院長コラム
マイクロボトックスとボトックスの違いがわからず、どちらを選べばよいか迷っていませんか。毛穴の開きが気になる、皮脂のテカリが抑えられない、肌のハリが失われてきた、といった肌質そのものの悩みを抱えている方は少なくありません。一方で、額のシワやエラの張りなど表情に関わる悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。同じボトックス製剤を使う施術でありながら、マイクロボトックスと通常のボトックスでは注入する深さや濃度、得られる効果が大きく異なります。この記事では両者の違いを比較しながら、それぞれの特徴や適応、費用目安までを詳しく解説します。ご自身の悩みにどちらが合うのか、判断の参考にしていただければ幸いです。なお、効果には個人差があります。
この記事でわかること
・マイクロボトックスと通常ボトックスの注入方法や効果の違い
・マイクロボトックスが適している肌悩みと期待できる変化
・施術の流れや費用目安、持続期間の比較
・よくある質問への医師の回答
目次
ボトックスとの違いは注入法にある
マイクロボトックスと通常のボトックスは同じボツリヌストキシン製剤を使用しますが、注入する層と濃度に明確な違いがあります。この違いを正しく理解することが、施術選びの第一歩です。
通常ボトックスの特徴
通常のボトックス注射は、筋肉層に直接製剤を注入します。ボツリヌストキシンが神経筋接合部に作用し、筋肉の過剰な収縮を抑えることで、額の横ジワ、眉間の縦ジワ、目尻のシワといった表情ジワを改善します。また、咬筋に注入すればエラの張りを軽減し、小顔効果を期待できます。顔が大きいと感じている方やエラが張っていてベース顔に見える方に選ばれることが多い施術です。注入後およそ2日から1週間で効果が現れ始め、持続期間は3か月から6か月程度が目安です。筋肉に十分な量を届ける必要があるため、1部位あたりの注入量は比較的多くなります。
マイクロボトックスの特徴
マイクロボトックスは、ボツリヌストキシンを通常より低濃度に希釈し、皮膚の浅い層である真皮層から皮下浅層にかけて少量ずつ多点注入する手法です。筋肉を大きく動かなくする通常のボトックスとは異なり、皮膚表面近くの立毛筋、汗腺、皮脂腺に対して穏やかに作用します。そのため表情の自然さを保ちながら、毛穴の引き締め、皮脂分泌の抑制、肌のキメ改善、汗の軽減といった肌質改善効果を期待できます。制汗剤が効かないほど顔汗がひどい方や、肌のテカリが気になってメイクが崩れやすい方にも適した施術といえます。当院の医師によると、注入ポイントは1回の施術で数十か所に及ぶこともあり、均一に薬剤を行き渡らせる技術が仕上がりの差につながるとのことです。
マイクロボトックスの効果を比較
マイクロボトックスと通常ボトックスの効果を項目ごとに比較すると、それぞれの得意分野が明確になります。
期待できる効果の違い
通常ボトックスが得意とするのは、表情ジワの改善、エラの縮小、肩こりの緩和など筋肉の動きに起因する悩みの解消です。ほうれい線が深い方やフェイスラインがぼやける方がエラボトックスと組み合わせて小顔を目指すケースもあります。
一方、マイクロボトックスは肌の表面に近い組織へ働きかけるため、毛穴の開き、過剰な皮脂、ニキビができやすい肌質、顔や首の細かいちりめんジワ、汗による化粧崩れなど、肌質そのものの悩みに対してアプローチします。たるみが気になる方の場合でも、首やデコルテの肌質を整える目的でマイクロボトックスを選択するケースがあります。当院での診療経験では、Tゾーンのテカリと毛穴の開きを同時に改善したいというご相談が特に多い傾向にあります。
持続期間と施術頻度の比較
通常ボトックスの持続期間はおよそ3か月から6か月で、効果が弱まった頃に再施術を検討します。マイクロボトックスの持続期間はおよそ2か月から4か月とやや短い傾向がありますが、繰り返し施術を受けることで肌質の安定を実感される方が多いです。当院の医師によると、初回から3回程度は2か月から3か月間隔で受けていただき、肌の状態を見ながら間隔を延ばしていくことを推奨しています。なお、いずれの施術も効果の出方や持続には個人差があるため、カウンセリングで肌の状態を確認してから計画を立てることが大切です。
ボトックス比較で見る施術の流れ
施術の流れにも両者には違いがあります。ここでは、マイクロボトックスを中心に具体的なステップをご紹介します。
STEP 1|カウンセリングと診察
医師が肌の状態を確認し、毛穴や皮脂量、シワの深さなどを評価します。通常ボトックスが適しているのかマイクロボトックスが適しているのか、あるいは両方を組み合わせるのが良いかを判断します。費用や注意事項もこの段階で詳しくご説明いたします。
STEP 2|麻酔と準備
施術部位をクレンジングで清潔にした後、ご希望に応じて表面麻酔クリームを塗布します。マイクロボトックスは細い針を使用するため痛みは比較的軽度ですが、痛みに不安がある方にはしっかりと麻酔を行います。
STEP 3|注入
マイクロボトックスでは極細の針を用いて、真皮層から皮下浅層に向けて少量ずつ多点注入します。顔全体で30分から40分程度が目安です。額だけ、鼻周りだけといった部分施術であれば15分から20分程度で完了します。通常ボトックスの場合は筋肉層への注入で、1部位あたり5分から10分程度です。
