンの外用療法、マイクロニードル治療などがある
- 茶クマは他のタイプのクマと混在していることが多く、正確な診断に基づいた治療選択が改善への近道
- 治療後も紫外線対策と適切なスキンケアを継続することで再発を予防できる
茶クマは放置すると色素がさらに深い層に定着し、改善が難しくなる傾向があります。目の下のくすみや茶色い影が気になり始めたら、早めに医師へご相談ください。効果には個人差がありますが、適切な治療とケアの継続によって、明るく若々しい目元を目指すことが期待できます。
当院のご案内
リノクリニック東銀座では、クマ治療をはじめとする美容診療を行っております。外科専門医である院長が丁寧にカウンセリングを行い、患者さま一人ひとりの症状に合わせた治療プランをご提案いたします。茶クマの原因を正確に診断し、最適な消す方法と治療をご案内いたします。
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監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.06.12



