院長コラム
首のたるみが気になって、鏡を見るたびにため息をついていませんか。年齢を重ねるにつれて首元のハリが失われ、横ジワや縦ジワが目立つようになると、実年齢よりも老けた印象を与えてしまうことがあります。首のたるみは医療による治療方法が複数あり、セルフケアでは得られない改善効果が期待できます。しかし、どの治療が自分に合っているのか、費用やダウンタイムはどのくらいなのかなど、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。この記事では、首のたるみに対する医療治療の方法を種類別にわかりやすく解説し、それぞれのメリットや注意点、費用の目安までお伝えします。ご自身に最適な治療法を見つけるための参考にしてください。
この記事でわかること
・首のたるみが起こる原因と加齢による肌の変化のメカニズム
・医療機関で受けられるたるみ治療の種類と特徴
・各治療法の費用目安やダウンタイムの期間
・治療を選ぶ際に確認すべきポイントと注意点
首のたるみが起こる原因とは
首のたるみは、加齢だけが原因ではありません。複数の要因が重なり合うことで、首元の見た目に大きな変化が現れます。原因を正しく理解することが、最適な治療法を選ぶための第一歩です。
加齢によるコラーゲンの減少
皮膚のハリや弾力を支えているのは、真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンといった線維状のたんぱく質です。これらは20代後半から徐々に産生量が低下し、40代以降になると目に見える形でたるみとして現れることが多くなります。特に首の皮膚は顔に比べて薄く、皮脂腺も少ないため、乾燥やハリの低下が進みやすい部位です。当院の医師によると、首は紫外線によるダメージも蓄積しやすく、光老化が進行しやすい部位であるとされています。
広頚筋の緩みと姿勢の影響
首の前面には広頚筋という薄い筋肉が広がっています。この筋肉が加齢とともに緩んでくると、皮膚を支える力が弱まり、縦方向のスジや横方向のシワが目立つようになります。また、長時間のスマートフォン操作やデスクワークによる前傾姿勢が習慣化すると、首の前面に常にシワが寄った状態が続き、シワやたるみの定着を加速させます。日本形成外科学会の知見においても、皮膚の構造変化と筋肉の機能低下が複合的に作用することで、たるみが進行すると示されています。さらに、急激な体重変化によって皮膚が伸び縮みを繰り返すことも、たるみの一因となることがあります。
医療で受けられるたるみ治療法
首のたるみに対する医療での治療方法は大きく分けて、注入治療、糸リフト、マシン治療、外科手術の4つがあります。それぞれの特徴を理解して、ご自身の状態や希望に合った治療を検討することが大切です。
ボトックスとヒアルロン酸注入
ボトックス注入は、広頚筋の過剰な収縮を抑えることで縦方向のスジやシワを目立たなくする治療です。施術時間は約15分から30分程度で、ダウンタイムもほとんどありません。効果の持続期間は個人差がありますが、おおむね3か月から6か月程度とされています。費用の目安は1回あたり3万円から8万円程度です。一方、ヒアルロン酸注入は、横ジワが刻まれた部分に直接ヒアルロン酸を注入し、溝を内側から持ち上げて目立たなくする方法です。こちらも施術時間は短く、直後からある程度の効果を実感しやすい治療法です。費用は使用する製剤の種類や量により異なりますが、1本あたり5万円から10万円程度が目安となります。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。
糸リフトによるリフトアップ
糸リフトは、医療用の吸収性の糸を皮下に挿入し、物理的に皮膚を引き上げる治療法です。使用する糸には細かいコグと呼ばれるトゲ状の突起がついており、このコグが組織に引っかかることで引き上げ効果を発揮します。さらに、糸の周囲にコラーゲンの産生が促されるため、肌質の改善効果も期待できます。施術時間は30分から1時間程度で、ダウンタイムは1週間から2週間ほどです。効果の持続期間は糸の種類により異なりますが、おおむね1年から2年程度です。費用は使用する糸の本数や種類によりますが、10万円から40万円程度が目安です。当院での診療経験では、首のたるみの程度や皮膚の厚みに応じて使用する糸の本数や種類を調整することが重要であると考えています。
マシン治療(HIFU・高周波など)
HIFU(ハイフ)は、高密度焦点式超音波を皮膚の深い層に照射し、熱エネルギーによってコラーゲンの再生を促す治療です。皮膚の表面を傷つけることなく、SMAS層と呼ばれる筋膜レベルにまでアプローチできるのが特徴です。ダウンタイムがほとんどなく、施術直後からメイクも可能な場合が多いです。効果は施術後1か月から3か月かけて徐々に現れ、半年から1年程度持続するとされています。費用は照射範囲や使用する機器により異なりますが、首への照射で5万円から15万円程度が目安です。高周波治療も同様に真皮層に熱を加えてコラーゲンの引き締め効果を促すもので、軽度から中等度のたるみに適しています。効果には個人差があります。
たるみ治療の選び方と注意点
複数の治療方法がある中で、自分に最適な治療を選ぶためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
たるみの程度による治療の選択
首のたるみは、軽度のものから高度なものまで段階があります。軽度のたるみやハリの低下であれば、ボトックスやHIFUといった比較的侵襲の少ない治療から始めることが一般的です。中等度のたるみには糸リフトやヒアルロン酸注入の組み合わせが検討されます。高度なたるみで皮膚の余りが大きい場合は、余剰皮膚を切除する外科的なリフト手術が適応となることもあります。外科手術はダウンタイムが2週間から1か月程度と長くなりますが、もっとも大きな改善効果が見込める方法です。リノクリニック東銀座では、初回のカウンセリングで医師がたるみの程度を丁寧に診察し、患者さまのご希望やライフスタイルを考慮した上で、最適な治療プランをご提案しています。
