院長コラム
糸リフトの施術を受けたあと、食事や日常生活でどんなことに気をつければいいのかお悩みではありませんか。ほうれい線が深くなってきた、フェイスラインがぼやけてきた、たるみが気になるといったお悩みから糸リフトを検討される方は多くいらっしゃいます。しかし、いざ施術を受けると「術後にどんな食事をとればいいのか」「いつから普段通りの生活に戻れるのか」と不安を感じる方も少なくありません。実際に当院にも術後の過ごし方に関するご相談を多くいただいています。この記事では、糸リフト術後の食事制限や生活上の注意点を具体的にわかりやすく解説します。正しいケアを知ることで、ダウンタイムを短縮し、より満足度の高い仕上がりを目指しましょう。
この記事でわかること
・糸リフト術後に避けるべき食事と積極的にとりたい栄養素
・ダウンタイム中の日常生活で気をつけるべき具体的な注意点
・術後の回復を早めるための過ごし方のコツと経過の目安
・よくある疑問への医師の回答
目次
糸リフト術後の食事で注意すべきこと
糸リフトの施術後は、顔の組織に特殊な医療用の糸が挿入されている状態です。そのため、口を大きく開ける動作や強く噛む動作は、挿入された糸に余計な力が加わり、仕上がりに影響を及ぼす可能性があります。当院の医師によると、特に術後1週間は食事内容に十分な配慮が必要とされています。
術後1週間は柔らかい食事を中心に
施術直後から1週間程度は、おかゆ、うどん、豆腐、スープ類、ヨーグルトなど口を大きく開けずに食べられる柔らかい食事が推奨されます。硬いフランスパンやステーキ、するめなど強い咀嚼が必要な食品は、糸の位置がずれるリスクがあるため控えてください。当院での診療経験では、術後1週間を柔らかい食事で過ごされた方は、腫れや痛みが比較的早く落ち着く傾向にあります。
避けるべき食品と飲料
辛い食べ物や刺激の強い香辛料は血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。キムチ、唐辛子、わさびなど刺激の強い調味料は術後2週間程度は控えることが望ましいです。また、アルコールは血管を拡張させるため、術後最低1週間、できれば2週間は禁酒を心がけてください。熱すぎる食べ物や飲み物も同様に血流を促進するため、適度に冷ましてから口にするようにしましょう。カフェインについては少量であれば大きな問題はありませんが、大量摂取は避けることが無難です。
回復を助ける栄養素
術後の回復を促すためには、タンパク質、ビタミンC、亜鉛を意識的にとることが大切です。タンパク質は組織の修復に不可欠であり、鶏むね肉を蒸したものや卵、魚の煮付けなど柔らかく調理したものから摂取できます。ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートし、いちごやキウイなどの果物から手軽にとれます。亜鉛は傷の治癒を助ける働きがあり、牡蠣や納豆に多く含まれています。バランスのよい食事を心がけることで、術後約2週間で8割程度の腫れが落ち着いてくることが期待できます。ただし、効果や回復の速度には個人差があります。
術後の生活で守るべき注意点
糸リフトのダウンタイムを快適に過ごし、理想的な仕上がりを実現するためには、食事だけでなく日常生活全般にも注意が必要です。特に術後1か月程度は、顔に負担をかける行動を避けることが重要です。
洗顔とスキンケアの注意点
施術当日は洗顔を控え、翌日からぬるま湯でやさしく洗顔することが可能です。ただし、ゴシゴシとこするような洗い方は絶対に避けてください。糸の挿入部位に強い摩擦が加わると、炎症や糸のずれにつながる恐れがあります。スキンケアも同様に、化粧水や乳液をやさしく押さえるようになじませる程度にとどめましょう。メイクは施術翌日から可能ですが、針穴の部分は避けて塗るようにしてください。クレンジングの際もこすらず、ミルクタイプやジェルタイプの刺激の少ないものを使用することをおすすめします。
入浴と運動の制限
術後当日はシャワーのみとし、湯船への入浴は術後3日目以降を目安にしてください。長時間の入浴やサウナは体温が上がり血行が促進されるため、術後2週間程度は避けたほうがよいでしょう。運動についても同様で、軽いウォーキング程度は術後1週間から再開可能ですが、激しい筋トレやランニング、ホットヨガなどは術後3週間から1か月程度控えることが推奨されます。当院の医師によると、術後早期に激しい運動を行った場合、腫れが長引いたり内出血が広がったりする症例が見られるため、焦らず段階的に活動量を増やしていくことが大切です。
就寝時の姿勢
術後の就寝時はできるだけ仰向けの姿勢で寝ることを心がけてください。横向きやうつ伏せで寝ると、顔に圧力がかかり、糸が入っている組織に負担がかかります。枕を少し高めにして頭部を心臓より高い位置に保つと、むくみや腫れの軽減に効果的です。術後1か月程度はこの寝方を意識すると、回復がスムーズに進みやすくなります。
術後の経過と生活復帰の目安
糸リフトは比較的ダウンタイムが短い施術として知られていますが、完全に日常生活へ戻るまでにはいくつかの段階があります。あらかじめ経過を把握しておくことで、不安を軽減しながら過ごすことができます。
術後1日から3日
施術部位の腫れやむくみ、軽い痛みがピークを迎える時期です。頬やこめかみのあたりに引きつれるような感覚を覚えることがありますが、これは糸が組織に馴染んでいく過程で起こる正常な反応です。痛みが強い場合は処方された鎮痛薬を服用してください。食事は流動食に近い柔らかいものを選び、口をあまり動かさないよう意識しましょう。この時期はお仕事を休まれる方が多く、リノクリニック東銀座では施術前に2日から3日程度のお休みを確保しておくことをお伝えしています。
