院長コラム

糸リフトと切開リフトの違いとは?年代別の選び方ガイド

ほうれい線が深くなってきた、フェイスラインがぼやけてきた、二重顎が気になるなど、顔のたるみに悩んでいませんか。たるみ治療を調べると必ず目にするのが糸リフトと切開リフトの違いですが、年代別の選び方がわからず迷っている方は非常に多くいらっしゃいます。30代ではまだ切開は早い気がする、50代では糸リフトだけで足りるのか不安、そんな声を当院でも日常的にお聞きします。この記事では、糸リフトと切開リフトそれぞれの特徴を比較しながら、年代ごとに適した選び方を外科専門医の視点からわかりやすく解説します。ご自身の年齢やたるみの状態に合った治療法を見つけるための参考にしてください。

この記事でわかること
・糸リフトと切開リフトの仕組み・効果・費用の違い
・30代、40代、50代それぞれに適した施術の選び方
・施術後のダウンタイムや持続期間の具体的な目安
・リノクリニック東銀座で受けられるたるみ治療の特徴

糸リフトと切開リフトの違いを比較

たるみ治療を検討する際、まず理解しておきたいのが糸リフトと切開リフトの根本的な違いです。両者は目的こそ「たるんだ組織を引き上げる」という点で共通しますが、アプローチの方法、効果の大きさ、持続期間、そして身体への負担がまったく異なります。

糸リフトの仕組みと特徴

糸リフトは、コグと呼ばれる突起がついた医療用の吸収糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や皮下組織を物理的に引き上げる施術です。使用する糸はPDOやPLAといった素材が主流で、体内で徐々に吸収されます。糸が吸収される過程でコラーゲンの生成が促され、肌のハリ改善にも寄与するとされています。施術時間は30分から1時間程度と短く、局所麻酔で行えるため日帰りで受けられます。ダウンタイムは1週間から2週間程度で、腫れやむくみは比較的軽度です。ただし効果の持続期間は一般的に1年から2年程度とされ、定期的なメンテナンスが必要になるケースが多いといえます。費用の目安は使用する糸の本数や種類にもよりますが、両側で15万円から50万円程度が相場です。

切開リフトの仕組みと特徴

切開リフトは、耳の前からこめかみにかけての皮膚を切開し、皮下にあるSMASと呼ばれる表在性筋膜組織を直接引き上げて縫合する手術です。日本形成外科学会や日本美容外科学会(JSAPS)でも確立された術式として位置づけられており、解剖学的に深い層からたるみを改善するため、糸リフトでは対応しきれない中等度から重度のたるみにも高い効果が期待できます。効果の持続期間は個人差がありますが、5年から10年と長期にわたります。一方で全身麻酔または深い鎮静下で行うことが多く、施術時間は3時間から5時間程度かかります。ダウンタイムは2週間から1か月ほどで、抜糸まで約1週間、腫れや内出血が目立たなくなるまでには2週間から3週間を要します。費用の目安は80万円から200万円程度と、糸リフトに比べて高額になる傾向があります。

当院の医師によると、糸リフトは軽度から中等度のたるみに対して手軽に受けられる選択肢であり、切開リフトはより根本的で長期的な改善を求める方に適しているとのことです。どちらが優れているということではなく、たるみの程度やライフスタイルに応じた選び方が重要です。

年代別に見るたるみの選び方

たるみの進行度は年齢とともに変化するため、年代別に最適な施術の選び方も異なります。ここでは30代、40代、50代以降に分けて、それぞれの肌状態に合った治療戦略を解説します。

30代のたるみと選び方

30代はたるみの初期段階にあたります。ほうれい線がうっすら見え始めた、フェイスラインが以前よりぼやけてきた、写真に写った自分が老けて見えるといった変化を感じ始める時期です。この段階では皮膚や皮下組織の弾力がまだ比較的保たれているため、糸リフトで十分な効果が期待できるケースがほとんどです。糸の挿入によるコラーゲン生成の促進効果も得やすく、予防的なアンチエイジングとしても有効とされています。当院での診療経験では、30代の方は6本から10本程度の糸で自然なリフトアップが実現できることが多く、周囲に気づかれにくい仕上がりを求める方にも適しています。切開リフトは30代の段階ではたるみの程度に対してやや過剰な侵襲となる場合があり、まず糸リフトやHIFUなどの非侵襲的治療を組み合わせて経過を見ることを当院ではおすすめしています。

