院長コラム
エラの張りが気になり、エラ削りを検討しているけれど、ダウンタイムの経過が不安で一歩踏み出せないという方は多いのではないでしょうか。
エラ削りは骨そのものにアプローチする手術であるため、術後の腫れやしびれがどの程度続くのか、いつ仕事に復帰できるのかといった疑問は当然のことです。
この記事では、リノクリニック東銀座の診療経験をもとに、エラ削りのダウンタイムにおける時期別の経過を具体的な数値とともに解説します。回復を早めるための過ごし方や注意点もまとめていますので、手術を検討中の方はぜひ最後までお読みください。
この記事でわかること
・エラ削り術後のダウンタイム期間と時期ごとの症状の変化
・腫れ・痛み・しびれなど各症状が落ち着くまでの具体的な経過
・仕事復帰や日常生活への影響と過ごし方のポイント
・よくある質問への医師監修の回答
目次
エラ削りダウンタイムの全体像
エラ削りとは、下顎角と呼ばれるエラ部分の骨を切除・切削することでフェイスラインをすっきり整える輪郭整形手術です。口腔内からアプローチするため顔の表面に傷跡が残りにくいという特徴がありますが、骨に直接操作を加えるため、軟部組織の回復には一定の時間がかかります。
ダウンタイムの目安としては、強い腫れや内出血が目立つ期間がおよそ2週間、日常生活にほぼ支障がなくなるまでが約1か月、最終的なフェイスラインの完成までは3か月から6か月程度とされています。ただし、骨の切除量や個人の体質、術後の過ごし方によって経過には個人差があります。
エラ削りのダウンタイムで患者様が最も不安に感じるのは術後1週間の腫れのピークです。この時期は顔全体がふくらんで見えるため心配になる方が多いのですが、解剖学的には骨膜周囲の炎症反応と組織液の貯留が主な原因であり、時間の経過とともに自然に吸収されていきます。日本形成外科学会や日本美容外科学会(JSAPS)の報告でも、下顎角形成術後の腫脹は術後2週間で大幅に軽減することが示されています。効果には個人差がありますが、事前に経過の全体像を知っておくことで、術後の変化に落ち着いて対処できるようになります。
時期別に見るエラ削りの経過
エラ削りの術後経過を時期ごとに詳しく見ていきましょう。当院での診療経験をもとに、代表的な症状の推移を解説します。
術後1日目から3日目
腫れのピークは術後4〜5日目で、ダウンタイムの中で最も症状が強い時期です。痛みに関しては処方する鎮痛薬でコントロール可能な範囲ですが、口が開きにくくなるため食事は流動食やゼリー状のものが中心になります。腫れは左右均等に出るとは限らず、片側が強く腫れるケースもありますが、経過とともに左右差は落ち着いていきます。
術後1週間から2週間
術後1週間を過ぎると腫れのピークを越え、日に日に引いていく実感が得られる時期です。当院での診療経験では、術後2週間の時点でおよそ7割程度の腫れが引くケースが多く見られます。内出血は黄色く変色しながら吸収が進み、この頃にはコンシーラーなどで十分カバーできる程度になります。口腔内の縫合糸は吸収糸を使用するため抜糸は基本的に不要ですが、経過確認のための通院は必要です。
術後1か月から3か月
術後1か月を過ぎると見た目の腫れはほぼ分からなくなり、周囲から気づかれることもかなり少なくなります。ただし、触ると硬さを感じる部分が残る場合があります。これは骨膜や筋肉の回復過程で起こる線維化によるもので、術後3か月ほどかけて徐々に柔らかくなっていきます。最終的なフェイスラインの完成は術後3か月から6か月が目安です。しびれについても下歯槽神経の一時的な圧迫が原因で生じますが、多くの場合3か月から6か月で改善に向かいます。
ダウンタイム中の過ごし方と注意点
エラ削りのダウンタイムをできるだけ短く、快適に過ごすためのポイントを解説します。術後の経過を良好に保つには、日常生活での注意が大切です。
就寝時の姿勢
一般的にはフェイスバンドによる圧迫固定を行うクリニックもありますが、リノクリニック東銀座ではフェイスバンドは使用しておりません。フェイスバンドはリハビリを遅らせたり、血腫の発見を遅らせるリスクがあり、苦しさから睡眠の質が落ちたり、気道閉塞のリスクが高まることもあるためです。就寝時は頭を心臓より高くするため、枕を少し高めにして仰向けで寝ることを勧めていきます。うつ伏せや横向き寝は患部への圧迫になるため、術後1か月程度は避けてください。
食事と口腔ケア
口腔内に切開部位があるため、術後2週間程度は硬い食べ物や刺激の強い食べ物は控えましょう。おかゆやスープ、豆腐、ヨーグルトなど柔らかいものを中心にとることで、患部への負担を最小限に抑えられます。口腔内の清潔を保つために、食後のうがいを丁寧に行い、処方されたうがい薬を指示通りに使用してください。感染予防は回復を早めるうえで非常に重要です。
仕事復帰と運動再開の目安
デスクワークであれば、早い方は術後4〜5日目から復帰されています。マスクをしていればデスクワーク等は可能な方が多く、腫れを気にしなければどんどん生活のリズムを戻していただいて構いません。接客業など人前に出る仕事の場合は、腫れが落ち着く術後2週間から3週間程度を見込んでおくと安心です。激しい運動や重い荷物を持つ作業は、血流の増加により腫れが再燃する可能性があるため、術後1か月程度は控えてください。リノクリニック東銀座では術後経過に合わせて個別に生活指導を行い、無理のないペースでの復帰をサポートしています。
エラ削りの経過を左右する要因
エラ削りのダウンタイムの長さや経過の良し悪しは、いくつかの要因によって変わってきます。