術後1週間から2週間
腫れや内出血が徐々に落ち着いてくる時期です。多くの方がこの頃からマスクをすれば外出に支障がない状態になります。食事も少しずつ通常のメニューに戻していけますが、大きく口を開ける食べ物やハンバーガー、りんごの丸かじりなどはまだ避けたほうが安心です。日本美容外科学会の報告でも、糸リフトの腫れは術後2週間でおおむね80パーセント程度が改善するとされています。マリオネットラインや二重顎の改善効果もこの頃から実感される方が増えてきます。
術後1か月以降
術後1か月が経過すると、糸が組織に十分に馴染み、自然な仕上がりに近づきます。食事制限もほぼ解除され、運動や入浴も通常通り行えるようになります。ただし、歯科治療で大きく口を開ける処置や、顔のマッサージ、エステでの強い圧力を伴う施術は術後2か月程度控えることを推奨しています。フェイスラインがぼやけていた悩みや、ほうれい線が深かった悩みが改善されていることを実感される時期でもあります。効果の持続期間は使用する糸の種類や本数によって異なりますが、一般的に1年から2年程度とされています。効果には個人差がありますので、経過については定期的に医師にご相談ください。
糸リフト術後にやりがちな注意すべき行動
術後の過ごし方で仕上がりに差が出ることは珍しくありません。当院での診療経験から、患者さまがついやってしまいがちな行動とその注意点をご紹介します。
顔を触ったりマッサージをする
術後に腫れやむくみが気になるあまり、顔を触ったりマッサージをしたりする方がいらっしゃいます。しかし、これは糸の位置をずらしたり、炎症を引き起こしたりする原因になるため厳禁です。特にSNS等で紹介されているリンパマッサージやかっさを使ったケアは術後2か月間は控えてください。
自己判断で通院をやめる
術後の経過に問題がないと感じても、定期的な診察を受けることが重要です。リノクリニック東銀座では術後1週間、1か月のタイミングで経過観察を行っています。内出血や腫れが長引く場合、感染の兆候がないかを医師が確認いたします。万が一、強い痛みや発赤、発熱などの異常を感じた場合は、次の診察日を待たずにすぐにご連絡ください。
紫外線対策の不足
術後の肌は非常にデリケートな状態にあります。紫外線を浴びることで色素沈着が起こりやすくなるため、外出時には日焼け止めの塗布や帽子の着用を忘れないようにしましょう。日焼け止めは施術翌日から使用可能ですが、針穴部分を避けて塗布してください。
糸リフト術後の食事と生活のまとめ
ここまで解説してきた内容の要点を改めて整理しておきます。正しい術後ケアを行うことで、ダウンタイムを最小限に抑え、糸リフトの効果を最大限に引き出すことが期待できます。注意すべき行動を事前に把握し、計画的に回復期間を過ごしましょう。
よくある質問
Q. 糸リフトの後はいつから普通の食事に戻れますか。
A. 術後1週間は柔らかい食事を中心にし、2週間目以降から少しずつ通常の食事に戻していただけます。ただし、大きく口を開ける必要がある食べ物は術後1か月程度控えることが望ましいです。痛みや引きつれの程度には個人差がありますので、無理をせずご自身の状態に合わせて段階的に戻してください。
Q. 糸リフト後にフェイスラインのたるみやほうれい線がまた戻ることはありますか。
A. 糸リフトの効果は永久ではなく、一般的に1年から2年程度持続するとされています。使用する糸の種類や本数、お肌の状態によっても持続期間は異なります。効果を長く維持するためには術後の食事や生活習慣の改善、紫外線対策などの日常的なケアが大切です。再施術のタイミングについては医師にご相談ください。
Q. 糸リフトの術後に仕事はいつから復帰できますか。
A. デスクワークであれば施術翌日から復帰される方もいらっしゃいます。ただし腫れや内出血が出る場合があるため、2日から3日程度のお休みを確保されると安心です。接客業など人と対面するお仕事の場合は、マスク着用が可能であれば術後3日から5日程度で復帰される方が多いです。重い荷物を持つような体力仕事は術後2週間程度控えることをおすすめします。
まとめ
糸リフト術後の食事と生活における注意点を以下にまとめます。
- 術後1週間は柔らかい食事を中心にし、硬い食べ物や刺激物、アルコールは避ける
- タンパク質、ビタミンC、亜鉛など回復を助ける栄養素を積極的にとる
- 洗顔やスキンケアはやさしく行い、顔へのマッサージは術後2か月間控える
- 激しい運動やサウナ、長時間の入浴は術後2週間から1か月程度避ける
- 仰向けの姿勢で就寝し、枕を高めにして腫れの軽減を図る
- 定期的な経過診察を受け、異常があればすぐに医師に相談する
糸リフトは正しい術後ケアを行うことで、より良い仕上がりと満足度の高い結果につながります。効果には個人差がありますので、不安なことや気になる症状がある場合は、遠慮なく当院までご相談ください。
当院のご案内
リノクリニック東銀座では、糸リフトをはじめとするたるみ治療を外科専門医が担当しております。ほうれい線やフェイスラインのたるみ、マリオネットラインなどのお悩みに対し、お一人おひとりに最適な施術プランをご提案いたします。カウンセリングでは術後の食事や生活面でのご不安にも丁寧にお答えしています。
初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.06.19



