院長コラム
目の下のクマが気になって、コンシーラーで隠す毎日に疲れていませんか。睡眠をしっかりとっても改善しないクマに悩み、目の下のクマにヒアルロン酸注入の効果があるのか調べている方は多くいらっしゃいます。実際に、ヒアルロン酸注入はクマ治療の選択肢として注目されている施術のひとつです。しかし、クマのタイプによっては十分な効果が得られない場合もあり、正しい知識を持つことが大切です。この記事では、ヒアルロン酸によるクマ治療の効果やメカニズム、持続期間、費用目安、そしてリスクや注意点まで、当院の診療経験をもとに詳しく解説します。クマ治療を検討している方が、ご自身に合った方法を見つけるための参考にしていただければ幸いです。
この記事でわかること
・目の下のクマにヒアルロン酸が効果的なタイプと効果が出にくいタイプ
・ヒアルロン酸注入の具体的な効果と持続期間の目安
・施術にかかる費用の相場とリスクへの対処法
・リノクリニック東銀座でのクマ治療の特徴
目の下のクマの種類と原因
目の下のクマと一口に言っても、その原因や見た目の特徴はさまざまです。クマ治療で満足のいく効果を得るためには、まず自分のクマのタイプを正しく把握することが欠かせません。一般的にクマは大きく3つのタイプに分類されます。
青クマ・茶クマ・黒クマの違い
青クマは、目の周りの血行不良によって皮膚の下の静脈が透けて見えるタイプです。睡眠不足や疲労、冷え性などが原因となることが多く、目の下を軽く引っ張ると色が薄くなるのが特徴です。茶クマは、紫外線や摩擦による色素沈着が原因で起こります。皮膚自体に色がついているため、引っ張っても色が変わりにくいのが特徴です。黒クマは、加齢による皮膚のたるみや眼窩脂肪の突出、目の下のくぼみによってできる影が原因です。上を向くと目立たなくなる場合は、このタイプの可能性が高いといえます。
ヒアルロン酸が適応となるクマのタイプ
ヒアルロン酸注入が特に効果を発揮しやすいのは、黒クマの中でも目の下のくぼみやへこみが主な原因となっているケースです。くぼんだ部分にヒアルロン酸を注入することでボリュームを補い、影を解消する仕組みです。当院の医師によると、青クマや茶クマはヒアルロン酸では根本的な改善が難しく、それぞれ血行促進やレーザー治療、美白ケアなど別のアプローチが適しています。そのため、まずは診察でクマのタイプを正確に見極めることが治療の第一歩となります。
ヒアルロン酸注入の効果と仕組み
目の下のクマに対するヒアルロン酸注入は、くぼみや影を物理的に改善する即効性のある治療法です。ここでは、そのメカニズムと期待できる効果について解説します。
なぜヒアルロン酸でクマが改善するのか
ヒアルロン酸は、もともと人体の皮膚や関節に存在する成分で、高い保水力を持っています。医療用のヒアルロン酸製剤を目の下のくぼみに注入すると、失われたボリュームが補われ、皮膚の表面が滑らかに整います。これにより、くぼみが作り出していた影が軽減され、クマが目立たなくなるのです。解剖学的には、目の下の眼窩縁と呼ばれる骨の上にある脂肪や組織が加齢とともに減少・下垂することで、目の下と頬の境目にくぼみ(ティアトラフ)が生じます。ヒアルロン酸はこのティアトラフ部分を中心に注入し、頬との段差をなだらかにすることで自然な仕上がりを目指します。
施術の流れと所要時間
施術の流れは以下のとおりです。
STEP 1|カウンセリングと診察
医師がクマのタイプを診断し、ヒアルロン酸注入が適切かどうかを判断します。注入量や注入部位のプランも、この段階で丁寧に説明します。
STEP 2|麻酔と注入
目の下に表面麻酔クリームを塗布し、痛みを軽減した状態で注入を行います。使用する針は極細のカニューレ(鈍針)が主流で、内出血のリスクを抑えられます。
STEP 3|仕上がりの確認
注入後、鏡で仕上がりを確認し、左右差やバランスを微調整します。所要時間はカウンセリングを除くと約15分から30分程度で、当日にお帰りいただけます。
当院での診療経験では、施術直後から目の下のくぼみが改善し、効果を実感される方が多くいらっしゃいます。ただし、効果には個人差があります。
ヒアルロン酸の持続期間と費用目安
クマ治療にヒアルロン酸を選ぶ際に、多くの方が気になるのが効果の持続期間と費用です。事前に目安を把握しておくことで、治療計画を立てやすくなります。
効果の持続期間
目の下に注入したヒアルロン酸の持続期間は、使用する製剤の種類や個人の代謝によって異なりますが、一般的には約6か月から12か月程度とされています。ヒアルロン酸は体内で徐々に分解・吸収されるため、効果を維持したい場合は定期的な再注入が必要です。当院の医師によると、目の下は動きが少ない部位であるため、ほかの部位と比べて比較的持続しやすい傾向にあります。日本美容外科学会(JSAPS)でも、ヒアルロン酸フィラーの持続期間には個人差があることが報告されています。
費用の相場と当院の目安
目の下のクマ治療におけるヒアルロン酸注入の費用は、一般的に1本(1cc)あたり3万円から10万円程度が相場です。注入量はクマの深さやくぼみの程度によって異なり、片側0.3ccから0.5cc程度で済む方もいれば、左右合わせて1cc以上必要な方もいます。リノクリニック東銀座では、使用する製剤や注入量に応じた費用をカウンセリング時に詳しくご案内しております。なお、記載している費用はあくまで参考価格であり、確定金額はカウンセリングでご案内いたします。