まず、骨の切除量と術式の違いです。エラ削りには、骨を大きく切除する下顎角切除術と、骨表面を削って滑らかに整える外板切除術があり、これらを組み合わせるケースもあります。切除量が多いほど組織への侵襲が大きくなるため、ダウンタイムもやや長くなる傾向があります。当院の医師によると、患者様一人ひとりの骨格や希望する仕上がりに合わせて術式を選択し、必要最小限の侵襲で最大限の効果を目指すことがダウンタイム短縮にもつながるとのことです。
次に、個人の体質や生活習慣です。喫煙は血流を低下させ組織の回復を遅らせるため、術前術後の禁煙が強く推奨されます。栄養バランスの良い食事と十分な睡眠も回復を助ける大切な要素です。また、飲酒は血管を拡張させて腫れを悪化させる恐れがあるため、術後2週間程度は控えてください。
さらに、術後の通院と医師の指示の遵守も経過を大きく左右します。定期的な経過観察によって、万が一の合併症にも早期に対応できるため、指定された通院スケジュールは必ず守りましょう。効果には個人差がありますが、これらのポイントに気をつけることで、よりスムーズな回復が期待できます。
エラ削り後の経過観察で確認すること
術後の経過観察では、主に以下のポイントを確認していきます。リノクリニック東銀座では、術後1週間、2週間、1か月、3か月を基本とした通院スケジュールを設定しています。
STEP 1|術後1週間の確認
創部の感染兆候がないかを確認し、腫れや内出血の程度を記録します。痛みの程度に応じて鎮痛薬の処方内容を見直す場合もあります。
STEP 2|術後2週間の確認
腫れの引き具合と口腔内の創部の治癒状態を確認します。食事の内容を段階的に通常食へ移行してよいか判断します。この時期に大幅に腫れが残っている場合は追加の対処を検討します。
STEP 3|術後1か月の確認
フェイスラインの左右対称性と骨の治癒状態を確認します。しびれの有無と範囲を評価し、回復の見通しをお伝えします。運動や日常生活の制限を段階的に解除していきます。
STEP 4|術後3か月の確認
最終的なフェイスラインの評価を行います。残存するしびれや硬さがあれば、今後の回復見通しを改めてご説明します。この時点でおおむねフェイスラインが完成に近づいていることがほとんどです。
費用については、エラ削りの手術費用は目安として80万円から150万円程度が一般的な参考価格です。骨切りの範囲や麻酔方法によって費用は変動しますので、確定金額はカウンセリングでご案内いたします。
よくある質問
Q. エラ削りのダウンタイム中、マスクで腫れを隠せますか。
A. 腫れのピークは術後4〜5日目で、この時期はマスクだけでは隠しにくい場合があります。術後2週間を過ぎるとマスクでおおむねカバーできる程度に腫れが引いてくる方が多いです。ただし経過には個人差がありますので、通院時に医師へご相談ください。
Q. エラ削りの経過中にしびれが出た場合、元に戻りますか。
A. 下顎周辺のしびれは下歯槽神経への一時的な影響によるもので、多くの場合3か月から6か月程度で徐々に改善します。当院での診療経験でも大部分の方が半年以内にしびれの軽減を実感されています。ただし回復には個人差があるため、長引く場合は経過観察時にお伝えください。
Q. エラ削り後、小顔効果はいつ頃実感できますか。
A. 腫れが引いてフェイスラインの変化を感じ始めるのは術後1か月頃からが目安です。最終的な仕上がりの完成は術後3か月から6か月程度を見ていただいています。効果には個人差がありますが、経過写真を撮影して比較すると変化を実感しやすくなります。
まとめ
エラ削りのダウンタイムと経過について、重要なポイントを整理します。
- 腫れのピークは術後4〜5日で、2週間で約7割が軽減し、1か月で9割ほど落ち着く
- 仕事復帰は早い方で術後4〜5日目から。マスクをしていればデスクワーク等は可能な方が多い
- しびれは3か月から6か月で改善に向かうケースが多い
- フェイスラインの完成は術後3か月から6か月が目安
- 頭を高くした就寝姿勢、禁煙、食事管理が回復を早めるポイント
- 効果には個人差があり、定期的な経過観察が大切
エラ削りは骨格そのものを整える手術であるため、ダウンタイムに対する不安は大きいかもしれません。しかし、事前に経過を理解し、医師の指示を守って過ごすことで、スムーズな回復につなげることができます。まずは一度カウンセリングで、ご自身の骨格に合った術式やダウンタイムの見通しについてご相談ください。
リノクリニック東銀座だからできること
リノクリニック東銀座では、骨切りや輪郭3点、両顎手術など、骨格から整える美容医療のご相談を承っております。
当院では、Crisalix 3Dシミュレーションを用いた術前イメージの共有や、CT撮影による骨格・噛み合わせの詳細な分析に加え、矯正歯科とも連携しながら、機能面と審美面の両方を見据えた治療計画をご提案しています。
目先の変化だけでなく、10年先、20年先まで見据えた自然で調和のある美しさと、長期的な安定性を大切にした治療を心がけています。
また、執刀医である宮﨑邦夫医師が丁寧にカウンセリングを行い、不安や疑問にも真摯に向き合いながら、一人ひとりに合った治療選択をサポートいたします。
「自分に合った輪郭整形を知りたい」
「まずは相談してみたい」
そのような方も、どうぞお気軽にご相談ください。
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監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.05.09



