院長コラム
下着から小陰唇がはみ出る、自転車や運動のたびに擦れて痛い、左右差が気になって水着が着られない。こうしたお悩みを抱えて調べ始めると、まず真っ先に目に飛び込んでくるのが費用面だと思います。できるだけ安く受けたいというお気持ちは、毎日のカウンセリングでも本当によく耳にします。
結論からお伝えします。婦人科形成の料金は「表示価格」ではなく、必ず「総額」で比較してください。そして、「診察・麻酔・縫合・術後の再診・修正対応」の5つは、絶対に削ってはいけない安全のためのコストです。逆に言えば、それ以外の条件をしっかりと整理すれば、費用は十分に抑えられます。東銀座で日々この手術に向き合っている立場から、費用の内訳を包み隠さず分解していきます。
目次
この記事でわかること
- 婦人科形成の表示価格が安く見える仕組みと、総額との差
- 診察・麻酔・縫合・薬・再診・修正という費用の内訳
- 安くできる条件と、省いてはいけない安全コストの線引き
- カウンセリングで必ず聞くべき追加料金の確認項目
婦人科形成が安いのはなぜ?
安く見える理由はだいたい三つです。片側のみの価格を表示している、麻酔代が別、オプション(副皮切除や陰核包皮切除)が別会計。この三つが重なると、表示より総額が倍近くになることがあります。
まずは、手術の名称や医学用語を整理しておきましょう。婦人科形成とは、小陰唇やその脇のヒダ(副皮)、クリトリスを覆う皮膚(陰核包皮)といったデリケートゾーンの余分な皮膚や粘膜をきれいに切除し、形や左右差、擦れによる痛みを整える手術の総称です。
中心となるのは「小陰唇縮小術」ですが、状態に合わせて「副皮切除」や「陰核包皮の調整」などを組み合わせます。つまり、何でも一律で「婦人科形成一式〇〇円」という単一の値段は本来存在せず、「どこをどこまで切るか」によって金額が変わります。ここが料金比較を難しくしている最大の理由です。
私が診察していて痛感するのは、小陰唇だけを小さくしても満足に至らないケースが一定数あるということ。クリトリスの脇のヒダ(副皮)が残ったままだと、全体の見た目は「片付いていない」印象になります。術前に副皮まで評価せずに小陰唇だけ安く済ませ、半年後に「結局気になる」と追加手術を検討される。これが一番もったいない。最初から総額で設計したほうが、結果的に安くつくことが多いのです。
もうひとつ。医学的な前提として、小陰唇のサイズには大きな個人差があり、はみ出していること自体が病気というわけではありません。海外のレビューでも、小陰唇の形や大きさの幅は非常に広く、多くは正常範囲の多様性だと整理されています。だからこそ手術を勧めるかどうかは、見た目の基準ではなく「擦れて痛い」「ムレやすい」「下着や水着で困る」というご本人の困りごとを軸に判断すべきだと考えています。
婦人科形成の総額を分解する

総額は六つに分解できます。(1)診察・カウンセリング料、(2)術前の検査、(3)手術料(部位ごと)、(4)麻酔料、(5)術後の内服薬・外用薬、(6)再診料と、万一のときの修正費用。これを一枚の紙に書き出せば、どのクリニックの見積もりでも比較できます。
手術料は、小陰唇縮小術(両側)を軸に、副皮切除を加えるか、陰核包皮切除を加えるかで積み上がる構造です。東京の美容クリニックの表示価格は幅が広く、同じ「小陰唇縮小」でも片側か両側か、デザインの自由度、糸の種類で開きが出ます。当院の確定金額はカウンセリングで診察のうえご案内していますので、あらかじめ目安を知りたい方は料金ページをご覧ください。
麻酔は見落とされがちな項目。局所麻酔のみか、笑気や静脈麻酔を併用するかで費用も体験も変わります。「痛いのが怖くて何年も踏み切れなかった」という方には、私は静脈麻酔の併用を提案します。ここをケチると、途中で体が動いてしまい、結果的にデザインの精度が落ちる。精度が落ちれば修正が必要になり、トータルでは高くつきます。
薬と再診も総額に入れてください。術後は抗菌薬と鎮痛薬、軟膏が数日〜1週間分必要です。当院では、術後1週間前後と1ヶ月後を基本の診察日にしています。この検診を省いているクリニックの見積もりは一見安く見えますが、傷口がきちんと綺麗にくっついているか(癒合状態)を誰も確認しないまま1ヶ月が過ぎてしまうことになります。これは外科医として正直、おすすめできません。