ヒアルロン酸注入のリスクと注意点
ヒアルロン酸は比較的安全性の高い施術ですが、目の下はデリケートな部位であるため、リスクや注意点を事前に理解しておくことが重要です。
起こりうる副作用とリスク
代表的な副作用として、注入部位の腫れや内出血があります。多くの場合、1週間から2週間程度で自然に落ち着きます。当院での診療経験では、約7割から8割の方は目立った内出血なく経過しますが、体質や体調によって個人差があります。また、注入量が多すぎるとチンダル現象と呼ばれる皮膚が青白く透けて見える状態になることがあります。さらに、ごくまれではありますが、血管閉塞による皮膚壊死や視力障害といった重篤な合併症が報告されています。日本美容外科学会(JSAS)でも、目の周囲への注入は解剖学的知識と高度な技術が求められる施術であると注意喚起されています。
失敗を避けるためのポイント
ヒアルロン酸注入で満足のいく効果を得るためには、いくつかのポイントがあります。まず、クマのタイプが正しく診断されていることが前提です。黒クマ以外のタイプに注入しても期待した効果が得られないことがあります。次に、注入量の見極めが重要です。目の下の皮膚は薄いため、過剰な注入は不自然な膨らみやしこりの原因になります。少量ずつ慎重に注入し、必要に応じて追加するアプローチが望ましいとされています。リノクリニック東銀座では、外科専門医としての解剖学的知識を活かし、血管の走行を把握した上で安全性に配慮した注入を行っております。万が一の場合に備え、ヒアルロン酸を溶解するヒアルロニダーゼ製剤も常備しております。
クマ治療の他の選択肢との比較
ヒアルロン酸注入以外にも、目の下のクマを改善する治療法は複数あります。ご自身の症状に合った方法を選ぶために、それぞれの特徴を比較してみましょう。
脂肪注入や下眼瞼脱脂との違い
脂肪注入は、自分自身の脂肪を採取して目の下に注入する方法です。ヒアルロン酸と異なり定着すれば長期的な効果が期待できますが、脂肪の採取が必要でダウンタイムがやや長くなります。下眼瞼脱脂は、目の下の膨らみ(眼窩脂肪の突出)が原因の場合に、余分な脂肪を取り除く手術です。目の下の膨らみが主な原因のクマには高い効果が期待できますが、くぼみが強い方はヒアルロン酸や脂肪注入と組み合わせることで、より自然な仕上がりになる場合があります。当院の医師によると、クマの原因は単一ではなく複合的であることが多いため、複数の治療法を組み合わせて提案するケースも少なくありません。まずは診察でクマの原因を正確に見極め、最適な治療法を選択することが重要です。効果には個人差があります。
よくある質問
Q. ヒアルロン酸注入の痛みはどの程度ですか。
A. 施術前に表面麻酔クリームを塗布するため、強い痛みを感じる方はほとんどいません。注入時にわずかな圧迫感や鈍い痛みを感じることがありますが、多くの方が耐えられる程度です。痛みの感じ方には個人差がありますので、不安な方はカウンセリング時にご相談ください。
Q. 施術後すぐにメイクや仕事はできますか。
A. 注入部位以外のメイクは当日から可能です。注入部位へのメイクは翌日以降を推奨しております。腫れや内出血が目立ちにくい方が多いため、デスクワークであれば翌日から復帰される方もいらっしゃいます。ただし、激しい運動や飲酒は1週間程度お控えください。
Q. ヒアルロン酸がしこりになることはありますか。
A. ごくまれに、注入したヒアルロン酸が小さなしこりとして触れることがあります。多くの場合は時間の経過とともに馴染みますが、気になる場合はヒアルロニダーゼという溶解剤で対処することが可能です。適切な注入技術と製剤の選択がしこり予防には重要です。
まとめ
目の下のクマにヒアルロン酸注入が効果的かどうかは、クマのタイプによって大きく異なります。この記事のポイントを整理します。
- クマは青クマ、茶クマ、黒クマの3タイプがあり、ヒアルロン酸が特に有効なのは目の下のくぼみが原因の黒クマです。
- ヒアルロン酸注入は施術時間が短く、直後から効果を実感しやすい治療法です。
- 持続期間は約6か月から12か月程度で、定期的なメンテナンスが必要です。
- 費用は1本あたり3万円から10万円程度が相場ですが、注入量によって変動します。
- 目の下はデリケートな部位のため、解剖学的知識に基づいた安全な施術が重要です。
- 効果には個人差があるため、まずは医師の診察でクマのタイプを正しく見極めましょう。
クマにお悩みの方は、お一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。
当院のご案内
リノクリニック東銀座では、外科専門医の知識と経験を活かし、クマ治療をはじめとする美容医療を幅広く提供しております。患者さまお一人おひとりの症状やご希望に合わせた治療プランをご提案いたします。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.05.16



