院長コラム
顎下のたるみが気になり、糸リフトとハイフのどちらを受けるべきか迷っていませんか。フェイスラインのもたつきや二重あごは、年齢とともに多くの方が悩むポイントです。特に顎下は脂肪や皮膚のゆるみが目立ちやすく、セルフケアだけでは改善が難しい部位でもあります。糸リフトとハイフはどちらもメスを使わないたるみ治療として人気がありますが、仕組みや得意とする症状が異なるため、正しい選び方を知ることが大切です。この記事では、リノクリニック東銀座の医師監修のもと、糸リフトとハイフの違いを解剖学的な観点から解説し、顎下たるみに最適な治療の選び方をご紹介します。
この記事でわかること
・糸リフトとハイフそれぞれの治療メカニズムと顎下への効果
・たるみの程度や年齢別に見た最適な選び方の基準
・費用目安やダウンタイムなど治療前に知っておきたいポイント
・糸リフトとハイフを併用する場合の考え方
顎下たるみが起こる原因を解説
顎下のたるみを効果的に改善するためには、まずその原因を正しく理解することが重要です。たるみは単に皮膚が伸びるだけで起こるものではなく、複数の組織の変化が重なって生じます。
皮膚・脂肪・筋膜の三層構造の変化
顔の組織は、表面から順に皮膚、皮下脂肪、SMAS筋膜(表在性筋腱膜系)、さらに深部の筋肉や骨という多層構造になっています。加齢に伴いコラーゲンやエラスチンの産生が減少すると、皮膚のハリが失われます。同時に、皮下脂肪を支える靭帯(リガメント)が弱くなり、脂肪が重力で下垂します。特に顎下は、広頸筋という薄い筋肉しか支えがなく、脂肪の蓄積と下垂が起こりやすい部位です。当院での診療経験では、30代後半から顎下のもたつきを自覚される方が増え、40代以降では皮膚のゆるみも加わって症状が進行するケースが多く見られます。
生活習慣や姿勢の影響
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による前傾姿勢は、顎下の筋肉を使わない状態が続くため、たるみを加速させる要因になります。また、急激な体重の増減も皮膚の伸縮を繰り返すことで弾力を失わせます。こうした背景を踏まえると、顎下のたるみ治療は「どの層にアプローチするか」を明確にしたうえで、糸リフトかハイフかを選択することが合理的です。
糸リフトの特徴と顎下への効果
糸リフトは、生体吸収性の糸(スレッド)を皮下に挿入し、物理的にたるんだ組織を引き上げる治療法です。使用する糸にはコグ(棘)がついており、このコグが組織にしっかりと引っかかることで、即時的なリフトアップ効果が得られます。
糸リフトの仕組みと持続期間
糸の素材にはPDO、PCL、PLAなどがあり、それぞれ吸収されるまでの期間が異なります。PDOは約6か月から8か月、PCLは約12か月から18か月で体内に吸収されます。糸が吸収される過程で周囲にコラーゲンが新生されるため、糸自体が消失した後もしばらくリフトアップ効果が維持されます。当院の医師によると、顎下への糸リフトでは施術直後から引き上げ効果を実感でき、持続期間は糸の種類にもよりますがおよそ1年から1年半が目安です。効果には個人差があります。
顎下に糸リフトが向いている方
皮下脂肪の下垂が主な原因で、フェイスラインのもたつきや二重あごが気になる方には糸リフトが適しています。特に、SMAS層より浅い層の脂肪が垂れ下がっているケースでは、糸で直接引き上げることで明確な変化を得やすい傾向があります。一方で、皮膚そのもののゆるみが極端に強い場合は、糸リフト単独では効果が限定的になることもあるため、カウンセリングで十分に評価することが大切です。費用の目安としては、使用する糸の本数や種類によりますが、顎下を含むフェイスライン全体で15万円から40万円程度が参考価格です。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。
ハイフの特徴と顎下への効果
ハイフ(HIFU:高密度焦点式超音波)は、超音波エネルギーを皮膚の深部に集中させ、SMAS筋膜層を含む深い組織に熱凝固を起こす治療です。この熱刺激により組織が収縮し、さらにコラーゲンの再生が促されることでたるみの改善を図ります。
ハイフの仕組みと持続期間
ハイフの最大の特徴は、皮膚を傷つけずに深部の組織へ直接アプローチできる点です。照射の深さは1.5ミリメートル、3.0ミリメートル、4.5ミリメートルなど複数のカートリッジで調整でき、皮膚の浅い層から筋膜層まで多層的に治療が可能です。施術後1か月から3か月にかけてコラーゲンの再生が進み、引き締め効果がピークに達します。効果の持続はおよそ6か月から12か月が目安ですが、効果には個人差があります。日本美容外科学会(JSAPS)でもハイフの有効性に関する報告がなされており、エビデンスが蓄積されつつある治療法です。
顎下にハイフが向いている方
皮膚のゆるみが軽度から中等度で、全体的な引き締め効果を求める方にはハイフが適しています。ダウンタイムがほとんどないことも大きなメリットで、施術当日からメイクや日常生活に支障がないケースがほとんどです。費用の目安は、照射範囲やショット数により異なりますが、顎下を含む下顔面で5万円から15万円程度が参考価格です。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。ただし、たるみが重度の場合や脂肪の下垂が著しい場合は、ハイフ単独では十分な効果を得にくい場合があります。
