院長コラム

メソガンの成長因子で美肌は叶う?施術回数と効果実感の目安を外科専門医が解説

鏡を見るたびに「毛穴が開いてファンデーションが溜まる」「肌のハリがなくなって疲れて見える」と感じていませんか。メソガンの成長因子による美肌治療は、そうした悩みに対して比較的取り組みやすい選択肢ですが、施術回数や効果実感のタイミングを誤解したまま受けてしまうと「1回で変わらなかった」とがっかりすることになります。私は東銀座で外科専門医として日々手術と注入治療を行っていますが、カウンセリングでいちばん多いのが「何回やればいいんですか」という質問。この記事では、仕組みから回数設計、費用の目安、そして正直なところ向き不向きまで、私の言葉でお伝えします。

この記事でわかること
・メソガンと成長因子が肌に働く仕組み
・施術回数の目安と、効果実感までのリアルな期間
・毛穴の開き・ハリ低下・小じわに対して期待できる範囲
・費用の目安、ダウンタイム、他施術との組み合わせ方

メソガンと成長因子の仕組み

メソガンというのは、簡単に言えば「極細針を一定の深さ・一定量で自動的に打ち込む機械」です。手打ちの注射と何が違うのか。深さが揃うこと、圧が揃うこと、そして短時間で広範囲に打てること。この三点に尽きます。

真皮という層に、成長因子やヒアルロン酸、ビタミン類などを混ぜた薬剤を届けるのが目的です。成長因子は線維芽細胞に働きかけるシグナル物質で、コラーゲンやエラスチンといった土台の材料をつくる細胞を刺激します。皮膚の老化には、コラーゲン合成を司るシグナル系の働きの低下が関わっていると考えられており、非侵襲的な美容治療の前後で、こうしたシグナル物質の発現と新生コラーゲン量が相関したという報告もあります。

誤解されがちなのですが、『成長因子を入れたら勝手に肌が若返る』というほど単純な話ではありません。針が真皮に無数の微細な穴を開けること自体が創傷治癒を起こし、それ自体が肌の再構築のきっかけになる。つまりメソガンの効果は「薬剤の力」と「物理的刺激の力」の合わせ技です。私はカウンセリングで必ずこの話をします。薬剤だけを過大評価すると、期待値がズレてしまうからです。

なお、成長因子製剤や一部のカクテル薬剤は国内未承認のものを含むことがあり、その場合は医師の責任のもとで使用します。入手経路や副作用リスクについては、施術前に必ず説明を受けてください。

メソガンで美肌が変わる理由

クリニックのカウンセリングルームで毛穴やハリの悩みを医師に相談する女性|リノクリニック東銀座

「毛穴が目立つのはたるみのせいですか、皮脂のせいですか」とよく聞かれます。答えは両方、というのが実際のところ。20代〜30代前半は皮脂と角質の問題が主体ですが、30代半ばを過ぎると真皮のコラーゲンが減って毛穴の入口が涙型に伸びてきます。後者に対しては、表面のピーリングやレーザーだけでは限界があり、真皮そのものに働きかける治療のほうが理にかなっています。

実際、ヒアルロン酸を真皮浅層に細かく注入する治療で、毛穴の容積や肌の弾力、うるおいが有意に改善したという海外の比較試験が複数報告されています。アジア人を対象にした研究でも、4週間隔で3回の注入により、肌のツヤ・ハリ・水分量といった指標が改善したとされています。メソガンはこの「真皮浅層に細かく、均一に」という手技を機械で再現しているわけです。

私の診療で変化を実感していただきやすいのは、頬の毛穴の開き、キメの粗さ、目元の小じわ、そして「肌が薄くなってカサついた感じ」。逆に、深く落ち込んだアイスピック型のニキビ跡や、明らかな輪郭のたるみに対しては、メソガン単独では力不足です。そこは正直にお伝えして、別の治療をご提案します。

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メソガンの施術回数と間隔の目安

よくご質問いただく回数についてですが、当院では『3〜4週間隔で3回を1クール』としておすすめしています。

STEP 1|1回目:肌の状態をみる回

初回はやや控えめな設定で、皮膚の厚みや反応性を確認します。翌日〜3日ほど、小さな膨疹(注入部の点状のふくらみ)と軽い赤みが出ます。「思ったより翌日ツヤが出た」と言われることが多いのですが、これは水分による一時的な変化で、本当の変化はまだ先です。