STEP 4|施術後の注意
施術直後からメイクが可能な場合がほとんどです。注入部位に軽い赤みや膨疹が出ることがありますが、多くの方は当日中から翌日には落ち着きます。当日は飲酒や激しい運動、サウナなど血行を促進する行為は控えていただくようお願いしています。
費用目安の比較
費用は施術範囲や使用する製剤の種類によって異なりますが、一般的な参考価格として通常ボトックスは1部位あたり1万円から5万円程度、マイクロボトックスは顔全体で3万円から8万円程度が目安です。リノクリニック東銀座では、カウンセリング時に施術範囲と使用量に基づいた正確な費用をご案内しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。確定金額はカウンセリングでご案内いたします。
マイクロボトックスの違いと注意点
マイクロボトックスを検討する際に知っておきたい注意点やデメリットについても正直にお伝えします。
デメリットと副作用
マイクロボトックスは筋肉を大きく抑制しないため表情への影響はほとんどありませんが、注入直後に細かい膨疹や赤み、わずかな内出血が起こる場合があります。通常は数日以内に消失しますが、大切なイベント直前の施術はスケジュールに余裕を持つことをおすすめします。また、ボツリヌストキシン製剤にアレルギーのある方、妊娠中や授乳中の方は施術をお受けいただけません。
日本美容外科学会(JSAPS)でもボツリヌストキシン製剤の安全性と適正使用について注意喚起が行われており、信頼できる医療機関で適切な量を使用することが重要とされています。リノクリニック東銀座では、厚生労働省承認製剤を含め複数の製剤を取り扱い、患者様の状態に合わせた最適な選択を行っています。
向いている方と向いていない方
マイクロボトックスは、毛穴の開き、皮脂のテカリ、顔や首の細かいシワ、汗の多さに悩んでいる方に向いています。肌のキメを整えたい、ツヤのある肌を目指したいといった肌質改善のニーズにマッチする施術です。老けて見えると感じている方が肌のハリ感を取り戻す目的で選ばれることもあります。
一方、深い表情ジワをしっかり改善したい方、エラの張りを小さくしたい方には通常ボトックスのほうが適しています。当院の医師によると、両方の悩みをお持ちの場合は、額やエラには通常ボトックス、頬や鼻周りにはマイクロボトックスと部位ごとに使い分ける方法も効果的です。お一人おひとりの悩みに合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案いたします。
ボトックスとの違いに関するQ&A
Q. 毛穴の開きと皮脂のテカリが気になるのですが、マイクロボトックスで改善できますか。
A. マイクロボトックスは皮脂腺や立毛筋に作用するため、毛穴の引き締めと皮脂抑制の両方にアプローチできます。当院での診療経験では、施術後1週間から2週間ほどで肌のキメが整い、テカリが軽減したと実感される方が多いです。ただし効果には個人差がありますので、カウンセリングで肌状態を確認したうえでご提案いたします。
Q. マイクロボトックスを受けると表情が不自然になりませんか。
A. マイクロボトックスは筋肉層ではなく皮膚の浅い層に少量ずつ注入するため、表情筋の動きに大きな影響を与えにくい施術です。笑ったときの自然な表情を保ちつつ肌質を改善できる点が通常ボトックスとの大きな違いです。不自然な仕上がりを避けたい方にこそ適しています。
Q. 通常のボトックスとマイクロボトックスを同時に受けることはできますか。
A. はい、同日に施術可能です。たとえばエラの張りには通常ボトックスで筋肉の縮小を図り、頬や鼻の毛穴にはマイクロボトックスで肌質改善を行うといった組み合わせが可能です。リノクリニック東銀座では部位ごとに最適な手法を組み合わせるプランをご用意しておりますので、カウンセリング時にご相談ください。
まとめ
- マイクロボトックスは真皮層から皮下浅層に低濃度で多点注入し、毛穴、皮脂、汗、肌質の改善を目指す施術です
- 通常ボトックスは筋肉層に注入し、表情ジワやエラの張りなど筋肉由来の悩みに対応します
- 両者は同じ製剤を使用しますが、注入の深さと濃度の違いにより得られる効果が大きく異なります
- 持続期間はマイクロボトックスが約2か月から4か月、通常ボトックスが約3か月から6か月が目安です
- 効果には個人差があるため、医師の診察を受けたうえで最適な施術を選択することが大切です
毛穴の開き、皮脂のテカリ、表情ジワ、エラの張りなど、お顔に関するお悩みはお一人おひとり異なります。マイクロボトックスと通常ボトックスの違いを理解したうえで、ご自身に合った施術を見つけてください。リノクリニック東銀座では丁寧なカウンセリングで最適なプランをご提案いたします。
当院のご案内
リノクリニック東銀座では、マイクロボトックスをはじめとする注入治療のほか、美容外科、形成外科領域の幅広い診療を行っております。患者様お一人おひとりの悩みに寄り添い、安全性と効果のバランスを重視した施術をご提供いたします。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)。お気軽にお問い合わせください。
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.06.19



