院長コラム

産後の会陰の緩みを改善する方法と相談先|医師が解説

産後の会陰の緩みが気になり、改善方法を探しているけれど、どこに相談すればよいかわからないとお悩みではありませんか。出産を経験された方の中には、会陰部の皮膚がたるんでいる、見た目が変わってしまった、座ったときに違和感がある、パートナーとの関係に自信が持てないなど、デリケートゾーンの悩みを一人で抱えている方が少なくありません。しかし、友人や家族にも打ち明けにくいテーマだからこそ、正しい情報を知り、適切な医療機関に相談することが大切です。この記事では、産後に会陰の緩みが起こる原因から、具体的な改善方法、そして医療機関への相談のポイントまで、婦人科形成の観点から詳しく解説します。記事を読むことで、ご自身に合った対処法の方向性が見えてくるはずです。

この記事でわかること

  • 産後に会陰部が緩む原因と身体の仕組み
  • 会陰の緩みに対する具体的な改善方法と施術の選択肢
  • 婦人科形成について医療機関に相談する際のポイント
  • リノクリニック東銀座での対応と施術の流れ

産後に会陰が緩む原因とは

産後に会陰部の緩みが生じるのは、出産時に会陰部の組織が大きく引き伸ばされることが主な原因です。会陰とは、膣の入り口から肛門までの間の部分を指し、分娩時には赤ちゃんの頭が通過するために大きな負荷がかかります。特に経膣分娩では、会陰部の皮膚や筋肉、結合組織が過度に伸展され、場合によっては会陰裂傷や会陰切開が行われることもあります。

会陰切開と自然裂傷の影響

日本産科婦人科学会のデータによると、初産婦の多くが会陰切開を受けるとされています。切開後は縫合が行われますが、組織の修復過程で皮膚の余剰やひきつれ、瘢痕形成が起こることがあります。また、自然裂傷の場合は裂け方が不規則になることがあり、治癒後に左右差や贅皮と呼ばれる余った皮膚が目立つケースもあります。当院での診療経験では、出産後数か月から数年が経過してから、こうした変化に気づいて相談に来られる方が多い印象です。

加齢やホルモン変化による影響

産後の会陰部の緩みは、出産の直接的なダメージだけでなく、その後の加齢やホルモンバランスの変化も影響します。授乳中はエストロゲンの分泌が低下するため、皮膚や粘膜の弾力性が一時的に落ちることが知られています。また、骨盤底筋群の筋力低下も加わり、会陰部全体の張りが失われたように感じる方も少なくありません。こうした変化は複合的に起こるため、原因を正しく理解した上で改善方法を検討することが重要です。

会陰の緩みの改善方法を解説

会陰部の緩みに対する改善方法は、セルフケアから医療機関での施術までいくつかの選択肢があります。ここでは、それぞれの方法について具体的にご紹介します。

骨盤底筋トレーニングの効果と限界

まず自宅で取り組める改善方法として、骨盤底筋トレーニングいわゆるケーゲル体操があります。骨盤底筋群を意識的に収縮させる運動を1日に数回、1回あたり10回程度を目安に継続することで、骨盤底全体の支持力の回復が期待できます。産後6から8週以降から開始し、3か月程度の継続で効果を実感される方もいます。ただし、骨盤底筋トレーニングで改善できるのは主に筋肉の機能面であり、会陰部の皮膚のたるみや贅皮そのものを解消することは困難です。見た目の変化が気になる方や、余った皮膚による擦れや痛みがある方は、医療機関での相談をおすすめします。

婦人科形成による外科的改善

会陰部の贅皮やたるみを根本的に改善する方法として、婦人科形成外科での施術があります。当院で対応している施術の中で、産後の会陰の緩みに関連する代表的なものをご紹介します。

まず、会陰部贅皮切除術です。これは出産時の会陰切開や裂傷の治癒後に残った余分な皮膚を切除し、整った形に縫合する施術です。局所麻酔下で行い、施術時間は約30分から60分程度が目安です。産後に会陰部の皮膚がひらひらと余っている、座ると当たって気になるといった症状がある方に適しています。

また、産後は会陰部だけでなく小陰唇の形状変化を伴うこともあります。小陰唇の左右差が気になる、大きくなって擦れて痛い、自転車に乗ると当たるといった悩みをお持ちの方には、小陰唇縮小術が基本的な施術となります。さらに必要に応じて、副皮切除術を併用することで、より自然な仕上がりを目指すことも可能です。オプションとして陰核包皮切除を組み合わせるケースもあり、患者さまの状態とご希望に合わせて施術内容を提案しています。

費用の目安としては、会陰部贅皮切除術で15万円から30万円程度、小陰唇縮小術で20万円から35万円程度が一般的な参考価格です。ただし、確定金額は施術範囲や併用する術式によって異なるため、カウンセリングにて詳しくご案内いたします。効果には個人差があります。

産後の緩みを相談する際の注意点

産後のデリケートゾーンの悩みは、誰に相談すればよいかわからず、長期間一人で悩みを抱えてしまう方が多い領域です。ここでは、医療機関への相談をスムーズに進めるためのポイントをお伝えします。

相談先の選び方

産後の会陰部の緩みを相談する場合、産婦人科と婦人科形成外科のどちらに行けばよいか迷う方が多いようです。産婦人科では、会陰裂傷の治癒状況や感染症の有無、骨盤底の機能的な問題について診てもらうことができます。一方、見た目の改善や余った皮膚の切除といった形態的な悩みに対しては、婦人科形成に対応している医療機関への相談が適しています。リノクリニック東銀座では、外科専門医である院長が、解剖学的な知見に基づいた診察と施術を行っています。