40代のたるみと選び方

40代になると、コラーゲンやエラスチンの減少が加速し、たるみが目に見えて進行する方が増えます。ほうれい線が深くなる、マリオネットラインが出現する、二重顎が目立つようになるなど、悩みが複合的になる年代です。40代は糸リフトと切開リフトのどちらも選択肢に入る、いわば分岐点といえます。たるみが軽度から中等度であれば糸リフトで改善が見込めますが、皮膚の余りが顕著な場合や、過去に糸リフトを受けて効果の限界を感じている場合は、切開リフトの方が満足度が高くなる傾向にあります。リノクリニック東銀座では、40代の方にはまず精密なカウンセリングでたるみの原因を分析し、皮膚の厚さやSMAS層の状態、骨格的な特徴を総合的に評価したうえで施術方針をご提案しています。糸リフトと切開リフトを組み合わせるハイブリッドなアプローチが効果的なケースもあります。

50代以降のたるみと選び方

50代以降は、皮膚のたるみに加えて皮下脂肪の下垂や骨の萎縮も進行するため、顔全体の輪郭が変化します。フェイスラインのもたつき、頬のこけ、首のたるみなど複数の悩みを同時に抱える方が多い年代です。この段階では糸リフト単独ではたるんだ皮膚を十分に引き上げきれないことがあり、切開リフトが第一選択となるケースが増えてきます。当院の医師によると、50代以降の方でも全身状態が良好であれば切開リフトは十分に適応となり、術後の回復も問題なく経過する方がほとんどとのことです。ただし体への負担やダウンタイムを考慮して糸リフトを希望される場合もあり、その際は太い糸を使用したり本数を増やしたりすることで、できる限りの効果を引き出す工夫を行います。効果には個人差がありますので、実際の肌状態を見たうえでの判断が大切です。

施術選びで重視すべきポイント

糸リフトと切開リフトの違いを理解したうえで、実際にどちらを選ぶかを判断するには、年代だけでなくいくつかの重要なポイントを総合的に考慮する必要があります。

ダウンタイムとライフスタイム

仕事や育児の関係でまとまった休みが取れない方にとって、ダウンタイムの長さは施術選びの大きな判断材料になります。糸リフトであれば術後3日から5日で日常生活への復帰が可能な方が多く、マスクで隠せる程度の腫れで済むことが一般的です。一方、切開リフトでは最低でも1週間から2週間の休養期間を確保していただくことが望ましく、内出血や腫れが完全に落ち着くまでには1か月程度を見込む必要があります。

費用と長期的なコスト

初回費用だけを比較すると糸リフトの方が安価ですが、効果の持続が1年から2年であることを考慮すると、5年、10年というスパンでは繰り返し施術を受ける費用が積み重なります。切開リフトは初回費用が高額ですが、長期的な持続効果を考えると結果的にコストパフォーマンスが高くなる場合もあります。当院では費用に関する詳細はカウンセリングにてご案内しておりますが、参考価格として糸リフトが片側4本から8本で15万円から40万円程度、切開リフトが100万円から180万円程度を目安としてお伝えしています。確定金額は施術範囲や使用材料によって変わるため、カウンセリングでご案内いたします。

求める効果の程度

ほうれい線を少し浅くしたい、フェイスラインをすっきりさせたいといった比較的マイルドな改善であれば糸リフトが適しています。一方、明らかに皮膚が余っていてたるみが強い場合、首のたるみまで含めて改善したい場合は、切開リフトでなければ根本的な解決は難しいことがあります。当院ではカウンセリング時に鏡の前で皮膚を手で引き上げるシミュレーションを行い、どの程度の引き上げが必要かを患者さまと一緒に確認しています。このプロセスにより、糸リフトで実現可能な範囲か、切開リフトが必要かをより具体的にイメージしていただけます。

