院長コラム

糸リフトの種類と素材の違いを徹底比較|失敗しない選び方

糸リフトに興味はあるけれど、種類や素材の違いがわからず迷っていませんか。糸リフトにはさまざまな種類があり、使用される素材によって効果の持続期間や仕上がりが大きく異なります。インターネットで調べても情報が多すぎて、結局どれを選べばいいのかわからないという方は少なくありません。この記事では、糸リフトに使われる代表的な素材であるPDO・PCL・PLLAの違いを中心に、それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく比較していきます。リノクリニック東銀座の診療経験に基づいた実践的な情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事でわかること
・糸リフトに使われる主な素材3種類(PDO・PCL・PLLA)の特徴と違い
・素材ごとの効果の持続期間やリフトアップ力の比較
・自分の肌悩みに合った糸リフトの種類の選び方
・糸リフトで失敗しないために知っておくべきポイント

糸リフトの種類と基本的な仕組み

糸リフトとは、医療用の特殊な糸を皮下組織に挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる施術です。メスを使わずにフェイスラインを整えられるため、ダウンタイムが比較的短く、近年非常に人気の高い治療法として広く知られるようになりました。

糸リフトの種類は大きく分けると、糸の素材による分類と、糸の形状による分類の二つの軸があります。素材にはPDO、PCL、PLLAなどがあり、それぞれ体内での吸収速度やコラーゲン生成の促進効果が異なります。形状としては、コグと呼ばれる突起がついたコグ付き糸、表面がメッシュ状になったバーブタイプ、スムース糸などがあります。

当院での診療経験では、患者さまのたるみの程度や肌質、求める効果の持続期間によって最適な糸の種類は一人ひとり異なります。日本美容外科学会でも、糸リフトに使用する素材の選択は施術効果に直結する重要な要素であると報告されています。そのため、素材ごとの特性をしっかり理解したうえで選ぶことが大切です。施術費用の目安としては、使用する糸の本数や素材によりますが、おおむね10万円から40万円程度が参考価格となります。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。

素材の違いで変わる効果と持続力

糸リフトの仕上がりや持続期間を左右する最大の要因が、糸の素材の違いです。ここでは代表的な3つの素材について詳しく解説します。

PDO素材の特徴

PDOはポリジオキサノンの略称で、もともと外科手術の縫合糸として長い歴史を持つ素材です。体内でおよそ6か月から8か月かけて吸収され、その過程でコラーゲンの生成を促進します。リフトアップ効果の持続期間はおよそ6か月から1年程度とされています。比較的柔らかい素材であるため、挿入時の痛みが少なく、術後の違和感も軽い傾向があります。糸リフトが初めての方や、自然な仕上がりを希望する方に適した素材といえます。費用面でも比較的リーズナブルな価格帯であることが多いです。

PCL素材の特徴

PCLはポリカプロラクトンの略で、体内での吸収期間が約24か月から36か月と非常に長い素材です。このため、リフトアップ効果の持続期間も1年半から2年程度と、3つの素材のなかで最も長く持続するとされています。柔軟性が高く、表情の動きに追従しやすいため、不自然な引きつれが起こりにくい点が特徴です。ただし、長期間体内に留まるため、万が一トラブルが生じた場合には対応に時間がかかる可能性があります。できるだけ長い効果を求める方や、繰り返しの施術回数を減らしたい方に向いている素材です。

PLLA素材の特徴

PLLAはポリ乳酸の略で、コラーゲン生成の促進効果が3つの素材のなかで最も高いとされています。体内での吸収期間はおよそ18か月から24か月で、吸収される過程で周囲の組織にコラーゲンが豊富に生成されるため、糸が吸収された後も肌のハリ感が持続しやすい点が大きな魅力です。持続期間は約1年から2年程度です。PDOに比べるとやや硬い素材であるため、挿入直後にわずかな突っ張り感を覚えることがありますが、通常は数日から1週間程度で落ち着きます。肌質の改善も同時に期待したい方に向いています。

糸リフトの種類別比較と選び方

自分に合った糸リフトの種類を選ぶためには、素材の違いだけでなく、たるみの程度や希望する仕上がり、ダウンタイムの許容範囲など、複数の観点から総合的に判断する必要があります。

まず、たるみが軽度から中等度の方で、初めて糸リフトを受ける場合は、PDO素材から始めるのが一つの選択肢です。比較的穏やかな効果でありながら、フェイスラインの引き締めやほうれい線の改善が期待できます。

一方、しっかりとしたリフトアップ効果を長期間維持したい方には、PCLやPLLA素材が候補になります。当院の医師によると、40代以降でたるみが中等度以上の方にはPLLA素材を使用した糸リフトが高い満足度を得られるケースが多いとのことです。PLLAはコラーゲン生成を強く促すため、リフトアップだけでなく肌の質感改善も同時に期待できます。

また、糸の形状も重要な選択要素です。コグ付き糸は引き上げ力が強く、明確なリフトアップ効果を求める方に適しています。テスリフトのようなメッシュ構造を持つ糸は、組織との結合が強固であるため、より安定した効果が期待できます。