カウンセリングで伝えるべきこと

初回の相談では、以下のような点を整理しておくとスムーズです。

STEP 1|出産歴の確認

経膣分娩の回数、会陰切開や裂傷の有無、縫合の経緯などをまとめておきましょう。

STEP 2|現在の症状の整理

見た目が気になる、座ったときに当たる、下着と擦れて痛い、入浴時に違和感があるなど、具体的な困りごとを書き出しておくと、医師に伝えやすくなります。

STEP 3|希望する改善のゴール

完全に出産前の状態に戻したいのか、特定の部位だけ整えたいのかなど、ご自身の希望を明確にしておくことで、適切な施術プランの提案を受けやすくなります。

当院の医師によると、相談時に遠慮してしまい症状を十分に伝えられない方も多いとのことです。婦人科形成のカウンセリングは完全個室で行いますので、安心して率直にお話しいただければと思います。産後何年経っていても改善は可能ですので、気になった段階で早めに相談されることをおすすめします。

施術の流れと産後のダウンタイム

実際に婦人科形成の施術を受ける場合、どのような流れで進むのか、またダウンタイムはどの程度かを事前に知っておくと安心です。

施術当日の流れ

当院での施術は日帰りで対応しています。一般的な流れは以下のとおりです。

STEP 1|カウンセリングと診察

医師が会陰部の状態を確認し、施術内容と範囲を決定します。不安なことがあればこの段階で何でもご質問ください。

STEP 2|局所麻酔と施術

施術部位に局所麻酔を行い、会陰部贅皮切除や小陰唇縮小術などを実施します。施術時間は内容にもよりますが、おおむね30分から90分程度です。

STEP 3|施術後の説明とご帰宅

術後の過ごし方や注意点について説明を受け、そのままご帰宅いただけます。

ダウンタイムの目安

術後の腫れや痛みは個人差がありますが、当院での診療経験では、おおよそ以下のような経過をたどる方が多いです。術後1週間程度は腫れや軽い痛みが続くことがあり、処方された痛み止めで対応できる程度です。術後2週間から3週間で腫れの大部分が落ち着き、日常生活にほぼ支障なく過ごせるようになります。吸収糸を使用するため、基本的に抜糸の必要はありません。ただし経過観察のための受診をお願いしています。シャワーは翌日から可能ですが、入浴や激しい運動、性交渉は術後4週間程度控えていただくことを推奨しています。お子さまのお世話がある産後の方は、重いものを持つ動作を最小限にするなど、術後1から2週間は無理のない範囲で過ごしていただくとよいでしょう。効果には個人差があります。

産後の会陰の悩みに関する相談事例

当院には産後のデリケートゾーンに関するさまざまなご相談が寄せられます。ここでは実際によくいただくご質問にお答えします。

Q. 産後に会陰部の皮膚が余ってひらひらしているのですが、これは治りますか。

A. 出産時の会陰切開や裂傷の治癒後に贅皮が残ることは珍しくありません。会陰部贅皮切除術で余分な皮膚を取り除き、整った形に仕上げることが可能です。当院では外科専門医である院長が丁寧に施術を行います。まずはカウンセリングで状態を拝見させてください。効果には個人差があります。

Q. 産後から小陰唇の左右差が気になり、自転車に乗ると擦れて痛いです。改善できますか。

A. 産後のホルモン変化や出産時の影響で小陰唇の形状が変わることがあります。小陰唇縮小術で左右差を整え、擦れによる痛みの軽減を目指すことができます。必要に応じて副皮切除術を併用し、自然な見た目に仕上げます。まずはご相談ください。効果には個人差があります。

Q. 産後5年以上経っていますが、今から会陰の緩みの相談をしても大丈夫ですか。

A. 産後何年経過していても相談や施術は可能です。当院には産後数年から十数年経ってから来院される方も多くいらっしゃいます。時間が経つことで悩みが深くなる前に、一度カウンセリングにお越しいただければ、現在の状態に合った改善方法をご提案いたします。

まとめ

産後の会陰の緩みに関する改善方法と相談のポイントについて解説しました。要点を整理します。

  • 産後の会陰部の緩みは、分娩時の組織の伸展や会陰切開の影響、加齢やホルモン変化が複合的に原因となる
  • 骨盤底筋トレーニングは筋力回復に有効だが、皮膚のたるみや贅皮の改善には限界がある
  • 会陰部贅皮切除術や小陰唇縮小術などの婦人科形成外科的な施術で、形態的な悩みの改善が期待できる
  • 相談の際は出産歴、現在の症状、希望するゴールを整理しておくとスムーズ
  • 産後何年経過していても施術は可能であり、早めの相談がおすすめ

デリケートゾーンの悩みは一人で抱え込まず、信頼できる医療機関に相談することが改善への第一歩です。リノクリニック東銀座では、プライバシーに配慮した完全個室でのカウンセリングを行っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。効果には個人差があります。

当院のご案内

リノクリニック東銀座は、外科専門医の院長が婦人科形成をはじめとする形成外科領域の診療を行うクリニックです。産後の会陰部の悩みに対して、小陰唇縮小術や会陰部贅皮切除術などの施術に対応しています。完全予約制のため、待合でほかの患者さまと顔を合わせる心配もありません。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)

監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2026.07.04

トップへ戻る

050-1793-4990

050-1793-4990