安い婦人科形成で省けない部分
削ってはいけない安全コストは四つ。医師の診察時間、麻酔、縫合の手間、そして術後対応です。順に理由を説明します。
診察時間。小陰唇は左右で厚みも長さも違うのが普通で、立位と砕石位(内診の姿勢)でも見え方が変わります。私は必ず、引っ張った状態と自然な状態の両方で余剰量を確認し、残す幅をミリ単位で決めます。ここに十分な時間を取らない手術は、左右差という最も多い不満につながる。
麻酔。デリケートゾーンの粘膜は痛覚のセンサー(神経の末端)が非常に密集しているため、局所麻酔の注射自体が痛みを伴う場所です。だからこそ、細い針を使ってゆっくり、組織の層ごとに麻酔を行き渡らせる必要があります。この地味ですが丁寧な工程を省くかどうかで、手術中の負担や痛みが大きく変わります。
縫合。ここが費用と品質の分かれ目だと、私は断言します。小陰唇の縁は薄く、血流が豊富で、歩行や排尿で常に動く場所。だから細い吸収糸で層を分けて、細かく縫う必要があります。糸の本数も時間も倍かかりますが、傷の段差や引きつれを減らせる。海外の長期成績をまとめたレビューでも、術式そのものより手技の丁寧さと適応判断が結果を左右すると読み取れます。
術後対応。術後1週間の検診で「ここだけ腫れが強いですね」と気づけば、その場で対処できます。見ていなければ気づけません。修正が必要になったときの条件(期間・費用・誰が担当するか)を事前に明示しているかどうかも、総額を考えるうえでは価格表と同じくらいの情報量を持っています。
婦人科形成を安く受ける確認項目

安くするコツは「値切る」ことではなく「構成を絞る」ことと「二度手間を避ける」こと。カウンセリングで次の五つを確認してください。
STEP 1|表示価格が片側か両側かを確認する
小陰唇縮小は両側で受ける方が大多数です。片側表示なら単純に倍になります。
STEP 2|麻酔料が含まれるか、追加するといくらかを聞く
局所麻酔込みなのか、静脈麻酔は別途いくらか。ここで総額が数万円動きます。
STEP 3|オプションの要否をその場で判定してもらう
副皮切除、陰核包皮切除、会陰部贅皮切除。必要かどうかを診察で判定し、要らないものは外す。これが一番効く節約です。
STEP 4|薬代・再診料・抜糸の有無を確認する
吸収糸を使えば抜糸は原則不要ですが、再診は必要です。再診が有料か無料かで数千円〜が変わります。
STEP 5|修正の条件と費用を文書で確認する
「いつまで」「どの範囲なら」「いくらで」対応するのか。ここを口頭で済ませないこと。
もうひとつ現実的な方法を。気になる部位が複数あるなら、分けずに同日にまとめたほうが安くなります。麻酔も手術室も術後の通院も一回分で済むからです。逆に「今回は予算の範囲で小陰唇だけ」と決めるのも合理的な判断。どちらが向いているかは、お困りの中身によります。仕上がりのイメージを持ちたい方は症例写真も参考にしてください。
婦人科形成の料金の考え方
当院の立場をはっきり書きます。私は、リノクリニック東銀座の院長の宮﨑 邦夫(日本外科学会認定 外科専門医)です。外科医として20年以上、組織を切って縫うことを仕事にしてきました。その経験から言えるのは、この手術の値段とは「切る技術」ではなく「評価する時間と、縫う時間と、見届ける時間」に対する対価だということです。
小陰唇縮小術そのものは、手術時間としては60〜90分程度。腫れのピークは術後3〜5日で、2週間ほどで大部分が落ち着き、1か月で見た目はかなり整ってきます。吸収糸は2〜4週かけて自然に溶けます。自転車や激しい運動は3〜4週、性交渉は1か月以降を目安にしています。この経過を安全に通過させるために、術前の判断と術中の縫合、術後の確認がある。そこを省いた価格は、安いのではなく「後払い」になっているだけだと私は思います。
一方で、必要のない施術を積み上げて高くするのも違います。カウンセリングで「全部やったほうがきれいですよ」と言われたら、一度持ち帰ってください。私は、困りごとに直結しない部位は提案しません。デリケートゾーンの粘膜や皮膚は、本来いろいろな細菌バランスと湿度のなかで保たれている繊細な環境です。触らなくていいところは触らない。これも立派な費用削減であり、安全対策でもあります。