治療前に確認すべきポイント
治療を受ける前には、以下の点を確認しておくことをおすすめします。まず、治療の効果が現れるまでの期間と持続期間です。注入治療やマシン治療は効果が穏やかで持続期間も限定的なため、定期的なメンテナンスが必要になる場合があります。次に、ダウンタイムの内容と期間です。仕事や日常生活への影響を事前に把握しておくことで、スケジュール調整がしやすくなります。さらに、費用面では初回の施術費用だけでなく、維持するためのメンテナンス費用も含めて総合的に検討することが大切です。アレルギー体質や持病がある方、妊娠中の方は治療を受けられない場合がありますので、必ず事前に医師に申告してください。
治療後の経過とケアの方法
たるみ治療の効果を長持ちさせるためには、治療後の適切なケアが欠かせません。どの治療法を選んだ場合でも、いくつかの共通した注意点があります。
施術後は紫外線対策を徹底することが重要です。紫外線はコラーゲンを分解する酵素の活性を高めるため、せっかくの治療効果を損なう原因となります。日焼け止めの塗布や日傘、ストールなどで首元をしっかり保護してください。また、十分な保湿ケアも大切です。首の皮膚は顔以上に乾燥しやすいため、保湿力の高いクリームやローションを毎日欠かさず塗布することで、皮膚のバリア機能を維持し、治療後の肌質改善効果を持続させやすくなります。
当院の医師によると、治療後1週間は激しい運動や長時間の入浴、飲酒を控えることが望ましいとされています。これらは血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があるためです。糸リフトの場合は、術後2週間程度は大きく口を開ける動作や首を激しく動かす動作を控えていただくようお願いしています。治療後の経過には個人差がありますが、当院での診療経験では、術後1か月から3か月の間に約7割から8割の方が効果を実感されています。気になる症状がある場合は、早めに施術を受けた医療機関にご相談ください。
首たるみの治療費用の目安一覧
首のたるみに対する各治療方法の費用を把握しておくことで、ご自身の予算に合った治療を選びやすくなります。以下は一般的な参考価格です。
ボトックス注入は1回あたり3万円から8万円程度です。ヒアルロン酸注入は1本あたり5万円から10万円程度で、使用する本数によって総額が変わります。糸リフトは使用する糸の本数や種類により10万円から40万円程度が目安です。HIFU治療は首への照射で5万円から15万円程度、高周波治療は3万円から10万円程度です。外科的なリフト手術は50万円から100万円以上かかる場合もあります。
いずれも参考価格であり、実際の費用は使用する薬剤や機器、施術範囲、クリニックによって異なります。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。なお、美容目的の治療は基本的に自由診療となり、健康保険の適用外です。厚生労働省の診療報酬規定においても、美容を目的とした施術は保険適用の対象外と定められています。リノクリニック東銀座では、治療費用について事前に丁寧にご説明し、患者さまにご納得いただいた上で施術を行っています。
よくある質問
Q. 首のたるみ治療にはどのくらいの時間がかかりますか。
A. 治療法により異なりますが、ボトックスやヒアルロン酸注入であれば15分から30分程度で終了します。糸リフトは30分から1時間程度、HIFU治療は30分から45分程度が一般的です。外科手術の場合は2時間から3時間程度かかることもあります。効果には個人差があります。
Q. 治療の痛みはどの程度ですか。
A. 注入治療やHIFU治療では、施術前に麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、強い痛みを感じることは少ないです。糸リフトでは局所麻酔を行いますが、術後に軽い引きつれ感や鈍い痛みが数日続くことがあります。痛みの感じ方には個人差がありますので、不安な方はカウンセリング時にご相談ください。
Q. 治療後すぐに効果を実感できますか。
A. ヒアルロン酸注入や糸リフトは、施術直後からある程度の変化を実感しやすい治療です。一方、ボトックスは効果が現れるまでに数日から2週間程度、HIFU治療は1か月から3か月程度かかることが一般的です。いずれの治療も効果には個人差がありますので、経過を見ながら必要に応じて追加治療を検討します。
まとめ
首のたるみに対する医療での治療方法について、主なポイントを整理します。
- 首のたるみはコラーゲンの減少、広頚筋の緩み、紫外線ダメージなど複数の原因で進行する
- 治療方法にはボトックス、ヒアルロン酸注入、糸リフト、HIFU、外科手術などがあり、たるみの程度に応じて選択する
- 費用は治療法により3万円から100万円以上と幅があり、事前のカウンセリングで確認することが重要である
- 治療後は紫外線対策や保湿ケアを徹底し、効果を長持ちさせることが大切である
- 効果には個人差があるため、医師と十分に相談した上で治療方針を決定する
首のたるみは適切な医療治療を受けることで改善が見込める症状です。気になる方は、まずはカウンセリングでご自身の状態を確認してみてはいかがでしょうか。
当院のご案内
リノクリニック東銀座では、外科専門医の資格を持つ医師が首のたるみをはじめとする美容に関するお悩みに対応しています。カウンセリングでは患者さまのご希望を丁寧にお伺いし、最適な治療プランをご提案いたします。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)。お気軽にご相談ください。
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.05.17