糸リフトとハイフの選び方の基準
顎下のたるみ治療で糸リフトとハイフのどちらを選ぶかは、たるみの原因や程度、ダウンタイムの許容度、予算など複数の要素を総合的に判断する必要があります。リノクリニック東銀座では、以下のような基準で治療法の選定をご提案しています。
たるみの程度による選び方
STEP 1|たるみの主な原因を見極める
まず、顎下のたるみが脂肪の下垂によるものか、皮膚のゆるみによるものか、またはその両方かを診察で評価します。脂肪の下垂が主因であれば糸リフトによる物理的な引き上げが効果的です。皮膚の軽度なゆるみが主因であればハイフによる引き締めが適しています。
STEP 2|ダウンタイムの許容度を確認する
糸リフトは施術後に軽度の腫れや引きつれ感が1週間から2週間程度続くことがあります。一方、ハイフはダウンタイムがほぼないため、仕事や生活への影響を最小限にしたい方に向いています。当院での診療経験では、糸リフトの場合、術後1週間で約7割の方が日常生活に支障がないレベルまで回復されています。
STEP 3|予算と持続期間を比較する
糸リフトは費用がやや高い分、即時的かつ明確なリフトアップ効果が期待できます。ハイフは費用を抑えつつ定期的にメンテナンスしたい方に適しています。
併用という選び方もある
糸リフトとハイフは併用することで相乗効果が期待できます。糸リフトで物理的にたるみを引き上げ、ハイフで皮膚と筋膜層の引き締めを行うアプローチです。併用する場合は、一般的に糸リフトを先に行い、1か月から2か月後にハイフを照射するスケジュールが推奨されます。当院の医師によると、併用治療は中等度から重度のたるみがある方や、より長期間の効果維持を求める方に特に有効とされています。ただし、すべての方に併用が必要なわけではなく、まずは診察でたるみの状態を正確に把握することが最も大切です。
顎下たるみ治療の注意点と選び方
どちらの治療を選ぶ場合も、事前に知っておくべき注意点があります。安全に治療を受け、満足度の高い結果を得るために、以下のポイントを確認しましょう。
治療を受ける前の確認事項
糸リフトもハイフも、妊娠中の方や治療部位に感染症がある方は施術を受けられません。また、金属糸を使用したフェイスリフトの既往がある場合は、ハイフの照射が制限される場合があります。持病がある方や服用中の薬がある方は、必ず事前に医師に伝えてください。
クリニック選びで重視すべき点
顎下のたるみ治療は、顔の解剖学を熟知した医師のもとで受けることが重要です。糸リフトでは糸の挿入角度や深さ、本数の設計が仕上がりを大きく左右します。ハイフでは照射深度やエネルギー量の設定が効果と安全性を決めます。リノクリニック東銀座では、外科専門医の知見に基づき、患者様お一人おひとりの骨格や脂肪のつき方を丁寧に診察したうえで、最適な治療プランをご提案しています。
よくある質問
Q. 糸リフトとハイフはどちらが痛いですか。
A. 糸リフトは局所麻酔を行うため施術中の痛みはほとんどありませんが、術後数日間は軽い鈍痛や引きつれ感を感じることがあります。ハイフは照射時に熱感や響くような感覚がありますが、多くの方が耐えられる程度です。痛みの感じ方には個人差がありますので、不安な方はカウンセリングで遠慮なくご相談ください。
Q. 糸リフトの効果が出るまでどのくらいかかりますか。
A. 糸リフトは施術直後から引き上げ効果を実感できます。ただし、術後の軽い腫れが落ち着く1週間から2週間後に、より自然な仕上がりが完成します。その後、糸の周囲にコラーゲンが新生されることで、1か月から3か月にかけてさらに肌質の改善効果が加わります。効果には個人差があります。
Q. ハイフは何回受ければ効果を維持できますか。
A. ハイフの効果持続期間は約6か月から12か月が目安です。そのため、効果を安定して維持するには半年から1年に1回のペースで定期的に受けることが推奨されます。当院での診療経験では、初回の施術後3か月頃に効果のピークを感じる方が多く、その後緩やかに効果が減弱していく経過が一般的です。
まとめ
顎下のたるみ治療における糸リフトとハイフの選び方のポイントを整理します。
- 糸リフトは脂肪の下垂を物理的に引き上げる治療で、即時的なリフトアップ効果が得られる
- ハイフは超音波で深部組織を引き締める治療で、ダウンタイムがほぼなく手軽に受けられる
- たるみの原因や程度、ダウンタイムの許容度、予算に応じて最適な治療法を選ぶことが大切
- 中等度以上のたるみには糸リフトとハイフの併用も選択肢となる
- 効果には個人差があるため、まずは医師による正確な診察を受けることが最も重要
顎下のたるみでお悩みの方は、ぜひ一度リノクリニック東銀座にご相談ください。お一人おひとりのたるみの状態を丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案いたします。
当院のご案内
リノクリニック東銀座では、糸リフトやハイフをはじめとするたるみ治療を幅広くご提供しています。外科専門医が在籍し、解剖学的な知見に基づいた安全性の高い治療をお受けいただけます。カウンセリングは無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.05.22