婦人科形成の費用のよくある質問
Q. 婦人科形成が10万円以下と書いてあるクリニックは大丈夫ですか?
A. 金額だけでは判断できません。まず片側表示か両側か、麻酔代と薬代が含まれるかを確認してください。この三点を足すと総額が大きく変わります。手術時間と縫合の方法、再診の回数まで聞いたうえで比較すると、実質の差が見えてきます。
Q. 左右差が気になりますが、片側だけ手術すれば安く済みますか?
A. 片側のみでも手術は可能ですが、仕上がりの左右差という点では両側のデザインをそろえたほうが整いやすいです。実際の診療では、片側だけ長い方でも反対側を数ミリ調整することが多い。診察で余剰量を計測してからご提案します。
Q. 擦れて痛い、ムレて困るという症状でも保険は使えますか?
A. 婦人科形成は原則として保険の対象外です。症状としてのつらさがあっても、美容を目的とする手術は保険診療の枠に入りません。費用はすべて自己負担になるため、総額の内訳を事前に確認しておくことをおすすめします。
Q. 予算が足りないので、分けて少しずつ受けたほうがいいですか?
A. 同日にまとめたほうが総額は安くなることがほとんどです。麻酔・手術・通院が一回分で済むためです。ただし無理は禁物なので、優先順位の高い部位から始める計画もありです。どこから手をつけるべきかは診察でご相談ください。
Q. 糸や麻酔を安いものに変えてもらえば費用は下がりますか?
A. そこは下げない方針です。細い吸収糸で層を分けて縫う工程と、しっかり効かせる麻酔は、仕上がりと安全性に直結します。費用を抑えたい場合は、必要のないオプションを外すほうが現実的で、リスクも増やしません。
まとめ|婦人科形成を安く安全に
- 婦人科形成の費用は表示価格ではなく、診察・検査・手術・麻酔・薬・再診・修正を足した総額で比較する
- 安く見える主な理由は、片側表示、麻酔別会計、オプション別会計の三つ
- 診察時間、麻酔、縫合の手間、術後対応の四つは削ってはいけない安全コスト
- 節約のコツは値切ることではなく、不要なオプションを外し、必要なものは同日にまとめること
- カウンセリングでは、片側か両側か、麻酔代、オプション、薬と再診、修正条件の五点を必ず確認する
下着からはみ出る不快感、自転車に乗るときの痛み、鏡を見るたびに気になる左右差――。そうしたお悩みを、一人でずっと我慢し続ける必要はありません。費用の不安も含めて、カウンセリングで何でも遠慮なくご相談ください。なお、手術の効果や経過には個人差があり、詳しい費用はお一人おひとりの状態を診察した上で確定金額をご案内しております。
婦人科形成なら東銀座の当院へ
リノクリニック東銀座は、東京都中央区銀座3丁目11-13 松本銀座ビル9階(東銀座駅から徒歩3分)にあります。院長は宮﨑 邦夫(日本外科学会認定 外科専門医、外科経験20年以上)。小陰唇縮小術を中心に、副皮切除術、陰核包皮切除、会陰部贅皮切除、大陰唇の切除や脂肪注入による膨らみの調整まで、デリケートゾーンのお悩みに対応しています。診察から手術、術後の再診まで私が一貫して担当し、総額の内訳をその場で明示します。銀座・築地エリアからも通いやすい立地です。初診のご予約はこちら(WEB予約24時間受付)。
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参考文献
- McGrattan M, Majeed A, Hanna SA. Long-term Functional and Aesthetic Outcomes of Labiaplasty: A Review of the Literature. Aesthet Surg J. 2025;45(2):180-185. PubMed / DOI
- Perelmuter S. Labia minora hypertrophy: pathologizing diversity?. Sex Med Rev. 2024;12(3):263-269. PubMed / DOI
- Ghozland D, Alinsod R. Curvilinear Labiaplasty and Clitoral Hood Reduction Surgery. Clin Plast Surg. 2022;49:455-471. PubMed / DOI
監修者情報

宮﨑 邦夫
リノクリニック東銀座 院長【資格・所属学会】
日本外科学会専門医 / 日本外科学会会員 / 日本形成外科学会会員 / 日本頭蓋顎顔面外科学会会員 / 日本美容外科学会会員
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科など外科研修ののち、外科専門医を取得。その後、形成外科で6年、美容外科で7年実績を積み、リノクリニック東銀座を開業、院長を務める。美容外科の技術は韓国や台湾、アメリカなどへ出向き、良質な技術を取り入れて日々の診療に生かしている。 2014年から在籍していた湘南美容クリニックでは指導医として若手美容外科医の教育にも尽力し、同院で行われた美容外科コンテストで2年連続ではグランプリを獲得。次の東京美容外科では骨切りメニューの立ち上げを行い、スタッフ教育にも尽力した。
監修日:2026.10.20