STEP 2|2回目(3〜4週後):土台づくりの回

コラーゲンの再構築は数週間単位で進みます。1回目の刺激が残っているうちに重ねることで、線維芽細胞への刺激が積み上がります。この頃から「化粧ノリが違う」と言う方が増えます。

STEP 3|3回目(さらに3〜4週後):定着させる回

3回終えた時点で、多くの方が鏡で違いを感じられるライン。ここまでを1クールと考えています。

STEP 4|維持:3〜6ヶ月ごと

その後は季節の変わり目ごと、あるいは半年に1回程度のメンテナンスへ移行します。

率直に申し上げて、1回で劇的に変わる治療ではありません。私は「1回で判断しないでください」と必ず伝えます。逆に、3回やっても手応えがゼロなら、それは肌の悩みの原因がコラーゲン不足ではなく、色素や表皮の問題、あるいは支持組織のたるみにある可能性が高い。そのときは治療方針を変えるべきだと考えています。

効果実感までの期間と経過

メソガン施術後の肌の変化を鏡で確認する女性の頬のクローズアップ|リノクリニック東銀座

時間軸で整理します。

当日〜3日:注入部の点状のふくらみ、赤み。人によっては内出血。メイクは翌日から可能なことが多いです。
1週間:ふくらみは落ち着き、しっとり感・ツヤ感が出てくる時期。これはヒアルロン酸による保水が主体で、いわば「借りもの」の効果。
2〜4週:ここから成長因子による線維芽細胞の活性化が形になってきます。キメが整い、毛穴の縁がふっくらする。
2〜3ヶ月(3回終了後):いちばん効果実感が得られやすいタイミング。写真で比較すると差がわかりやすい。
4〜6ヶ月:徐々に元の状態へ戻り始めるため、このあたりでメンテナンスを検討。

診察をしていてよくあるのが、患者さんご本人よりも、ご家族やご友人が先に変化に気づくケースです。「肌きれいになった?と言われました」と術後1ヶ月の診察でおっしゃる方が本当に多いんです。自分の顔は毎日見ているので、緩やかな変化ほど気づきにくい。だから私は、初回の前に必ず同じ照明・同じ角度で写真を撮っておくようお勧めしています。これをやるかやらないかで、効果実感の納得度が全然違う。

一方で、喫煙習慣がある方、極端な糖質過多の食生活、睡眠不足が続いている方は、正直に言って反応が鈍い印象があります。コラーゲンをつくるのは薬剤ではなく自分の細胞ですから、細胞のコンディションが悪ければ結果も伸びません。ここは治療より先に整えていただきたい部分です。

メソガンの費用とダウンタイム

費用は薬剤の種類と範囲で変わります。目安として、顔全体1回あたり3万〜6万円前後、3回セットで割安になる設定を採用しているクリニックが多いという印象です。成長因子を高濃度で配合するカクテルや、ヒアルロン酸を併用する処方では価格が上がります。確定金額はカウンセリングでご案内しますので、まずはご相談ください。

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ダウンタイムについて。メソガンは切る治療ではないので、いわゆる「顔が腫れて外に出られない」という状態にはなりません。ただしゼロではない、というのが正直なところです。

  • 点状の膨疹:当日〜翌日にほぼ吸収
  • 赤み:数時間〜1日
  • 内出血:出た場合は5〜10日ほど。目の下や口周りは出やすい部位
  • 軽い圧痛:1〜2日

大事なイベントの前なら、最低でも2週間は余裕をみてください。「明後日が結婚式なので今日打ちたい」というご相談を受けることがありますが、私はお断りするようにしています。内出血が出たときに取り返しがつかないからです。

東銀座・築地エリアは仕事帰りに立ち寄れる立地なので、平日の夕方に受けて翌日は普通に出勤される方がほとんど。中央区のオフィスワーカーの方には、金曜の夜に受けて土日で落ち着かせるパターンをお勧めしています。