たるみが気になり始めた初期段階で糸リフトを受け、年齢とともにたるみが進行したタイミングで切開リフトに移行するという段階的な選び方も、長期的なエイジングケア戦略として有効です。

糸リフトの選び方に関する注意点

施術を受ける際に知っておくべき注意点やリスクについても理解しておくことが、満足度の高い治療につながります。

糸リフトの場合、術後に引きつれ感や違和感を覚えることがありますが、多くの場合は1週間から2週間で落ち着きます。まれに糸が皮膚の表面近くに触知されたり、左右差が生じたりすることもあるため、施術を行う医師の技術と経験が非常に重要です。当院では解剖学的な知識に基づき、糸の挿入角度や深さを一人ひとりの顔の構造に合わせて調整しています。

切開リフトでは、耳の前に傷跡が残りますが、熟練した医師の手技であれば傷跡は耳の輪郭に沿って目立ちにくく仕上がります。術後の合併症として血腫や感染のリスクがゼロではないため、術前の検査と術後の経過観察が欠かせません。リノクリニック東銀座では、術前の血液検査を含む全身評価を行い、術後も定期的な診察で経過を確認する体制を整えています。

また、糸リフトと切開リフトのどちらを選ぶ場合でも、施術だけで満足のいく結果が得られないケースもあります。脂肪の下垂が原因のたるみには脂肪吸引の併用が、皮膚の質感改善にはレーザーや高周波治療の追加が効果的な場合があります。当院の診療経験では、複数の治療法を組み合わせることで一つの施術だけでは得られない立体的な若返り効果が期待できると考えています。効果には個人差がありますので、まずはカウンセリングで現在の状態を評価させていただくことが大切です。

Q. ほうれい線が気になる40代ですが糸リフトと切開リフトのどちらが向いていますか?

A. 40代はたるみの程度によって選び方が異なります。ほうれい線が中等度であれば糸リフトで改善が見込めますが、皮膚の余りが大きい場合は切開リフトの方が高い満足度につながることがあります。当院では実際のお顔の状態を拝見したうえで最適な方法をご提案いたします。効果には個人差があります。

Q. 糸リフトは何回まで繰り返し受けられますか?

A. 糸リフトは吸収糸を使用するため、理論上は複数回の施術が可能です。当院での診療経験では、1年から2年の間隔で2回から3回繰り返される方が多い傾向にあります。ただし回数を重ねても限界はあるため、たるみの進行が著しい場合は切開リフトへの移行も選択肢として検討することをおすすめします。

Q. フェイスラインがぼやけて二重顎も気になります。どの施術が適していますか?

A. フェイスラインのぼやけと二重顎が同時に気になる場合、脂肪の蓄積とたるみの両方が原因であることが少なくありません。糸リフトに加えて脂肪吸引を併用する方法や、切開リフトで包括的に改善する方法が考えられます。原因や程度によって最適な選び方が変わるため、カウンセリングでの評価が重要です。

まとめ

  • 糸リフトは手軽さと短いダウンタイムが魅力で、軽度から中等度のたるみに適している
  • 切開リフトは深い層からたるみを改善し、5年から10年の持続効果が期待できる
  • 30代は糸リフト中心の予防的ケア、40代は状態に応じた使い分け、50代以降は切開リフトも積極的に検討する選び方が合理的
  • 費用やダウンタイム、求める効果の程度を総合的に考慮して選ぶことが大切
  • 効果には個人差があり、実際の肌状態を診たうえでの判断が最も確実

たるみが気になり始めたら、早めに医師の診察を受けることで選択肢が広がります。年代やお悩みに合った適切な治療法を見つけるために、まずはお気軽にご相談ください。

当院のご案内
リノクリニック東銀座は、外科専門医が在籍するクリニックとして、糸リフトや切開リフトをはじめとするたるみ治療を提供しています。患者さま一人ひとりの骨格や肌状態を丁寧に評価し、最適な施術プランをご提案いたします。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)

監修者情報

宮﨑 邦夫

リノクリニック東銀座 院長

【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員

消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。

監修日:2026.07.12

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