当院での診療経験では、糸の種類選びで最も大切なのは、実際にカウンセリングで医師が肌の状態を確認し、患者さまのご希望と照らし合わせて提案することです。インターネットの情報だけで判断するのではなく、実際に診察を受けたうえで決めることをおすすめします。なお、効果には個人差があります。

糸リフトの素材選びで失敗を防ぐ方法

糸リフトで後悔しないためには、素材の種類に関する知識を持っておくとともに、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。

STEP 1|自分のたるみの状態を正確に把握する

鏡の前で軽くこめかみの方向に肌を引き上げてみてください。この動作で改善する程度が、糸リフトで期待できるおおよその効果の目安になります。過度な期待を抱かず、現実的な仕上がりイメージを持つことが満足度を高める第一歩です。

STEP 2|希望する持続期間を明確にする

PDOであれば約6か月から1年、PLLAやPCLであれば1年半から2年程度が効果の持続期間の目安です。定期的なメンテナンスを前提とするか、できるだけ長持ちさせたいかによって、選ぶべき素材が変わります。

STEP 3|カウンセリングで複数の選択肢を比較する

リノクリニック東銀座では、患者さまのお顔の骨格やたるみの程度、皮膚の厚さなどを総合的に診察したうえで、最適な糸の種類と本数をご提案しています。一般的に片側4本から8本程度を使用することが多く、本数によっても費用や効果が変わります。

STEP 4|術後のアフターケアについて確認する

糸リフト後は、施術当日から翌日にかけて腫れやむくみが出ることがあります。通常は1週間から2週間程度で約8割の腫れが落ち着きます。術後1か月程度は強い力で顔をマッサージすることを避け、糸が組織にしっかり定着するのを待つことが大切です。

糸の種類に関するリスクと注意点

どの素材を選んでも、糸リフトには一定のリスクが伴います。代表的なリスクとしては、挿入部位の内出血、一時的な痛みや違和感、まれに左右差や糸の露出が挙げられます。

PDO素材は柔軟性が高い反面、引き上げ力がやや弱いため、重度のたるみには十分な効果が得られない場合があります。PCL素材は長期間体内に留まることから、感染症のリスク管理がより重要になります。PLLA素材はコラーゲン生成が活発に起こるため、ごくまれに糸の周囲にしこりのような硬さを感じることがあります。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、解剖学的な知識と糸リフトの施術経験が豊富な医師のもとで施術を受けることが重要です。日本美容外科学会でも、糸リフトは術者の技量が結果に大きく影響する施術であると指摘されています。当院では、外科専門医の知見を活かし、顔面の解剖構造を熟知したうえで安全性に配慮した施術を行っています。

また、糸リフトはあくまでたるみの改善を目的とした施術であり、深いシワの完全な解消や大幅な若返りを保証するものではありません。効果には個人差がありますので、カウンセリングの際に期待できる効果と限界について十分に説明を受けてから施術を決めることをおすすめします。

よくある質問

Q. 糸リフトの素材によってダウンタイムの長さに違いはありますか。

A. 素材による大きな違いはほとんどありません。どの素材でも術後2日から3日程度は軽い腫れや痛みが生じ、1週間から2週間程度で落ち着くのが一般的です。ただし、糸の本数や挿入する層の深さによって個人差があります。不安な点はカウンセリング時にご相談ください。

Q. PDOとPLLAの糸を組み合わせて使うことはできますか。

A. 可能です。当院でも部位やたるみの程度に応じて異なる素材の糸を組み合わせるケースがあります。例えば、フェイスラインにはリフト力の強いPLLA素材を使い、頬の引き締めにはPDO素材を使うといった方法です。最適な組み合わせは医師が診察のうえでご提案いたします。

Q. 糸リフトは何回まで繰り返し受けられますか。

A. 回数に明確な上限はありませんが、前回の糸が吸収された後に再施術を行うのが一般的です。PDO素材であれば約1年後、PLLA・PCL素材であれば1年半から2年後が再施術の目安となります。繰り返すことでコラーゲン生成が促進され、肌のハリが維持されやすくなるとされています。

まとめ

糸リフトの種類や素材の違いについて、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 糸リフトの素材は主にPDO・PCL・PLLAの3種類があり、それぞれ吸収期間や効果の持続力が異なる
  • PDOは持続期間約6か月から1年で初心者向き、PCLは最長約2年で長期持続を求める方に適する
  • PLLAはコラーゲン生成促進効果が高く、肌質改善も期待できる
  • 自分のたるみの程度や希望に合った素材選びには、医師による直接の診察が欠かせない
  • 効果には個人差があるため、カウンセリングで十分な説明を受けてから施術を決めることが大切

糸リフトの種類や素材の違いが気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。

当院のご案内

リノクリニック東銀座では、外科専門医の知見を活かした糸リフト施術を行っております。患者さまお一人おひとりの肌状態やご希望に合わせ、最適な糸の種類と本数をご提案いたします。カウンセリングでは、素材ごとの違いやリスクについても丁寧にご説明しております。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)

監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2026.05.21

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