美肌を保つための併用と注意点

メソガン単独で完結させる必要はありません。私が組み合わせを考えるときの基準は、悩みの「層」がどこにあるかです。

表皮のくすみ・色ムラが主体なら、レーザートーニングやピーリングを先に。真皮のハリ不足ならメソガンが主役。支持組織のたるみ、フェイスラインのぼやけが主体なら、高密度のヒアルロン酸やリフト治療を検討します。層が違えば、効く道具も違う。当たり前の話ですが、この整理をせずに「人気だから」とメニューを選ぶと遠回りになります。

プロファイロのような真皮の広範囲に作用する注入治療と、メソガンによる細かい面の刺激は、狙う層と広がり方が異なるため、時期をずらして組み合わせると相性が良いと感じています。ボツリヌストキシンと保湿系の注入を同時に行った海外のランダム化比較試験でも、しわだけでなく肌のうるおいやハリの指標が単独より改善したと報告されており、「動きを抑える治療」と「質を上げる治療」を併せる発想には根拠があります。

注意点としては、施術当日の激しい運動・飲酒・サウナは避けること。それから、施術後1〜2週間は摩擦を減らすこと。ゴシゴシ洗顔は台無しです。日焼け対策も忘れずに。

なお、日本形成外科学会や日本美容外科学会(JSAPS/JSAS)でも、注入治療の安全性は手技と解剖の理解に大きく依存することが繰り返し議論されています。機械が自動で打ってくれるからこそ、どの層に何を入れるかを判断する医師の目が問われる治療だと私は思っています。

よくある質問

Q. 毛穴が開いてファンデーションが溜まるのが悩みです。メソガンで改善しますか?

A. 頬の毛穴が涙型に伸びているタイプ、つまり真皮のハリ低下が原因のものには期待できます。3〜4週間隔で3回を目安に考えてください。ただし皮脂分泌が多いタイプや深いニキビ跡が主因の場合は、別の治療を組み合わせたほうが近道です。

Q. 1回だけ試してみたいのですが、効果実感はありますか?

A. 1回でも施術直後のうるおい感やツヤは出ますが、それは保水による一時的な変化です。成長因子によるコラーゲン再構築は積み重ねが必要なので、判断は3回終了後の2〜3ヶ月をお勧めします。まず1回試して相性を見る、という使い方は問題ありません。

Q. 施術後、いつから普段どおりメイクや仕事ができますか?

A. メイクは翌日から可能な方が多く、デスクワークなら当日から支障ありません。ただし内出血が出た場合は5〜10日ほど残ることがあります。大事な予定の前は2週間ほど余裕をみて予約を取っていただくと安心です。

まとめ

  • メソガンは成長因子などを真皮に均一注入し、薬剤の作用と微細な創傷治癒の両方で美肌を狙う治療
  • 施術回数の目安は3〜4週間隔で3回を1クール、その後は3〜6ヶ月ごとのメンテナンス
  • 効果実感がはっきりしてくるのは3回終了後の2〜3ヶ月、術前写真を撮っておくと納得度が高い
  • 毛穴の開き、キメ、小じわ、肌の薄さに向く一方、深いニキビ跡や明らかなたるみは別治療の併用を検討
  • 費用目安は1回3万〜6万円前後、確定金額はカウンセリングでご案内します

肌の悩みは、原因の層を見極めないと遠回りになります。効果には個人差がありますので、まずは今のお肌の状態を一緒に確認させてください。

当院のご案内

リノクリニック東銀座は、東京都中央区・東銀座駅すぐの美容外科クリニックです。外科専門医である私が、メソガンやプロファイロなどの美肌注入治療から輪郭形成、婦人科形成まで担当し、カウンセリングから術後の経過まで一貫して診ています。銀座でお肌のご相談をお考えの方はお気軽にどうぞ。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)。

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参考文献

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  2. Rutnumnoi T, Palakornkitti P, Anuntrangsee T, et al. Superficial Intradermal Injections of Cohesive Polydensified Matrix Hyaluronic Acid Fillers for the Improvement of Facial Pores and Skin Quality: A Split-Face Randomized Study. J Cosmet Dermatol. 2025;24(5):e70209. PubMed / DOI
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監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2026.09.23

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